コーヒーは糖尿病の予防に良い

日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。

 

はじめに

コーヒーは糖尿病に良いのか?

本を読むと、コーヒーは糖尿病に良いと書いてあるけど、ネットで調べたら、コーヒーは糖尿病には良くないと書いてある、、、

いったいどっちなんだ!

 

コーヒーは血糖下げるので糖尿病の予防に良い

コーヒー好きのあなたのために調べてみましたが、

コーヒーは糖尿病に良いようです。

 

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緑茶は糖尿病に良いらしいけど、、

以前にこのサイトにも書かせていただきましたが、緑茶は糖尿病に良いという報告があります。

緑茶は糖尿病に良い

国立がん研究センターと東京大の研究グループが報告していますが、

緑茶やコーヒーをよく飲む人は、心臓血管系の疾患で死亡する割合が低いそうです。

 

詳しい仕組みは不明だがとしながら、緑茶のカテキンやコーヒーのクロロゲン酸に血圧を調整する作用があり、さらにカフェインには血管保護と気管支拡張などの作用があり、これらが効果が心臓血管系の疾患の予防作用があるのだろうと述べています。

  詳しく見る ⇒ 緑茶やコーヒーは糖尿病の血糖値を下げる

 

さらに、チョコレートやココアを摂取によって糖尿病のインスリン抵抗性が改善されるとの報告もあるのです。

チョコレートは血糖値を下げる

 

カカオにはポリフェノールがたくさん含まれているのですが、ポリフェノールには、

  • 脳梗塞や動脈硬化予防効果
  • 血中コレステロール抑制効果(高血圧予防)
  • 肝機能の向上効果(脂肪分解機能も向上)
  • 糖尿病改善効果
  • 抗酸化作用(アンチエイジング効果)

などのたくさんの健康効果があり、コーヒーや緑茶には赤ワインよりも多くのポリフェノールが含まれているのです。

     詳しく見る ⇒ チョコレートは糖尿病の血糖値を下げる?

 

コーヒーは糖尿病に良い

さて、コーヒーなのですが、いろいろ調べてみますと、糖尿病に良いようです。

コーヒーは糖尿病のリスクを低下し糖尿病の予防に良い

ギリシャのハロコッピオ大学の研究グループが、European Journal of Clinical Nutritionに発表した研究成果では、

 毎日1.5杯以上コーヒーを飲む人では糖尿病や炎症性疾患のリスクが54%低下した

と述べています。

コーヒーは糖尿病のリスクを下げる

 

この調査では、18歳以上の男女1,400人について

  • コーヒーを1日1.5杯未満飲む人
  • コーヒーを頻繁に飲む人
  • 全く飲まない人

にわけて、10年間にわたって追跡調査したのですが、

  • 男性の13%が糖尿病を発症
  • 女性の12%が糖尿病を発症

し、191人で糖尿病の徴候が見られたのですが、

 コーヒーを飲む習慣がある人はそうでない人に比べ、糖尿病を発症する割合が54%低かった

という結果が得られたのです。

 


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コーヒーをたくさん飲むほど糖尿病のリスクが減少する

同じような研究成果は、アメリカのハーバード大学でも発表しています。

  全文を読む ⇒ New Engl J Med 2012; 366 : 1891–904.

 

研究グループは、すでに発表されている28の論文を縦断的に解析し、

1日当たりのコーヒーの摂取量が多いほど糖尿病になる相対リスクが低下する

と報告しているのですが、コーヒーの量と糖尿病リスクの低減率は、、、

 

コーヒの量 リスク低減率
1杯 -8%
2杯 -15%
3杯 -21%
4杯 -25%
5杯 -29%
6杯 -33%

毎日飲む量と糖尿病に罹患するリスクの間には用量依存性があることが示され、コーヒーをたくさん飲む人ほど2型糖尿病発症リスクが有意に低くなるのです。

コンスタントに飲むことが重要

しかし、ハーバード大学のグループはちょっと気になることも発表していますDiabetologia. 2014;57:1346-54.)。

  • 4年間コーヒーを1日1杯飲んでいた人が、次の4年間はコーヒーを飲む量を増加させたところ糖尿病リスクが11%低くなった
  • 4年間コーヒーを1日数杯飲んでいた人が、次の4年間はコーヒーを飲む量を1杯以上減らしたらリスクは17%高くなった

というのです。

 

コーヒーを飲む量が少なかった人が増やす分には問題はないのですが、たくさん飲んでいる人が飲む量を減らすと逆に糖尿病のリスクが増加するということです。

まとめてみると、

  1. コーヒーは糖尿病のリスクを低減する
  2. コーヒーをたくさん飲むほど糖尿病のリスクが低減する
  3. 飲む量が少なかった人が飲む量を増やせば糖尿病のリスクはさらに低減する
  4. たくさん飲んでいた人が飲む量を減らすと糖尿病のリスクは上がってしまう

ということです。

 

自分に合った量をコンスタントに飲むと糖尿病のリスクは低減する

ということです。

どうしてコーヒーを飲むと糖尿病の予防になるのかということについては、

コーヒーはアデポネクチンを増加させ糖尿病を予防する

からだということも明らかになっています。

 


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砂糖の摂りすぎに注意

遊離糖類の摂取量を1日の摂取エネルギー量の5%未満するように勧告しています。

詳しく見る ⇒ WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children

 

日本糖尿病学会では日本人成人の1日の摂取カロリーは、

  • 男性1,400~2,000kcal
  • 女性1,200~1,800kcal

としていますので、

その5%とは90kcal~100kcalということになります。

 

角砂糖1個は5gで19kcalありますから、4.7 ~ 5.2個、多めに見ても5個~6個ということです。

コーラ1本に角砂糖10個分の砂糖が入っています、、

 

砂糖を入れずにコーヒーをコンスタントに飲むことで糖尿病のリスクが低減します

 

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