糖尿病で自覚症状がでたら手遅れ
糖尿病で自覚症状ないから大丈夫と思っていませんか?
糖尿病で自覚症状がでたら手遅れです。
血糖が高めといわれたら直ぐに食事療法です。
自覚症状のないのが糖尿病
日本の糖尿病患者数は950万人で、予備軍を含めると2,000万人を超すといわれています。
しかし、糖尿病患者の約3割のヒトが充分な治療を受けていないと言われています。
糖尿病に罹患しても血糖値が高いだけで、何処も痛くも痒くもなく全く症状がありません。
そして薬を飲んでも全くなんの変化もないことから、途中で治療を止めたり、薬を飲むのを忘れたりしているヒトが非常に多いのです。
初期の糖尿病では自覚症状がない
初期の糖尿病ではこれといった自覚症状が見られない場合がほとんどです。
例え自覚症状がなくても、健康診断で「血糖値が高い」と診断され、たときには治療や経過観察が必要になります。
詳しく見る >>> 隠れ糖尿病の検査法とセルフチェック
健康診断の血糖値だけでは糖尿病と診断することは出来ませんが、糖尿病の可能性は否定できず、改めて医療機関で再検査を受けて再び血糖値やHbA1cが高いと診断されたときには糖尿病と確定されます。
糖尿病の自覚症状
自覚症状のないのが糖尿病の特徴なのですが、敢えて自覚症状を挙げれば、
- のどが渇く
- 尿に糖が出る
ということでしょうか、、、。
糖尿病では、のどが渇き、良くお茶や水を飲みたくなるといわれます。
糖尿病により高血糖状態が続くと、血液のブドウ糖濃度が高くなり血液の浸透圧が上がるため、浸透圧の低い体内組織から血液中へ水分が引っ張られます。
その結果、細胞の水分が血液中にどんどん出ていき体内は水分不足になり、唾液の分泌も減少し、口やのどが渇き、水を欲するようになるのです。
血液中のブドウ糖の濃度が高くなれば、糖は尿にもあふれ出ます。昔、外でオシッコをしたりする蟻が寄ってきたといわれましたが、そこまでいけばかなりの重度な糖尿病です。
今は簡便な尿糖の測定器がありますから簡単に測定することができます。
その他の自覚症状としては、
- だるさと疲労感
- 体重減少
などですが、この症状が出たからと言って、「自分は糖尿病かもしれない」と思うヒトはいませんから、
やはり「血糖値」が一番の指標ですから、1年に1回は健康診断を受けるようにしてください。
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合併症が出たら糖尿病はかなり進行している
糖尿病は慢性的に血液中のブドウ糖濃度が高くなる病気です。
通常は、食事から吸収されたブドウ糖は全身に運ばれ、筋肉や細胞、そして脳などでエネルギー源として消費されるのですが、細胞に充分に取り込まれずに血液中に異常に増えた状態が糖尿病です。
血液中の高血糖は血管を傷つける
血液中のブドウ糖が異常に増えた状態が長く続くと全身の血管が傷つけられ、その結果として様々な異常が見られます。これが糖尿病の合併症なのです。
糖尿病の三大合併症といわれるのは、
- 糖尿病神経障害
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病性腎症
ですが、いずれも血管の障害によって引き起こされます。
血管の太さで合併症を分けると、
細い血管が傷害されて起こる合併症
- 糖尿病性神経障害
- 糖尿病性網膜症
- 糖尿病性腎症
太い血管が傷害されて起こる合併症
- 動脈硬化症
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 閉塞性動脈硬化症
ということで、糖尿病の合併症は全身の至る所で発生する可能性があるのです。
詳しく見る >>> 糖尿病の副作用は高血糖による血管障害です
合併症は糖尿病がかなり進行した証拠
糖尿病の合併症は恐ろしいものですが、直ぐに発生するものでは有りません。
動脈硬化症は糖尿病と診断される前から進行していますが、一番早い糖尿病性神経障害は高血糖値がおよそ5年程度継続した後に見られるといいます。
しかし、糖尿病性合併症の恐ろしい点は、
「糖尿病性合併症には治療法がない」
ということです。
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合併症を抑えるには食事療法と運動
細い血管の合併症は多くの場合、糖尿病と診断されてから5年から15年で現れ、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症の順番で起こってくることが多いといわれています。
最近では、「合併症の症状が出てから糖尿病に気付く」ヒトも多いそうですから、最低、1年に1回程度の健康診断は必要です。
糖尿病治療の基本は、
- 食事の改善
- 適度な運動
です。
「糖尿病になったら薬を飲めば良い」と安易に考えてはいけません。
最近は様々な薬が開発され、薬を飲めば血糖値を下げることが可能になりました。
しかし、薬を飲めば血糖値は下がるのですが薬を止めれば血糖値は再び上昇します。
また、薬を飲んでも食事を改善しなければ血糖値は下がりません。
糖尿病治療の基本は食事療法と運動
なのです。
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