フリースタイルリブレでは血糖値を正確に測れるのか？
フリースタイルリブレはアボット社の非観血的持続的血糖測定器具です。
簡単にいえば、
- 採血しないで血糖値が測定できる
- 15分間隔で血糖値を測定できる
- 24時間いつでも血糖値を測定できる
- 14日間も継続して血糖値を測定できる
という器具なのです。
フリースタイルリブレは、
- インスリン注射をしている1型糖尿病患者
- 重症な2型糖尿病患者
を対象にした医療器具なのです。
保険適用の関係から、
ともいわれているのですが、
自費でフリースタイルリブレを購入するヒトが増えているのです。
フリースタイルリブレはけして安くはないのですが、
フリースタイルリブレは血糖値を本当に正確に測れるのでしょうか？
フリースタイルリブレでは血糖値を正確に測れる
フリースタイルリブレは本来は、
インスリン注射などをしている糖尿病患者を対象にした医療器具です。
フリースタイルリブレは保険適用されますが、
保険適用される糖尿病患者は限られることから保険適用でフリースタイルリブレを使用している人はそんなに多くはありません。
フリースタイルリブレはAmazonでも簡単に誰でも購入できることから、
自費で購入するヒトが増えているのです。
フリースタイルリブレの価格は、
- リーダー 7,565円（永久使用可能）
- センサー 7,344円（2週間使用可能）
と、決して安いとは言えません。
フリースタイルリブレでは本当に血糖値を正確に測れるのでしょうか？
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フリースタイルリブレでは血糖値を測定できない
私も自費でフリースタイルリブレを購入して血糖値を測定している1人です。
その様子は、
などで14日間にわたって詳しく報告しましたので読んでください。
実は、フリースタイルリブレは血糖値を測定しているわけではないのです。
フリースタイルリブレが測定しているのは、
組織液のブドウ糖濃度を測定しているのです。
アボット社のホームページにも、
本品は、皮下に挿入したセンサーが間質液中のグルコース濃度を連続的に測定し、
リーダーでスキャンすることで、連続測定した間質液中グルコース濃度変動パターンを表示する。
と記載されています。
組織液というのは、
血管から細胞の間ににじみ出てきた体液なのです。
組織液には赤血球や白血球、血小板などの固形成分は含まれていませんが、
血液と組織液の成分は基本的に同じなのです。
フリースタイルリブレでは、センサーについている非常に細い針を皮膚に刺しており、
この針を通して組織液のグルコース濃度を測定しているのです。
上にも書きましたが、医学的には「血液と組織液の液体成分は同じ」であることが分かっていますが、
アボット社では、
血液中のブドウ糖濃度と組織液のブドウ糖濃度が等しいことを確認しています。
したがって、フリースタイルリブレの測定値は、
正しくは組織液のグルコース濃度なのですが一般的に血糖値を称されています。
このサイトでも混乱を避けるためこのサイトでは血糖値と記載させていただいています。
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フリースタイルリブレの血糖値にはタイムラグがある
フリースタイルリブレを使う上でもう1つ知っておいて欲しいことがあります。
それは、
フリースタイルリブレで測定する組織液のグルコース濃度と血糖値とにタイムラグがある
ということです。
食事で炭水化物（糖質）を摂ると、
- 食事で糖質を摂取する
- 腸でブドウ糖に分解されて血液に吸収される（血糖）
- 血液の液体成分が組織液ににじみ出る
ということで、
組織液のグルコース濃度と血糖値とにがタイムラグがあるのです。
アボット社でも、
血糖値の変化に対する間質液グルコース値には約5～10分間のタイムラグがありますが、日々の治療の決定に影響を及ぼす可能性は低いと考えられます。
と記載しています。
文献を調べてみたところ、
Time Delay of CGM Sensors
Relevance, Causes, and Countermeasures
詳しく見る ⇒ コチラ
タイムラグは9.5分としており、およそ10分とのことです。
フリースタイルリブレでは実際の血糖値の動きが約10分遅れて表示されるということです。
これらは自分の血糖値を管理する上で全く問題はないのですが、
フリースタイルリブレを使おうとしているあなたは一応頭に入れておいてください。
次回はフリースタイルリブレを使って良かったことをお知らせします。
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