糖尿病の女性は寿命が短い

日本は世界一の長寿大国で平均寿命は、

  • 男性が79.44歳
  • 女性は85.90歳

です。

でも糖尿病のヒトの寿命は、

  • 男性では9.6歳も短命

  • 女性では13.0歳も短命

なのです。

特に、糖尿病腎症で人工透析といわれたら死亡宣告と同じです、、、

糖尿病の治療方法は、

  • 食事療法
  • 運動療法

ですから、

糖尿病の主治医はあなたなのです。

自分自身にどう指導しますか?

 

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日本は世界一の長寿大国

日本は世界一の長寿大国です。

厚生労働省の発表によ2011年度の日本人の平均寿命は、

  • 男性が79.44歳
  • 女性は85.90歳

でした。

日本人の平均寿命

日本人の寿命がここまで延びた理由は、

  • 進んだ医療体制や保険制度
  • 健康的な食生活
  • 衛生面や治安面での生活の質の向上

など、たくさんの要素による総合的な結果です。

 

しかし一方、最近は、糖尿病が国民的な病気となり、その患者数も年々上昇傾向にあり、糖尿病の予備群を含めるとその数は2,300万人を超え、成人の6人に1人は糖尿病だとも言われます。

 


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糖尿病の患者は短命

日本人で急増している糖尿病は日本人の寿命にどの程度の影響を与えているのでしょうか。

一般的に、糖尿病患者は健常者よりも10年ほど短命である、と言われています。

 

糖尿病患者が健常人に比べて短命であると言うことは、さまざまな統計によって実証されています。

しかし、糖尿病が生命を脅かすと言うことではなく、多くの場合、糖尿病における高血糖に引き起こされた血管障害に起因する糖尿病合併症や糖尿病に起因する疾患によって死亡する場合が多いのです。

 

糖尿病の血管障害

 

日本人の死因のトップ3は、

  1. がん(悪性新生物)
  2. 心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
  3. 脳血管疾患(脳卒中、脳梗塞など)

がほぼ不動です。

 

糖尿病は、心疾患や脳血管疾患のリスクを大きく高めることは疑いのないことですし、糖尿病患者では癌のリスクが2倍程度高いということも分かってきました。

    ⇒ 糖尿病は癌のリスクを上昇させる

 

さらに、死因の上位にある腎不全も糖尿病に起因する場合が多く、人工透析を受けている腎臓病患者(約30万人)の30~40%は糖尿病患者だと言われています。

人工透析患者の半分は糖尿病

 

その他にも、糖尿病患者では体全体の抵抗力や免疫力が低下していることから、肺炎や呼吸器疾患にも陥りやすく、それが死因となってしまうことも多いのです。

 


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糖尿病の女性は死亡リスクが高い

糖尿病ではさまざまな疾患がおきやすく、

糖尿病に罹患することは結果的に死亡リスクを上昇させるのです。

 

国立国際医療研究センター糖尿病研究センターの加藤昌之氏らのグループは、

   日本人の中高年の糖尿病患者の死亡リスクは女性で2倍男性で1.6倍

だという研究成果を発表「BMJ Open」(2015; 5: e007736)しています。

 

この研究では、40~69歳の男女9万9,584人(男性:4万6,017人、女性:5万3,567人)について、1990年から2010年末まで20年間追跡調査したのです。

 

1990年の開始時に糖尿病に罹患していたのは男性6.0%、女性2.8%でした。

 

解析の結果、

糖尿病患者では死亡リスクが高い

  • 男性 : 1.60倍
  • 女性 : 1.98倍

 

死因別の解析で、

心臓病や脳卒中などの循環器病によって死亡する危険性が高い

  • 男性 : 1.76倍
  • 女性 : 2.49倍

 

癌による死亡率

  • 男性 : 1.25倍
  • 女性 : 1.04倍

 

癌以外での死亡リスク

  • 男性 : 1.91倍
  • 女性 : 2.67倍

 

という結果が得られているのです。

 

糖尿病と死亡リスクの関連は、追跡期間中に糖尿病に罹患した人に比べて追跡開始時に糖尿病だった人でより強い結果が得られており、

  糖尿病による死亡リスクの上昇は糖尿病罹患期間が長いほど強くなる

と研究を統括した加藤氏は述べています。

 

糖尿病の女性の寿命は短い

国内でおこなわれた糖尿病患者の死亡リスク調査は報告数が少なかったのですが、この成績は欧米における研究結果とほぼ同等で、

日本人においても糖尿病は死亡リスクを上昇させることが明らかになったのです。

 

糖尿病は死亡リスクを上昇させる

糖尿病による死亡リスクは女性では2倍に上昇する

 詳しく見る ⇒ 糖尿病でインスリン注射が始まったら寿命は短いのか?

 

 

糖尿病患者の寿命は短い

日本糖尿病学会の「糖尿病死因に関する委員会」は、

2007年に「糖尿病の死因調査」をおこないその結果を発表しています。

 

全国282医療施設の1万8,385人の糖尿病患者の死因について調べた結果、 

 

死因の上位は、

  1. 悪性新生物(癌) : 34.1%
  2. 血管障害(糖尿病腎症、虚血性心疾患、脳血管障害) : 26.8%
  3. 感染症(肺炎など) : 14.3%

の順で、

 

血管障害の中では、

  1. 虚血性心疾患(ほとんどが心筋梗塞)が 10.2%、
  2. 脳血管障害(3分の2が脳梗塞)が 938%
  3. 糖尿病腎症が 6.8%

でした。

日本人の死因における感染症は、5位の9.2%ですが、尿病患者では、免疫力の低下などにより感染症に罹りやすく感染症による死亡例が多いのです。

また、死因が対する抵抗力が落ちていることにも注意を払う必要があるのです。

さらに、糖尿病患者における腎疾患(糖尿病腎症)での死亡が一般人よりも約4倍も高いのも特徴的でした。

 

糖尿病患者の平均死亡年齢

この調査では、「糖尿病患者では寿命が短い」ということも明らかになっています。

糖尿病患者の平均死亡時年齢は、

  • 男性 : 68.0歳
  • 女性 : 71.6歳

で、

日本人の平均寿命に比べて、

  • 男性では9.6歳も短命

  • 女性では13.0歳も短命

だったのです。

 

糖尿病患者の寿命は短い

 

糖尿病腎症での透析開始は死亡宣告と同じ

さらに深刻なデーターがあります。

日本透析医学会が005年に報告した人工透析患者の平均余命調査があります。

 

全ての人工透析患者の48歳の平均余命は15年ですが、

糖尿病患者だけをみると、糖尿病患者が人工透析を開始してから5年以内に50%が死亡するそうです。

 

糖尿病患者が人工透析を必要となると、平均余命は5年で、開始後10年以内にほとんどの患者が死亡するそうです。

糖尿病腎症は余命のカウントダウン

糖尿病の主治医はあなた自身です

血糖値が高いといわれたら直ぐに食事療法を始めて下さい

 

     詳しく見る ⇒ 糖尿病の食事法は糖質制限がベスト

 

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