血糖値は「点」ではなく「曲線」で見る時代|食後高血糖を見える化する
健康診断では「血糖値は正常」と言われたのに、
- 食後に眠い
- 食後にだるくなる
- 太りやすい
- 甘い物がやめられない
という人は少なくありません。
最近では、このような人において、
食後だけ血糖値が急上昇する「食後高血糖(グルコーススパイク)」
が問題となっています。
しかし実際には、
自分の食後血糖値を知らない人がほとんど
なのです。
✔ 最近の血糖測定で変わってきたこと
- 血糖値を「点」ではなく「曲線」で見る時代へ
- 健康診断では食後高血糖は分からない
- 採血不要の血糖測定器も開発中
- フリースタイルリブレで血糖変動を見える化
今回は、食後高血糖を「見える化」する血糖測定技術の進歩について詳しく解説します。
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目次
健康診断では食後高血糖は見つからない
通常の健康診断で測定しているのは、空腹時血糖値です。
つまり、前日の夕食から10時間程度経過した状態での血糖値です。
しかし、糖尿病予備軍では、
食後だけ血糖値が異常に急上昇
していることが少なくないのです。
健常な人では、
食後に血糖値が上がっても、インスリンの働きで2時間程度で正常値へ戻ります。
しかし、糖尿病予備軍では、
- インスリン分泌低下
- インスリン抵抗性
によって、食後に血糖値が急上昇しなかなか食事前の血糖値に戻らないのです。
これが、
食後高血糖(グルコーススパイク)
なのです。
具体的には、食後2時間経過後の血糖値が140mg/dl以上であれば食後高血糖と判断されます。
食後高血糖は、健康診断の「空腹時血糖値」では見つけることができないのですが、
食後高血糖は、
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 認知症
などとも深く関係していることが分かってきています。
なぜ血糖値を「見える化」する必要があるのか?
高血圧が心配だとして、自宅で血圧を測定する人はたくさんいます。
しかし、血糖値を自分で測定している人は非常に少ないのです。
最大の理由は、
血糖値とは血液中の糖の濃度のことですから、
血糖値を測定するには採血が必要
だからなのです。
病院での血糖測定では注射器により採血をしますが、
家庭で血糖値を測定する血糖自己測定では、
- 指先へ針を刺す
- 血液を採取する
- 測定紙へ血液を付ける
- 測定紙を測定器に入れる
という手順で測定します。
最近では測定器もかなり小型化され精度も上がったのですが、
- 痛い
- 怖い
- 面倒
ということから、「続かない」という問題があるのです。
現在は「血糖トレンド」を見る時代
以前の血糖測定では、
「採血時の血糖値が正常か異常か」
だけが重要視されていました。
しかし現在は、
血糖値が1日の中でどう変動しているか
ということが重要視されています。
これは「血糖トレンド」と呼ばれています。
つまり、
- どの食事で血糖値が急上昇するか
- どのくらい血糖値が乱高下するか
- どのタイミングが危険か
を見る時代になっているのです。
特に最近では、
「食後に眠い」
という症状が、食後高血糖のサイン(自覚症状)として注目されています。
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フリースタイルリブレで「血糖値を見える化」する
最近急速に普及しているのが、フリースタイルリブレのような持続血糖測定器(CGM)です。
代表的なものがアボット社のフリースタイルリブレです。
フリースタイルリブレでは、
- 15分間隔
- 24時間
- 14日間連続
で血糖値を測定・記録できます。
つまり、
- どの食事で血糖値が急上昇するか
- どんな食べ方が危険か
- 運動でどれくらい改善するか
が「見える化」できるのです。
👉 血糖値は「点」ではなく「曲線」で見る時代
フリースタイルリブレによって、健康診断では分からなかった食後高血糖が見えるようになってきました。
フリースタイルリブレで測定しているのは、正しくは血糖値ではなく、組織液中の糖濃度です。
すなわち、組織の間質液の糖分濃度を測定しているのですが、
間質液と血中の糖分濃度は同等だとして血糖値として表示することが許されているのです。
フリースタイルリブレは医療用機器で、本来は糖尿病患者の血糖管理をサポートするものですが、
健康な方でも自身の血糖値の変動を知るために活用でき、
食後の血糖値の急上昇や生活習慣が血糖値に与える影響を知りたい人には非常に役立つツールで、
Amazonや楽天市場などで自由に購入でき、血糖値を簡単に見える化できるのです。
私もフリースタイルリブレで継続的に血糖値を測定し、
- 何を食べると血糖値が上がるか
- どうすれば食後高血糖を抑えられるか
と非常に参考になりました
フリースタイルリブレで「血糖トレンド」が見える時代になった
かつては、血糖値とは病院で採血して調べるものでした。
フリースタイルリブレの登場によって、
「自分の血糖変動を24時間見る」
時代へ変わってきています。
従来の健康診断では、
- 空腹時血糖値(点)
- HbA1c(2,3週間の平均)
しか分かりませんでした。
しかしフリースタイルリブレを使えば、
- 食後にどのくらい血糖値が上がるか
- どの食品で急上昇するか
- どの時間帯が危険か
- 運動でどの程度改善するか
などを、リアルタイムで確認できるのです。
👉 現在は「血糖値」ではなく「血糖トレンド」を見る時代
1回だけの採血ではなく、24時間の血糖変動を見ることで、健康診断では見えなかった食後高血糖(グルコーススパイク)が分かるようになってきました。
実際にリブレを使ってみると、同じ人でも、
- 白米
- パン
- 麺類
- 甘い飲料
などで、血糖値の上がり方が大きく異なることが分かります。
さらに最近では、
- 食べる順番
- 睡眠不足
- ストレス
- 運動不足
なども血糖変動へ大きく影響することが分かってきました。
つまり、血糖値とは単なる「糖尿病の数字」ではなく、
生活習慣そのものを映す指標
とも言えるのです。
「健康診断は正常なのに不調」の原因が見えてきた
近年、フリースタイルリブレを利用した人から、
- 食後に眠くなる理由が分かった
- ジュースで血糖値が急上昇していた
- 睡眠不足の日は血糖値が悪化していた
- 食後に少し歩くだけで改善した
など、多くの気づきが報告されています。
特に注目されるのが、
「健康診断の血糖値は正常なのに食後高血糖が起こっている人」
で、いわゆる「隠れ糖尿病」と言われる人です。
実際には、空腹時血糖値やHbA1cが正常でも、食後だけ血糖値が大きく乱高下している人が少なくないのです。
これが、食後高血糖(グルコーススパイク)なのです。
さらに最近では、血糖変動が、
- 動脈硬化
- 認知機能
- 集中力
- 疲労感
- 食欲
などとも関係している可能性が指摘されています。
つまり現在は、
「糖尿病かどうか」だけではなく、「血糖変動そのもの」が重要視される時代
になってきているのです。
重要なのは「測定」ではなく「改善」
ただし、血糖値を測るだけでは意味がありません。
最も重要なのは、
「自分の血糖変動を知り、生活を改善すること」
です。
例えば、
- ご飯を少し減らす
- ジュースをやめる
- 野菜から食べる
- 食後に10分歩く
だけでも、血糖変動は大きく改善することがあります。
実際、フリースタイルリブレは、
「血糖値を測る機械」ではなく、「生活改善を見える化する機械」
と言えるのかもしれません。
まとめ|重要なのは「測定」より「改善」
血糖測定技術は急速に進歩しています。
しかし、最も重要なのは、
「自分の血糖変動を知り、改善すること」
です。
特に食後高血糖では、
- 糖質を減らす
- 食べ方を工夫する
- 食後に少し歩く
だけでも大きく改善することがあります。
もし、
- 食後に眠い
- 健康診断は正常
- でも太りやすい
- 血糖値が気になる
という場合には、一度「血糖トレンド」を意識してみてください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を目的としたものではありません。症状がある場合には医療機関へご相談ください。
最終更新日:2026年5月 初掲載日:2017年8月




















