糖尿病と認知症の関係についてはこのサイトでもたくさんお知らせしてきました。
糖尿病では認知症になりやすいことが多くの疫学研究で明らかになっており、
特に、
ことが知られ、糖尿病の女性は脳血管性痴呆症のリスクが男性より20%も高いのです。
また、アルツハイマー病は脳の糖尿病と言われるほど糖尿病患者に多く、
アルツハイマー病は糖尿病の合併症とも言われるほど密接な関係にあるのです。
糖尿病患者が認知症になると、
- 服薬を忘れてしまう
- インスリン自己投与を忘れてしまう
などで血糖のコントロールができなくなってしまうのも大きな問題なのです。
横浜市大の研究グループは、
1分間に思い出せる動物の名前の数でインスリン自己注射ができるか否かを判定できる
という興味深い論文を発表しました。
糖尿病の認知症を思い出せる動物の数で判断できる
糖尿病と認知症の関係に多くの研究があり、
糖尿病では脳の血管に障害が起こり、脳の萎縮ついてはこのサイトでもたくさんお知らせしてきました。
特に、
ことが知られ、糖尿病の女性は脳血管性痴呆症のリスクが男性より20%も高いのです。
また、アルツハイマー病は脳の糖尿病と言われるほど糖尿病患者に多く、
アルツハイマー病は糖尿病の合併症とも言われるほど密接な関係にあるのです
糖尿病患者が認知症になると、
糖尿病の自己管理ができなくなることも大きな問題なのです。
- 服薬を忘れる
- インスリン注射を忘れる
ということが頻繁に起きてしまうことから血糖のコントロールができなくなってしまうのです。
横浜市大の研究グループは、
1分間に思い出せる動物の名前の数で
インスリン自己注射ができるか否かを判定できる
という研究論文を発表しました。
高齢の糖尿病患者がインスリン自己注射を自己管理できるかどうかを1分間に思い出せる動物の数で判定できる可能性があるというのです。
Predicting the ability of elderly diabetic patients to acquire the insulin self-injection technique based on the number of animal names recalled.
CONCLUSIONS : The number of animal names recalled in 1 min was the most useful indicator of the ability of elderly diabetic patients to learn to manage insulin self-injection therapy within 1 week. The cutoff value was 11 animal names. This article is protected by copyright. All rights reserved.
くわしく読む ⇒ コチラ
この論文を発表したのは、
横浜市立大の寺内康夫教授らの研究グループですが、
研究では、
インスリン自己注射をおこなっている60歳以上の2型糖尿病患者57人
を対象に、
- ミニメンタルステート検査
- 言語流暢性課題
などの認知機能検査を実施し、
- インスリン治療の自己管理能力
との関連を調べたのです。
言語流暢性課題では、指定した頭文字で始まる動物の名前を1分間にできるだけ多く思い出すというものです。
ミニメンタルステート検査とは
(ミニメンタルステート検査は、Mini Mental State Examination、MMSEのことで、1975年にアメリカで認知症の診断用に開発されたものです。30点を満点とする11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などを調べ、24点以上で正常、20点未満では中等度の知能低下、10点未満では高度な知能低下と診断されます。
言語流暢性課題とは
言語流暢性課題は(Verbal fluency task : VFT) は前頭葉機能検査の一つで、ある条件に合う単語などを、特定の時間内にいくつ思い出せるかを検査です。(例:「あ」で始まる動物名を言ってください→「アヒル」「アザラシ」「アシカ」、、、。という具合です。
その結果、
- 1週間以内にインスリン治療を自己管理できるかの予測には言語流暢性課題が適してる
- 言語流暢性課題では動物の名前を思い出す記憶力テストが最も信頼性が高い
ことが分かり、
言語流暢性課題での動物の名前を思い出すテストでは、
11個以上思い出せるかどうかで1週間以内のインスリン治療の管理能力の有無を予測できた
としています。
研究グループは、
感度73%、特異度91%の精度で予測できたが、日常生活を送る上で必要な動作は評価していないこと、看護師が同席していたなどの問題点もあるとしながら、
1分間にできるだけ動物の名前を思い出す流暢性テストで
高齢の糖尿病患者がインスリン治療を自己管理できるかを判別できる可能性がある
と述べています。
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あなたは1分間で動物の名前を幾つい言えますか
あなたは1分間で動物の名前を幾つい言えますか?
自分で言語流暢性課題をやってみて下さい。
「“あ”で始まる動物の名前を1分間でできるだけ言ってください」
え~と、、、。アシカ、アザラシ、アヒル、、、、
え!、11も言えない!!
論文では、
We performed the mini-mental state examination and verbal fluency tests, which included recalling animal names and common nouns starting with the letters “a”, “ka” and “shi” (Japanese letters).
と書いています。
日本語に訳すと、
私たちは、「あ」「か」「し」で始まる動物名と一般名詞を思い出すというミニ精神状態検査と口頭流暢性検査を行った。
ということなのですが、
“あ”だけでなく、“か” も “し”で始まる動物名も言って良いのでしょうか?
それとも、
「動物名と一般名詞」とありますから、“足”や“頭”も入れて良いのでしょうか?
この辺が分かりません、、、、。
まあ、それはともかく、
糖尿病にならないのが一番です。
糖尿病になった後の認知症やアルツハイマー病の心配をするよりは、
糖尿病にならない心配をする方が先なのです。
ただ、糖尿病の方は食事療法や運動療法で血糖値を下げる努力をしてください。
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