経済アナリストの森永卓郎さんは、
2025年1月28日午後1時33分に原発不明がんのため自宅で逝去されました。享年67でした。
この記事は、森永卓郎さんがお亡くなりになる前に書いたものですが、
森永卓郎さんが糖尿病と戦った記録として、糖尿病患者の参考になるようにと掲載を続けております。
製薬会社で20年以上、新薬の研究開発に携わった経験をもとに、科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えしています。
糖尿病治療では、日本糖尿病学会や厚生労働省も示しているように、食事療法と運動療法が基本です。
森永卓郎は重症の糖尿病だった
森永卓郎さん(以下敬称略)は、1957年7月12日生まれ。東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社(現JT)などを経て、経済アナリストとしてテレビやラジオ、執筆など幅広く活躍しました。
そんな森永卓郎なのだが、糖尿病だったことでも有名。
忙しさのストレスもあって、爆食いや寝不足の不摂生の生活。
1日5食で、
・朝食からカツ丼を食べ、
・1.5リットルのジュースやサイダー、コーラのペットボトルを一気飲みで、
1日の摂取カロリーは5,000カロリーと成人男性の3倍近くの摂取量。
その結果、身長167cmに対して体重は90kg前後まで増えていたそうです。
そんな森永卓郎がついに糖尿病に、、、
糖尿病と診断されたのは、2009年の年末。
足の傷がなかなか治らず腫れたため医療機関を受診したところ、
- 血糖値 400mg/dl
- HbA1c 11.4%
これは既に重度の糖尿病。
眼底にも出血の跡があり、失明の危険がある状態だったと本人が振り返っています。
ようやく通院することになり、糖尿病の治療を開始したのです。
約2年間、糖尿病治療薬を服用したが、血糖値はなかなか下がらず、インスリン注射を開始。
インスリン注射は1日2回。
しかし、仕事の忙しさにかまけて、インスリン注射を忘れたり、、、
森永卓郎がライザップに挑戦
そんな森永卓郎が、2015年10月、ライザップ(RIZAP)に挑戦することが決定。
TBSのオールスター感謝祭の視聴者投票で、藤本敏史、堀江貴文らに勝って1位に選ばれたのです。
その賞品が、
ライザップへの挑戦で、約4カ月のプログラムに取り組んだのです。
詳しく見る ⇒ 森永卓郎がライザップの糖質制限食に挑戦
ライザップのトレーニング開始に当たっては、森永卓郎が重度の糖尿病のために、慎重な検査をしたそうです。
開始前には、CTやMRI検査はもちろん、血管や脳ドック検診などたくさん検査を受けたそうです。
ライザップのメニューは、
- 運動
- 食事指導
の徹底した二本立て。
運動は「1回50分で週2回」と意外と少なく、そして短いですね。
運動は、筋力トレーニングが主体の筋肉をつけるためのトレーニングで、
辛い!と感じる限界値の少し上まで負荷をかけ、
筋肉を増やしてエネルギー消費を増やす狙いです。
森永卓郎は筋力が弱くトレーニング用のバーベルは30kgだったそうですから、女性並みですね。
しかし、普段は運動をしていない人ほど、運動の効果が出やすいものです。
ライザップの筋力トレーニングは、各人に専属のトレーナーが付きっきりで声を掛け、励まし、時には叱咤するそうですから、苦しいトレーニングでも続くのですね。
「森永さん、すばらしい、あと2回は挙げられますよ」といわれたら、頑張っちゃいますよね、、、。
食事も、毎回、携帯でトレーナーに報告するシステムですが、炭水化物や果物、根菜類など糖質が多いものは禁止で、肉や魚、卵などはいくら食べても良いと言うやり方です。
・糖質は一切禁止
・蛋白質は食べ放題
森永卓郎が行ったのは、ご飯やパン、麺類などを大幅に控える、かなり厳しい糖質制限でした。
森永卓郎の場合にも、病院の栄養士の食事指導と、ライザップの栄養士の指導はほぼ同じだったそうですが、
毎回の食事を携帯の写メで送ると、具体的にアドバイスをしてくれたそうです。
そして、約4カ月のプログラムの結果は、
体重が20kg減少!!
詳しく見る ⇒ 森永卓郎がライザップで激ヤセ

森永卓郎の糖尿病は食事療法で回復
気になるのは、森永卓郎の糖尿病。
ライザップでのトレーニング中は、
最初の1ヵ月は糖尿病治療薬を服用
しかし、
トレーニングを始めて1ヵ月頃に、
主治医から糖尿病薬の服用を止められた
のだそうです。
ライザップのトレーニングを始めるなり、
血糖値は一直線に下がり始め、
以前の400mg/dlぐらいあった血糖値は薬を併用すると50mg/dl近くにまで下がってしまい、危険な状態になってしまったのだそうです。
森永卓郎が行ったのは、かなり厳しい糖質制限ですから、糖質を取っていない状況で血糖低下薬を服用すると低血糖になり危ないのです。
食後血糖値に最も影響するのは糖質
食後血糖値に最も直接的に影響する栄養素は糖質(炭水化物)です。白米など糖質の多い食品は食後血糖値を上げやすく、肉や魚などは同じ量の糖質を含む食品に比べて直接的な影響は小さくなります。
さて、その後は、、、
ライザップのプログラムを続け、体重は89.4kgから69.5kgへ約20kg減少しました。
11.4%あったHbA1cもトレーニング終了時には5.8%まで低下
その後、2016年のインタビューでは、6.1%ぐらいですと答えています。
その後は、
炭水化物が多い食事を食べたいと思わなくなったそうですが、
1日に茶碗半分ぐらいはご飯を食べるようにしています
とのことで、
医師からは血糖値を100~150 mg/dlぐらいに保つように指示され、低血糖になったかなと感じたら、飴やチョコレートを食べて、調整するようにしているのだそうで、定期的な検査でも全く問題はないと言われているそうです。
まとめ
森永卓郎は、ライザップでの食事管理と運動による大幅な減量とともに、重度だった糖尿病の血糖コントロールを大きく改善しました。
森永卓郎ほどの完全糖質制限をしなくても、あなたの状態にあった、マイルドな糖質制限で充分です。
- 朝食のパンを半分に
- 夕食のご飯を半分に
これならあなたにもやれるはずです。
食事療法は糖尿病治療の基本です。無理なく続けられる方法を選び、治療中の方は医師と相談しながら取り組むことが大切です。
最終更新日:2026年8月










