レモン果汁は食後高血糖を抑え糖尿病予防に良い
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。
はじめに
〇〇を食べたら血糖値が下がる!
△△を飲んだら血糖値がグングン下がる!!
ネットでも新聞でもこんな宣伝を良く目にします。
嘘だろう!
こんなことで血糖値が下がるわけないよね、、、
と思いながらついつい購入したりしてしまいます、、、
今日のお話も「これを飲めば血糖値が下がる!」というお話しです。
そして今日の〇〇は、
そう、レモンなのです。
食事前にレモンを飲めば血糖値が下がる!
というのです。
食前にレモン果汁を飲めば食後血糖値を下げる
ポッカレモンをご存じですよね。
ポッカレモンが新発売されたのは発売は1957年(昭和32年)です。
昭和32年といえば、今から63年も前、テレビのカラー放送が始まった頃のことなのです。
名古屋のニッカバーのオーナーであった谷田利景氏がニッカレモン(株)を創業し瓶入りレモンを発売し、
1966年には社名をポッカレモン(株)に変更し、レモン果汁100%のポッカレモンを販売したのです。
その後、2013年にポッカコーポレーションとサッポロ飲料が統合してポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)となっていますが、
自宅でのチューハイではポッカレモンにお世話になっているヒトも多いのではないでしょうか?
私が使っているのはコレです。
ポッカサッポロフード&ビバレッジは、
食前のレモン果汁摂取により、食後の血糖値が抑制される効果を確認した
と発表しました。
詳しく見る ⇒ ポッカサッポロフード&ビバレッッジ・プレスリリース
この研究は、
同志社大学の生命医科学部糖化ストレス研究センターの八木雅之教授らとの共同研究によるもので、
糖化ストレス研究会の研究誌である「Glycative Stress Research誌」に掲載されました。
研究グループは、
健常な20~30歳男女12名を対象にして、
米飯(白米)を食べさせたのですが、
- 米飯の前にレモン果汁15gを摂取
- 米飯の後にレモン果汁30gを摂取
の2つのグループでの血糖値の推移を比べたのです。
レモン果汁は150mLの水に薄めて飲んでもらったそうです。
その結果、
米飯よりも先にレモン果汁を飲んだグループでは食後高血糖を抑制することが分かったというのです。
米飯を食べた後にレモン果汁を30g飲んでも食後高血糖の抑制作用は見られなかったそうです。
研究グループは、
レモンに含まれるクエン酸などの有機酸やポリフェノールが食後高血糖の抑制作用に関与した可能性があるとして、
レモン果汁を含む飲料などを食前に飲む食習慣は、
食後高血糖を抑制して糖化ストレスを軽減し、
老化や疾患の進展を予防する可能性が有ると述べています。
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ポリフェノールには血糖値を下げる効果がある
研究グループはレモン果汁が食後高血糖を抑制したことについて、
レモンに含まれるクエン酸を主体とする有機酸やポリフェノールが関与した可能性がある
と推察しています。
ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときにできる物質の総称で、
- カテキン
- フラボノイド
- イソフラボン
などのことで、
これらポリフェノールは、
- 赤ワイン
- コーヒー
- 緑茶
などに多く含まれているのです。
ポリフェノールいついては「糖尿病に良いポリフェノールをご存じですか?」にも書きましたし、
各々の効果については、
でも書きましたのでご存じだと思います。
さらに有機酸である酢についても、
どうして酢は糖尿病に良いのか?に書きましたように、
酢には、酢の糖尿病に対する健康効果があるのです。
レモン果汁100%のポッカレモンには、
- 酢の血糖値に対する効果
- ポリフェノールの血糖値に対する効果
の2つか期待できるというわけなのです。
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まとめ
今日のお話はいかがでしたでしょうか?
私は夕食時にポッカレモンをたっぷり入れた自家製の酎ハイを飲んでいます。
レモン果汁は食後高血糖を抑える作用があることが分かったのですが、
グルコーススパイクといわれる食後高血糖を抑えることが大事なのです。
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