元王関で現在は東前頭10枚目の照ノ富士が1月16日の初場所3日目を休場した。
師匠である元横綱・旭富士の伊勢ケ浜親方は、
- 入院の可能性もある
- 落ち着いたら出場することもある
とコメントしているが、
照ノ富士は2型糖尿病で約1週間程度の療養を要す
と診断されたのだそうだ。
照ノ富士の休場は4場所で連続5回目となるが、
照ノ富士は前から糖尿病を患っていたのだろうか?
照ノ富士が糖尿病で休場
今場所も古傷である左膝痛などの影響もあり、
初日から2連敗と不振だった照ノ富士は初場所3日目から休場した。
1月16日に日本相撲協会に、
2型糖尿病で約1週間程度の療養を要す
との診断書を提出したことも明らかになった。
元大関で今場所は東前頭10枚目の照ノ富士は、
本名はガントルガ・ガンエルデネでモンゴル出身の26歳。
新聞などによると、
再出場しなければ来場所には十両に落ちることが確実であり、
師匠である元横綱旭富士の伊勢ケ浜親方は、
- 入院の可能性もある
- 落ち着いたら出場することもある
と再出場の可能性があるとのコメントを述べているが、
- 場所前から動きも戻ってきてはいた
- 場所中に血糖値が高くなった
と、照ノ富士の糖尿病は急なものだったらしい。
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相撲取りは糖尿病が多いのか?
相撲取りの糖尿病といえば、最近では千代大龍 秀政 が有名。
千代大龍は身長182cm、体重164kgで29歳の初場所は前頭3枚目。
千代大龍は、2012年の幕内昇進祝賀会で糖尿病に患っていることを告白。
- 1食に白米をドンブリで7杯
- 原液7割水3割のカルピスをガブ飲み
- 生来の稽古嫌い
との三拍子で、
空腹時血糖が480mg/dl
と糖尿病を罹い、2013年11月には糖尿病による両目の網膜剥離と緑内障発症を発症した。
その後は食生活の改善などで血糖値は安定したが、
2015年1月場所には糖尿病合併症による両足血行障害を発症
これは血糖値が改善されるとインスリン注射を怠っていたためと報じられている。
その他にも、
横綱の隆の里は糖尿病だったことで知られている。
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相撲取りには糖尿病が多いのか
では相撲取りには糖尿病が多いのでしょうか?
多くの相撲取りは私達に比べると超肥満。
日本相撲協会の入門条件は、
- 身長171cm以上
- 体重75kg以上
ですから、BMIは27.5です。
私達があの肥満体だったら確実に糖尿病になります。
しかし、相撲取りには意外と糖尿病が少ないのです。
相撲取りは内臓脂肪が非常に少ないのです。
痩せていても内臓脂肪が多いと糖尿病になるといわれていますが、
幕内力士の体脂肪率は平均23.5%だそうなのです。
日馬富士は引退してしまいましたが、
力士 | 身長 | 体重 | 体脂肪 |
白鳳 | 192cm | 158kg | 25% |
日馬富士 | 185cm | 133kg | 23% |
と体脂肪は一般人並みなのです。
あの大関の小錦でさえ、
- 身長183cm
- 体重274kg
の超肥満体でしたが、内臓脂肪は20%台だったと言われています。
詳しく読む ⇒ 相撲の力士はどうして糖尿病にならないのか
照ノ富士の糖尿病による休場について、
NHKの相撲解説者を務める元横綱北の富士の北の富士勝昭氏は、
体が大きいですから、稽古ができないで食事を取っていると糖尿病になる。
気をつけないといけない。
休む勇気も必要。
上がってきて大関になったときにはすごいのが出てきたと思ったけど、一寸先は闇だね。
とコメントしましたが、
相撲取りが糖尿病にならないのは運動をするからです。
力士にもよるものの相撲取りの1日の食事摂取量は7,000~8,000kcalといわれています。
18~29歳の男性の必要エネルギー量は 2,650kcal
でっすから、相撲取りは3倍のエネルギーを摂取しているのですが、
激しい稽古で摂取したエネルギーを消費しているのです。
詳しく見る ⇒ 相撲取りは運動をするから糖尿病にならない
次回にでもご紹介しますが、
力士の糖尿病発現頻度に関する調査成績
という研究報告があります。
これによると、
現役の相撲取りより引退した年寄りの方が糖尿病の危険が高い
と述べています。
昨年ご紹介した
の記事を読んでくださったでしょうか?
イギリスの研究グループは、
食事療法による減量で46%の糖尿病患者が寛解し治療薬の服用をやめられた
との研究報告を発表しています。
糖尿病の一番の原因は肥満なのです。
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