7歳で肥満児なら成人で糖尿病になる

あなたのお子さんは肥満児ではありませんか?

2型糖尿病患者が増えており、

糖尿病が強く疑われる者は1,000万人を超え

  • 男性では 16.3%
  • 女性では 9.3%

が糖尿病の疑いがあるのです。

糖尿病は成人だけでなく子供の糖尿病も増えており、

  • 小学生では10万人に1人
  • 中学生では10万人に4~7人

だといわれています。

 

成人の2型糖尿病の原因は、

  • 肥満(食べ過ぎ)
  • 運動不足

が大きく関与しているのですが、

7歳までに過体重だと将来に糖尿病になる確率が非常に高いことが分かりました。

 

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肥満児の子供が増えている

肥満とは、過剰に脂肪組織がある状態で、

肥満の判定では、BMI(body mass index)が広く用いられています。

 

7歳の肥満児は糖尿病になるリスクが高いので肥満を解消してください

 

ストックホルムのINSTITUTE FOR HEALTH METRICS AND EVALUATIONの研究グループは、

世界人口の約1/3に相当する22億人が肥満や過体重だと報告しています。

New study finds more than 2 billion people overweight or obese

Massive global research project in The New England Journal of Medicine reveals 30 percent of the world’s population affected by weight problems

 

詳しく読む ⇒ 原著論文

 

欧米では、肥満指数BMIで、

  • BMI 20未満 : 標準体重
  • BMI 25以上 : 過体重
  • BMI 30以上 : 肥満

としているのですが、

 

研究グループの報告によると、

特に肥満指数であるBMIが25以上の過体重の人が増えているそうです。

2015年時点で、

全世界の人口の30%に相当する約22億人が過体重であり、

  • BMI30以上の肥満の子供 : 1億770万人
  • BMI30以上の肥満の成人 : 6億370万人

もいるとして、

 

過体重は、

  • 心臓病
  • 2型糖尿病
  • がん

などの、生命を脅かす病気の原因になるとして、

肥満や過体重であれば、食事や運動などにより減量すべきだと警告しているのです。

 


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7歳で肥満児だと糖尿病リスクが高まる

日本では子供の過体重や肥満を、

肥満児

と呼びます。

 

肥満児の厳密な判定は、

  肥満度=(実測体重-標準体重) / 標準体重×100 (%)

という計算で行います。

  詳しく見る ⇒ 日本内分泌学会

 

この計算はやや複雑で、

一般的にはBMIが25以上の過体重であれば肥満児と見なします。

 

日本内分泌学会では、

幼少期の肥満児は成人してからも肥満になる率が非常に多いと指摘しています。

 

7歳で肥満児の男子は将来、糖尿病になる可能性が高い

 

 

デンマークのBispebjerg and Frederiksberg病院の研究グループは、

 

7歳時に肥満児だった男児では成人での糖尿病リスクが高い

との研究論文を発表しています。

 

Change in Overweight from Childhood to Early Adulthood and Risk of Type 2 Diabetes.

CONCLUSIONS :
Childhood overweight at 7 years of age was associated with increased risks of adult type 2

 

       詳しく読む ⇒ 原著論文

 

研究グループは、

コ1930~1989年に生まれて、ペンハーゲンの学校に入学した子供の健康情報データベースを元に、

  1.  7歳で肥満児(BMI17.38以上)
  2.  13歳で肥満児(BMI21.82以上)
  3.  17~26歳で肥満児(BMI25以上)

と判定された

  • 男性6万2,565人

について、

  • 30歳以降での糖尿病の罹患率

と幼少時の肥満との関連を調べたのです。

 

その結果、

7歳~26歳で肥満児だったと判定された6万2,565人の男性のうち、

6,710人が30歳以降に2型糖尿病と診断されたのです。

 

そこで、

幼少期の肥満と30歳以降の糖尿病の発症との関連を調べたところ、

 

 

どの年齢での肥満児も糖尿病発症リスクとの関連が認められたのです。

すなわち、

7歳~26歳で肥満児であれば30歳以降に糖尿病になるリスクが高い

というのです。

 

さらに、

7歳時や13歳時に肥満児で成人で肥満を解消しても糖尿病のリスクが高い

ということも判明したのです。

 

 

しかし、

7歳時に肥満であっても13歳以前に肥満が解消すると糖尿病になるリスクは、幼少時に肥満でなかった男性とほぼ同様であった

ということもわかったことから、

 

研究グループは、

7歳時に肥満児であれば成人で糖尿病になるリスクが高いことから、

思春期の前に肥満を解消して正常体重を維持することが重要だ

と述べています。

 

7歳で肥満児だということは親の責任です。

あなたのお子さんは肥満児ですか?

 

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