糖尿病ならロカボ食品がお薦めです

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

糖尿病では炭水化物の摂りすぎは厳禁です。

最近のロカボ食品は味も食感も通常の商品と変わりがありません

血糖値が高いならロカボ食品を選んでください

血糖値が高いなら夜遅くのラーメンなどは厳禁ですが、ロカボ食品なら安心です。

 

Sponsored Link

 

糖尿病ではロカボが原則

最近、ロカボという言葉をよく耳にするようになりました。

ロカボとは、low carbone = ローカーボン = 低炭水化物 のことです。 

血糖値を上げるのは炭水化物だけ

糖尿病では血糖値を上げないようにすることが求められます。

血糖値とは、血中のブドウ糖濃度のことです、血中のブドウ糖は全て、食事から摂ったものです。

全ての食物は、三大栄養素といわれる、炭水化物、蛋白質、脂質から成っていますが(その他にミネラル、ビタミン等が含まれる)、血糖値を上げるのは炭水化物だけなのです。

白米を食べると、血糖値は急激に上昇しますが、焼き肉をいくら食べても血糖値は全く上がらないのです。

糖尿病なら食後血糖値を上げないロカボ食品がお薦め

 炭水化物 = 糖質 + 食物繊維

で、糖質は炭水化物にしか含まれていないのです。

 

食後に血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンが多量に分泌して血糖値を下げるように働きます。

しかし、食後高血糖が度々起きると、膵臓は疲弊(疲れ)し、インスリンの分泌量が低下し、血糖値が下がらなくなってしまうのです。

 

したがって、糖尿病では血糖値をなるべく上げないような食生活が求められるのですが、

そのためには、

炭水化物の摂りすぎに注意する

ことが求められ、その一つが「糖質制限食」といわれる、炭水化物の量を減らす食事法なのです。

 

糖質制限には、全く炭水化物を摂らない、断糖糖質ゼロ、等の方法もありますが、栄養のバランスは重要ですから無理にゼロにする必要は無く、ある程度の糖質制限食、これがロカボなのですが、ロカボは安全で有効な糖尿病の食事法なのです。

 


Sponsored Link

 

糖尿病に良いロカボ食品が増えている

ロカボは健康に良くない、ロカボは命を縮める、、、などとロカボに反対する意見もあるのですが、適度のロカボは健康に全く問題なく、糖尿病の血糖値を下げる有効な食事法です。

最近はロカボ食品を多く目にするようになりました。

糖尿病なら糖質制限のロカボ食品がお薦めです

うどん、ラーメンなど、多くのロカボの麺類を見かけます。

 

牛丼チェーン店ではロカボの牛丼(牛血糖値が高いならロカボな丼がおすすめ)を販売していますし、

くら寿司でもシャリを使わないロカボ寿司(血糖値が気になるならくら寿司の糖質オフ寿司)の販売を開始しました。

 

ロカボ食品は血糖が高いヒトには大歓迎

ロカボ食品の登場は血糖値が気になる人には非常に嬉しいことです。

ラーメンやウドンは炭水化物そのものだからです。

「チャルメラ」や焼きそばの「一平ちゃん」などで知られる明星食品は、他社が減塩、低カロリー、ノンオイルなどで健康志向を打ち出す中で、ロカボ麺で新たな健康志向を打ち出しています。

明星食品がロカボ食品を発売したのは、2015年5月に販売開始した、糖質50%オフの「低糖質麺 はじめ屋」シリーズだったそうですが、現在は「こってり醤油豚骨味」や「こってり鶏白湯味」も加わり、売上げに貢献しているそうです。

ロカボラーメンは糖尿病に良いロカボ食品

1食あたりの糖質は、

  • はじめ屋・こってり醤油豚骨味 : 22.9g
  • はじめ屋・こってり鶏白湯味 : 23.6g
  • ローカーボNoodle・コンソメ味 : 13.5g
  • ローカーボNoodle・塩バジル味 : 13.1g

と、一般的なノンフライカップ麺に比べて50%以上のロカボなのです。

 


Sponsored Link

 

ロカボ・ラーメンの開発は困難だった

他の即席麺メーカーの健康志向商品は、減塩、オイルフリーなどですが、明星食品が低糖質(ロカボ)を選んだ理由は、開発担当者の一人が、健康診断で中性脂肪が高いことを指摘され、炭水化物の過剰摂取が原因で、食生活を指導されるようになったことに起因するそうです。

明星食品が「低糖質麺 はじめ屋」シリーズを発売した当時には既に、こんにゃくや豆腐を用いた糖質ゼロのチルド麺や、こんにゃくで糖質を減らしたカップ麺があったそうですが、ラーメン好きに答えられるほどの風味や食感がなく、あくまでも代替品の域を出ていなかったのだそうで、最初の試作品は、ぼそぼそして紙を噛んでいるようだったそうです。

 

本当のラーメンが食べられないから、我慢して選んでいた

という声があり、100種類以上の試作を繰り返し、10ヵ月に期間をかけて開発したのだそうです。

 

完成品には、数種の難消化性でんぷんとその他の材料の組み合わせを変えることで、食感や味を追求し、麺に含まれる小麦粉以外の植物性タンパク質、植物性油脂などのバランスもいろいろと替えたそうです。

 

コンセプトは、

  • ロカボ
  • 豊富な食物繊維

で、1食で1日の食物繊維の目標量の大半を摂取できるように工夫したのだそうです。

これにはちょっと驚きました。

ロカボだけでなく、食物繊維が多いことはGI値が低いので食後高血糖を起こしにくいんですね。

 

ちなみに、食物繊維の含有量は、

りの糖質は、

  • はじめ屋・こってり醤油豚骨味 : 19.1g
  • はじめ屋・こってり鶏白湯味 : 16.6g
  • ローカーボNoodle・コンソメ味 : 17.4g
  • ローカーボNoodle・塩バジル味 : 18.0g

だそうですから、

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」(2015年版)における1日当たりの食物繊維の摂取目標量は、

  • 男性 : 20g以上、
  • 女性 : 18g以上

ですから、1食で1日の目標量の大半を摂取できるようです。

 

明星食品の年間売上げ目標は20億円だそうですから、現時点でもロカボ食品の市場はかなり大きいようです。

ロカボ食品は、カップ麺だけでなく、ローソンも糖尿病のための低糖質シリーズを発売しています。

 

糖尿病の高血糖対策にはロカボが最適です。

ロカボといっても、

  1. 朝食ではパンを半分
  2. 夕食では白米を半分
  3. 夜食はロカボ食品

ということであれば、直ぐにでもやれそうです。

糖尿病の食事法は病人食ではありません、健康食、長寿食なのです。

 

関連記事(一部広告を含む)

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ