糖尿病の末路|足切断は防げる?初期症状と予防法

👉 糖尿病で足を切断するケースは実際にありますが、多くは早い段階で防ぐことが可能です。

糖尿病で「足を切断することがある」と聞いて、不安に感じていませんか?

実は、足切断の多くは早い段階で対策すれば防ぐことができます。

👉 結論から言うと、糖尿病で足を切断するケースは実際にあります。

👉 しかし、多くは早い段階で対策すれば防ぐことができます。

👉 最も重要なのは「血糖値を上げすぎない食生活」です。

▶▶ 糖尿病の食事療法の具体的な方法を詳しく見る

※本記事は、糖尿病の研究・治療薬開発に携わってきた筆者が科学的根拠に基づいて解説しています。

 

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糖尿病で足切断に至る確率はどれくらい?

厚労省の「平成19年国民健康・栄養調査」によると、

  • 糖尿病で壊疽を起こす人は糖尿病患者の0.7%
  • 糖尿病が原因で足切断にいたる人は年間1万人以上

と報告しています。

糖尿病性足潰瘍の約7〜20%と高率で下肢切断に至っていることが判明しています。

 

足の切断部位は多い順に、

  1. 下腿(ひざ下)
  2. 趾(足の指)
  3. 中足骨(足の甲)
  4. 大腿(ひざ上)

の順となっています。

 

糖尿病合併症は糖尿病の不都合な真実で

 

さらに、

足切断後は予後が非常に悪く、十全記念病院の調べでは、

  • 3年生存率は 約50%
  • 5年生存率は 約40%~55%

がんよりも生存率が低いといわれ、

さらに、

透析患者での下肢切断後の1年生存率は50%

だそうで、1年で2人に1人が亡くなるそうです。

下肢切断は糖尿病患者の歩行機能を損なうだけでなく、生命予後までも損なうことになるのです。

 

このように、糖尿病のコントロールが不十分な状態が続くと、実際に足切断に至るケースも少なくありません。

 


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糖尿病で足を切断する人は年間何人?

日本では、糖尿病などが原因で年間1万人以上が下肢切断に至るとされています。

報告によって差はありますが、一般的には1万人以上と考えられています。

 

大リーグの元俊足外野手ルー・ブロックが糖尿病の合併症で左下肢を切断したとのニュースがありました。

 

有名人も糖尿病による合併症で足切断に至っています。

  • 村田英雄さん
  • グレート義太夫さん
  • 谷津嘉章さん

などが知られています。

 

村田英雄も糖尿病の合併症で足切断しました

 

 

足だけでなく、

元プロ野球選手の佐野慈紀は、

  • 2023年に右足の中指を切断
  • 2024年に右腕を切断

しており、足指と腕の両方の切断に至っています。

 


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足の切断は糖尿病の合併症が原因

糖尿病の合併症は、

  1. 糖尿病性神経障害
  2. 糖尿病網膜症
  3. 糖尿病腎症

の3つが糖尿病の三大合併症といわれますが、

いずれも高血糖による血管壁の傷害が原因で起こる合併症です。

     (糖尿病の三大合併症とはコチラ

 

糖尿病による足切断は「糖尿病性神経障害」などに起因するものです。

高血糖により足の神経がダメージを受け、痛み・熱さ・冷たさなどが感じにくくなります。

また、靴擦れ、タコ、小さな傷などに気づかず放置されて重症化します。

これに、

糖尿病による血流低下や免疫力低下が加わり、小さな傷が「壊疽(えそ)」に進行してしまうのです。

 

糖尿病の合併症で足切断は足壊疽が原因です

 

壊疽とは足の傷などの細菌感染が深刻化して組織が死滅してしまう重篤な状態で、

放置すると全身性の敗血症を引き起こすことから足を切断するしか方法がないのです。

糖尿病情報センターの話では、

小さな傷が数日で足を切断するレベルまで進行することもあるそうです。

 

足切断は、

  1. 糖尿病神経障害
  2. 足潰瘍
  3. 足壊疽
  4. 足切断

の順番で進行しますから、早くに足の異変に気づく必要があるのです

足壊疽を放置すると糖尿病の合併症で足切断しなければならなくなる

 

日本フットケア学会では、

  • 足先がジンジン、ぴりぴり、チクチクする
  • 火傷のような痛みがある
  • シャワーやちょっと触れただけも痛い
  • 足先の熱い、冷たい感覚が鈍くなった
  • 足の裏に薄い膜を張ったような違和感がある

ときには、「糖尿病神経障害」の可能性があり、医師に相談するように勧めています。

 

「足切断後の予後はがんよりも悪い」といわれ、

切断術後30日以内に死亡する割合は、

  • ヒザ下切断では 5~8%
  • ヒザ上切断では 8~12%

と、10人に1人は術後30日以内に死亡していると報告されています。

糖尿病合併症で足壊疽を起こす患者では、

  • 全身状態が悪い
  • 感染を起こしやすい
  • 傷の治りが悪い

という悪条件が重なり死に至る例が多いとのことです。

 

 

ここまで読むと、「どうすれば防げるのか」と感じると思います。

放置すれば深刻な状態になる可能性がありますが、早い段階で対策すれば防ぐことは可能です。

結論から言うと、最も重要なのは血糖値を上げすぎない食生活です。

  ▶ 糖尿病の食事療法の全体像はこちらで解説しています

 

足切断を防ぐには食事療法で血糖値を下げる

糖尿病は自覚症状が無いため気づいたときには重度な糖尿病だったということも稀ではありません。

しかし、年1回程度の健康診断を受けていれば血糖値やHbA1cという糖尿病の指標で指摘されるでしょう。

   糖尿病の初期症状についてはコチラ

 

足切断を防ぐには「高血糖状態」を改善することが先決です。

高血糖が血管壁を傷害して様々な合併症を引き起こしているのです。

 

足を切断し、義足をつけて舞台やテレビに出演していた、

 コント集団ザ・ニュースペーパーの渡部又兵衛は、

30代後半に糖尿病だと診断はされたが、薬も飲まない2、3年放置し、気付いたときにはもう糖尿病の末期。

医者には、このままでは命も危ういと言われ、人工透析を始めたのですが、その3年後に足を切ることになってしまった。

 

と述懐しています。

透析で障害者1級、足切断で4級でしたが、2022年になくなっています。

 

プロ野球選手だった清原和博も血糖値が900mg/dlを超える重度な糖尿病だったことはご存じだと思いますが、

「足がピリピリする」という違和感に、医者から足を切ることになると言われ、

一念発起して食事療法と運動療法で糖尿病を克服しています。

  清原和博の糖尿病克服についてはコチラ

 

糖尿病で足切断を防ぐには、

  • 合併症を引き起こさない

ために、

  • 血糖値を下げる

そのためには、

  • 食事療法を始める

ことなのです。

 

まとめ

糖尿病は病気だから薬を飲むのが一番と思っていませんか?

日本糖尿病学会厚生労働省も治療指針で述べるように、

 

生活習慣病といわれる糖尿病の治療では、

  1. はじめに食事療法と運動療法を開始する
  2. これで血糖がコントロールできないときには薬物療法を開始する

とされているのです。

 

糖尿病の食事療法といっても特別なものではなく、

  • 色々な食品を偏りなく
  • 規則正しく食べる

というのが基本なのです。

 
糖尿病は、食事によって改善できる可能性が高い病気です。

しかし実際には、

  • 「何をどう食べればいいのか分からない」
  • 「続けられない」
という理由で悪化してしまう方が多いのが現実です。

だからこそ重要なのが、“無理なく続けられる正しい食事療法”です。

▶▶ 糖尿病の食事療法の具体的な方法を詳しく見る

 

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最終更新日:2026年4月 初掲載日:2025年11月

 

 

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