トマトはダイエットや糖尿病に良い
夏本番!暑い日が続きます。
八百屋さんの店先には真っ赤なトマトが並んでいます。
数年前、トマトが消えたのを覚えていますか?
トマトにダイエット効果があるとのニュースが流れ、翌日は店先からトマトがなくなりました。
ブームは去ったようですが、トマトはダイエットにも糖尿病にも良いのです。
血糖値が気になるなら、しっかりトマトを食べてください。
それと、もっと良いのはタマゴです。
トマトが消えた!
「スーパーの店頭からトマトが消えた!」というのは、2012年2月のこと。
トマトがが消えたというニュースがニュースがテレビや新聞を賑わしたが、実際にスーパーや百貨店ではトマトやトマトジュースが品薄状態となり、Amazonや楽天など大手通販サイトでも品切れ状態になった。
事の発端は、京都大学の河田教授らの研究グループが、トマトに含まれる13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸(13-oxo-ODA)という成分が血中の脂質の増加を抑える効果があるという論文を米科学誌PLoS oneに発表したからだった。
詳しく見る ⇒ 京都大学プレスリリース
ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺もあるようにトマトが健康に良い食品であることは世界中で認知されているのだが、河田教授の研究は肥満マウスを使って行ったもの。
メディアが、「トマトはメタボ予防に効果がある」と取り上げ、「人間の場合、毎食コップ1杯(約200ml)のトマトジュースを飲むことで同様の効果が得られる」と報道したからだ。
これ以前にも、2009年には「夜トマトダイエット」というダイエットが流行り、
「夜トマトダイエット」と謳って寝る前にトマト成分を含むサプリメントを飲むだけでやせると宣伝販売した通信販売会社コマースゲートに、
消費者庁から、景品表示法に基づいた措置命令が出された。
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トマトの由来
トマトは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯(ペルー、エクアドル)原産のナス科ナス属の植物。
日本にトマトが伝わったのは17世紀半ばの徳川四代将軍・家綱の頃で、「唐なすび」、「唐ガキ」と呼ばれていたそうだ。
トマトには、唐柿(とうし)、赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、など様々な名前があるが、もっぱら観賞用で、食用になったのは明治以降。
キャベツ、たまねぎ、アスパラガス、にんじんなどの西洋野菜ととも、改めてヨーロッパやアメリカから輸入されて以降だそうだから比較的新しい野菜ですね。
トマトといえばカゴメ
トマトといえば真っ先に思い浮かべるのが、カゴメ。
カゴメの創業者である蟹江一太郎は兵役を終えて帰郷、1899年(明治32)に愛知県知多郡で、トマトやさまざまな西洋野菜の栽培を始め、これがカゴメ誕生だとのこと。
ちなみに、カゴメという社名の由来は、一太郎に西洋野菜の栽培をすすめてくれた西山中尉との出会いを記念して、マルの中に陸軍のシンボルマークの五角星を入れたのだそうだが、許可が降りなかったので六角星に、これもダメで三角形を組合せたマークにして、籠の目に似ているからカゴメ印として申請したのだそうだ。
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トマトの健康効果
ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺もあるように、トマトが健康に良い食品であることは世界中で認知されているのですが、トマトには様々な健康に対する効果のあることが報告されています。
カゴメでは大学など外部の研究機関と共同で、様々な研究をおこない、トマトの有効性を述べています。
領域 | 疾患 | 機能 | 研究内容 | 段階 | 発表年 |
生活 習慣 |
動脈硬化 | LDL酸化抑制 | ト血液中の悪玉コレステロール(LDL)が酸化されにくくなった。 | 細胞 | 1996 |
糖尿病 動脈硬化 |
アディポネクチン増加 | アディポネクチンの血中濃度が増加した | 動物 | 2008 | |
癌
|
肝臓癌 | 発症抑制 | 発症率が低く抑えられていた | 動物 | 1997 |
大腸癌 | 発症抑制 | 大腸がんの発症率が低かった | 動物 | 1996 | |
癌治療 | 放射線障害防御 | 組織へのダメージが少なかった | 動物 | 2004 | |
肺疾患 | 肺気腫 | タバコの肺障害予防 | タバコによる肺障害が予防さた | 動物 | 2006 |
詳しく見る ⇒ トマトの健康に対する効果
13-oxo-ODAの脂質改善作用
トマトの有効成分は、上に書きました京都大学の河野教授らが発見した13-oxo-ODA。
また次に挙げられるトマトの特徴的栄養素は「13-oxo-ODA」という物質である。「13-oxo-ODA」は肥満から併発する高脂血症や脂肪肝が改善される可能性があるという発表も行われている。
リコピンの様々な効果
トマトが持つ多くの栄養素の中でも注目されているのがリコピンと呼ばれるカロチノイドです。
カロチノイドは赤い野菜やカニ、エビの甲羅に含まれる赤、オレンジ、黄色の色素の総称で、トマト以外の赤緑黄紫の色の野菜にも含まれています。
このリコピンですが、「抗酸化作用」が強いことが分かっていて、生活習慣病予防や老化抑制にも効果があるのですが、リコピンの坑酸化作用は、緑黄色野菜で有名なβ-カロテンの2倍以上、さらにビタミンEの100倍以上の力価を持っているのです。
1995年にリコピンが癌予防効果を持つことが報告されて以来、注目を集めるようになりましたが、有効性に関しては、有効、無効との両方の報告がありさらに科学的なデータの蓄積が必要ですが、トマトは薬ではありませんから、食べて健康になるのであれば言うことはありません。
リコピンの効果については癌予防の効果も報告されています。
ハーバード大学の研究チームがおこなった5万人以上の6年間に及ぶ疫学調査では、3種類のトマト関連食品(トマト、ピザ、トマトソース)は前立腺癌の罹患率の低さと相関しているとの結果が得られています。
その他、リコピンを摂取したグループでは、肺がん、卵巣がん、前立腺がんのリスクを下げたという研究結果もありリコピンが癌抑制に働いていることを示す多くの研究報告があります。
糖尿病に対するトマトの効果
カゴメでは、リコピンの糖尿病に対する効果も調べています。
糖尿病・肥満マウスにおける、リコピンの血中アディポネクチン濃度に与える影響を調べたのです。
自然に糖尿病を発症して肥満するマウスに、リコピンを0.05%含む飼料を与えて4週間飼育し、血中アディポネクチン濃度と脂肪組織を用いて、組織中に蓄積したリコピン含量を測定したのです。
その結果、リコピンを含む飼料を与えたマウスでは血中アディポネクチン濃度が有意に増加するという結果が得られました。
さらに、リコピンを含む飼料を与えるたことによって、脂肪組織中のリコピン蓄積量が増加することも確認されました。
この結果は、リコピンを多く含むトマトを食べることによって、血中アディポネクチンを増加させ、メタボリックシンドロームを予防することが明らかになったのです。
トマトをうまく活用するにはトマト氷
以上の様に、トマトにはたくさんの健康効果があるのです。
でも、トマトをたくさん食べるのなかなか困難ですよね。
サラダに入れても半分くらい、、、。
そして、夏は安いのですが秋から春にかけてはトマトの値段が上がります。
そこで便利なのが、トマト氷です。
トマトダイエットで大反響があったとまとですが、メタボや肥満症、高血圧、血糖値やコレストロールの値が気になるのであればトマト氷をおすすめします。
1週間の食事で7個以上トマトを食べるのは非常に大変ですが、トマト氷なら楽々7個分を摂取することが可能です。
さらに、トマトは生で食べるよりも、加熱したり砕いたりするほうが消化吸収がよくなり、近年の研究では加熱した方が生トマトより効率よく有効成分を摂ることが可能なのです。
トマト氷の使い方
- 和洋中の全てで使えます
- 冷やし中華、そうめん、おそばなどの麺類ではつけダレに冷凍したトマト氷をその入れてください
- 冷奴やカレーの薬味にも合います
- トマト氷は醤油やだし汁やスパイスにも相性が良いです
- お味噌汁に入れてもGoodです
使い方はあなたのお好み次第、発想次第です。
トマト氷の作り方は超簡単
- トマトを皮のままざく切り
- レンジで適当に加熱
- ミキサーかフードプロセッサーでペースト状に
- 製氷皿に入れてキューブ状に凍らして保存
たったこれだけ。
トマトは安いときに買いだめして作っています。
糖尿病は薬では治らない
治せるのはあなたの食事療法だけです
たったの3週間、糖尿尿でおすすめの食事療法をマネしてやってみて下さい。
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