糖尿病予備軍でも癌のリスクが高い

糖尿病では発癌のリスクが高いことをご存じですよね。

糖尿病患者では大腸癌、膵癌、肝癌、子宮内膜癌などの発癌のリスクが1.5~4倍も高いのです。

国立癌研究センターは糖尿病の前の糖尿病予備軍でも癌のリスクが高いことを明らかにしました。

糖尿病予備軍でも癌のリスクが高い

国立がん研究センターでは、8つのコホート研究成績や33万人以上のデータを基に、糖尿病と発癌リスクについて研究を行っており、糖尿病患者では大腸癌、膵癌、肝癌、子宮内膜癌などの罹患リスクが、糖尿病でないヒトよりも1.5~4倍高く、全癌でも1.2倍高いと報告しています。

コホート研究とは、疫学研究の1つの研究方法で、特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、ある疾病の発生率を比較し、要因と疾病発生の因果関係を調べる手段です。

糖尿病では発癌のリスクが高い

さらに、今回、国立がん研究センターでは血糖値の指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)と発癌のリスクについての研究を行い、

 糖尿病ではなくてもHbA1c値が高ければ発癌リスクが高い

ことを発表しています。

  詳しく見る ⇒ International Journal of Cancer 2015年11月WEB先行公開

糖尿病予備軍でも発癌リスクが高い

糖尿病が癌のリスク因子だということは上に示した国立がん研究センターの報告やその他にも海外の多くの報告があるのですが、血糖値と癌の関係は十分に解明されていません。

そこで、国立がん研究センターでは、「血糖値と発癌の関係」を明らかにすることを試みたのです。

この研究は、

岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9つの保健所管内に住み、糖尿病調査に参加した人を対象に、

  • 癌に罹患していない29,629人(男性11,336人、女性18,293人)を対象
  • HbA1cとがん罹患リスクとの関係

を、1998~2000年度、2003~2005年度に調べたのです。

HbA1c は血液中のヘモグロビンと糖の結合を示す数字で、1~2ヵ月の血糖値を反映し、空腹時血糖値よりもより糖尿病の診断に適しているとされる数字です。

日本糖尿病学会では、HbA1cが6.5%以上では糖尿病としています。

1998~2005年の追跡期間に1,955件の癌が発生し、HbA1cの値で、5.0%未満、5.0~5.4%、5.5~5.9%、6.0~6.4%、6.5%以上、および糖尿病と診断された群の6つに分けて、癌がんリスク、癌の種類毎のリスクを分析したのです。

その結果、

癌の種類とHbA1cとの関係については、

  1. HbA1cが高い群(糖尿病予備軍)と糖尿病群で大腸癌(特に結腸癌)のリスクが上昇
  2. 低HbA1c値群(5%未満)でも肝癌や膵癌のリスク上昇

が明らかになったのです。糖尿病予備軍でも糖尿病と同じように癌のリスクが高い

さらに、肝癌を除いた癌では、HbA1c値の上昇は直線的に全ての癌のリスクを上昇させることが分かりました。

糖尿病予備軍と糖尿病では全ての癌のリスクが高い

また、HbA1c 5.0~5.4%を基準として全ての癌のリスクを比較すると、

  1. 6.0~6.4%の糖尿病予備軍では全ての癌のリスクが上昇
  2. 6.5%以上の糖尿病では全ての癌のリスクが上昇

が見られ、HbA1c値が5.0%より低い群でも全ての癌のリスクが上昇していることが明らかになりました。


Sponsored Link

血糖値が高いとなぜ癌のリスクが高いのか

国立がん研究センターでは、今回の研究結果は、慢性的な高血糖が全ての癌のリスクと関連することを裏付けるとしています。

高血糖と発癌のリスクを高める理由については、

  1. 高血糖は酸化ストレスを亢進させることでDNAを損傷し発癌につながる可能性
  2. 癌細胞の増殖では大量の糖を必要とするので慢性的な高血糖は癌細胞の増殖を助長する可能性

を挙げています。

一方、低HbA1c値群で肝臓癌と膵癌のリスクが高かったことについては、肝硬変では肝臓癌になりやすいのですが、肝硬変では血糖値が高くてもHbA1cが低値を示すことが多いことから、低HbA1群で肝臓癌のリスクが高かったのではないかと説明しています。また、95%信頼区間の幅が大きかったことから偶然リスク高くなっていた可能性も考えられるとしています。

 

糖尿病予備軍でも癌のリスクに注意が必要

糖尿病は種々の病気の原因になり、発癌のリスクを高めることが知られていました。

 詳しく見る ⇒ 糖尿病の女性は寿命が短い  糖尿病の健康寿命は短い

しかし、今回の国立がん研究センターの報告は、「血糖値がやや高い」糖尿病予備軍でも安心はしていられないということです。

血糖値がやや高い糖尿病予備軍の人は、現在の生活を続ければ確実に糖尿病に進行します。

そして、同時に発癌のリスクも高まっているのです。

食生活を見直せば糖尿病と癌のリスクは下がる

血糖値が高いのは何といっても第一は食事が原因です。

食物の中で血糖値を上げるのは炭水化物だけです。肉を食べても血糖値は上がりません。糖尿病予備軍では癌のリスクが高いので血糖値を下げる必要があります

あなたの血糖値が高いのは炭水化物の量が多いからです。

  • 糖質ゼロの食事法
  • 主食を食べない

などの食事療法もありますが、血糖値がやや高めの貴方はそこまでする必要はありません。

  1. 朝食のパンを半分にする
  2. 夕食のご飯を半分にする

これだけでも充分に効果があるのです。

糖尿病の食事療法は生涯続けるものですから、継続できない方法を選んでも意味がありません。

  貴方に合う食事療法を選ぶ ⇒ スタンダード糖質制限食のやり方

しかし、これからの年末やお正月にはどうしても食べ過ぎてしまいます。

みんながお餅を食べているときに自分だけが食べれない、、、惨めな気持ちになってしまいます。

そのようなときには、「食べるインスリン」といわれるサプリメントを使うのも一つの方法です。

 詳しく見る ⇒ 食べるインスリン・菊芋

 

血糖値がやや高いなら、できるだけ早めに炭水化物の量を減らしてください

糖質制限ではなく、普通の量に戻すのです。

貴方は糖質を少し多めに摂りすぎているのです、ですから血糖値が高いのです


Sponsored Link

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ