・最近太ってきた
・ジュースやスポーツドリンクが好き
・ゲームやスマホの時間が長い
お子さんに、このような心当たりはありませんか?糖尿病は大人だけの病気ではありません。
近年では小学生や中学生、高校生でも糖尿病が増えています。
この記事では、親御さんが知っておきたい子供の糖尿病のサインや原因、そして家族で取り組める予防法について分かりやすく解説します。
#この記事は20年以上にわたり製薬会社で糖尿病治療薬の研究開発を行っていた医学博士けんぞうが書いています。
✅ この記事で分かること
- 子供の糖尿病が増えている理由
- 親が見逃したくない糖尿病のサイン
- 肥満児と糖尿病の関係
- ペットボトル症候群の危険性
- スマホやゲーム時間との関係
- 家族でできる予防法
子供の糖尿病は増えている
現代では小学生でも糖尿病のリスクがあります。背景にある生活習慣の変化を確認しましょう。
かつては中高年の病気と考えられていていた2型糖尿病ですが、近年は、小学生や中学生、高校生でも糖尿病が問題になっています。
日本小児・思春期糖尿病学会によれば、小中学生の罹患率はおよそ3,000人に1人程度ですが増加傾向にあるとされています。
背景にあるのは、肥満、甘い飲み物、運動不足、スマホやゲーム時間の増加などです。
特に子供の頃の生活習慣は、大人になってからの健康にも影響します。
近年の子供の糖尿病が増えている背景には、
- 肥満
- 甘い飲み物
- 運動不足
が大きく関与していると言われています。
まず知っておきたい糖尿病のサイン
「なんとなく」の不調がサインかもしれません。日常の些細な変化を見逃さないことが大切です。
子供の糖尿病は、学校検診や尿検査で見つかることもありますが、その前に体からサインが出ている場合があります。
⚠ 親が見逃したくないサイン
- のどが異常に渇く
- トイレが近い
- 急に体重が減る
- 疲れやすい
「最近よくお茶を飲むな」「最近疲れているな」、そんな変化の中に糖尿病のサインが隠れていることがあります。
気になる症状が続く場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
7歳の肥満が20年後に影響するかもしれない
子供の頃の肥満は一過性ではありません。将来の糖尿病リスクに直結する可能性があります。
子供の肥満は「今は太っているだけ」の問題ではありません。
7歳で肥満だった男児は、成人後の2型糖尿病リスクが高かったという報告があります。
つまり、子供の頃の肥満は将来の糖尿病にもつながる可能性があるのです。
詳しくは肥満児と糖尿病の関係で解説しています。
スポーツドリンクが糖尿病の入口になることも
日常の水分補給が、知らぬ間に「悪循環」を生んでいるかもしれません。
暑い日や部活動の後に飲むスポーツドリンクは、飲み方によっては糖尿病の入口になります。
のどが渇くから飲む、さらに血糖値が上がってのどが渇く。
こうした「ペットボトル症候群」の仕組みを知っておきましょう。
ペットボトル飲料には驚くほどの砂糖が含まれているのです。
詳しくはペットボトル症候群で解説しています。
スマホやゲームは血糖値とも関係する
画面を見続ける時間は、運動不足だけでなく睡眠や肥満にも悪影響を与えます。
長時間テレビやスマホを見る子供はインスリン抵抗性が高まるという報告があり、
テレビやスマホの画面を見る時間(スクリーンタイム)が長くなるほど、インスリン抵抗性が高まり将来の2型糖尿病リスクが上昇することが複数の研究で明らかになっているのです。
1日のスクリーンタイムが3時間を超える子供は、1時間以下の子供に比べて、インスリン抵抗性の指標が約10.5%高く、体脂肪率や瘦せを評価する指標も悪化していました。
新潟大学の研究でも、スマホを3時間以上とそれ以外の画面を2時間以上見る小中学生の女子は、肥満リスクが約7倍になることが報告されています。
詳しくはスマホやテレビを見過ぎる子供は糖尿病になりやすいで解説しています。
親の生活習慣は子供に引き継がれる
生活習慣のベースは家庭にあります。親の習慣が子供の健康をつくります。
糖尿病は生活習慣病ですから、子供の糖尿病には家庭環境も非常に大きく関与しています。
その生活習慣とは、
- 食習慣: 偏った食事、塩分や糖分、脂質の摂りすぎ、食べすぎ
- 運動習慣: 日頃の運動不足や体を動かす機会の少なさ
- 睡眠習慣: 睡眠不足や心身のストレスが溜まる生活
親が不健康な生活習慣をすると子供もその生活習慣を引き継ぐことになるのです。
子供の糖尿病を防ぐには、親が健康的な生活習慣を身につけることで、子供も自然と良い習慣を身につけます。
まずは親自身が生活を見直すことが、子供の未来を守ることにつながるのです。
詳しくは 親が糖尿病なら子供も糖尿病になりやすい で解説しています。
子供の糖尿病の予防は妊娠中から始まる
子供の健康づくりは生まれる前から。家族みんなで意識を共有しましょう。
妊娠中に高血糖になる妊娠糖尿病は、患率は妊婦全体の約12%(日本産婦人科学会)と決して珍しくない病気です。
妊娠糖尿病の主な原因は、妊娠中に胎盤から分泌されるホルモンが、血糖値を下げるインスリンの働きを弱めることが大きな理由ですが、
- 肥満の妊婦
- 家族に糖尿病の人がいる妊婦
- 35歳以上の高齢妊娠
では、妊娠糖尿病になりやすいと言われています。
妊娠糖尿病は将来の母親の糖尿病のリスクを高めるだけでなく、生まれた子供の肥満や糖尿病のリスクを高めることが報告されています。
関連記事 ⇒ 妊娠糖尿病|胎児への影響と産後の注意点を解説
子供を糖尿病から守るために今日から心掛けること
特別な努力は必要ありません。小さな工夫を積み重ねることが、子供の未来を守る鍵です。
子供の糖尿病を防ぐために特別なことをする必要はありません。まずは家族で、以下の「5原則」を少しずつ生活に取り入れてみてください。
今日から一つだけ変えるなら、「おやつを果物や野菜に変える」といった小さな工夫から始めるのがおすすめです。
子供の糖尿病予防5原則
- ✅ 甘い飲み物を減らす
- ✅ 運動する
- ✅ 睡眠を確保する
- ✅ スマホ時間を見直す
- ✅ 家族で続ける
まとめ
✅ この記事のまとめ
- 子供でも糖尿病になることがある
- 肥満、甘い飲み物、運動不足が背景にある
- スマホやゲーム時間の増加も関係する
- 親の生活習慣は子供に影響する
- 妊娠中の高血糖も子供の将来に関係する
- 家族で生活習慣を見直すことが大切
子供の糖尿病を防ぐには、子供だけでなく家族全体の生活習慣を見直すことが大切です。
まずは甘い飲み物を減らす、体を動かす、睡眠時間を確保するなど、今日からできることから始めてみましょう。家族みんなで健康的な毎日をつくっていくことが、お子さんの将来の大きなギフトになります。
最終更新日:2026年6月 初掲載日:2026年3月











