糖尿病でもご飯を食べたいなら血糖値を上げにくいレジスタントスターチ米

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

前にレジスタントスターチで糖尿病の血糖値が下がるというお話をしたことがあります。

同じご飯でも血糖値を上げないご飯があるというお話です。

ご飯は玄米などと違って食べた後に血糖値を上げるのですが、

レジスタントスタートは食後の血糖値をそれほど上げないため糖尿病の人にもおすすめなのです。

そして、レジスタントスターチのご飯があると紹介したところ、

レジスタントスターチのお米についてもっと知りたい

と、読者の方からメールが届いたのです。

そこで、

  1. レジスタントスターチはどうして血糖値を上げないのか
  2. レジスタントスターチのお米とは

についてお知らせしたいと思います。

 

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レジスタントスターチとは

レジスタントスターチとはなにか?

これについては前にもお知らせしたのですが、お読みになっていない方もあると思いますので、

簡単に復習したいと思います。

 

スターチとは

スターチとはデンプン(でんぷん、殿粉)のことです。

デンプンとは、ブドウ糖がつながったので、ブドウ糖が20個以上つながったものです。

 

炭水化物とデンプンの違い

では、炭水化物とデンプンは違うのか?という疑問が生じますね。

もう少し復習しますと、

 

ブドウ糖は糖が1個ですから、単糖類といわれます。

ブドウ糖が、2個~20個つながったものは2糖類です。

これらはまとめて「糖類」といわれます。

  単糖類 =  ◆        (糖が1個)     ブドウ糖、果糖など
  少糖類 =   ◆・・・◆  ( 2~20個)    砂糖、乳糖など
  多糖類 =   ◆◆・・・◆ (21個以上)  デンプン、オリゴ糖など

また、

  • 糖類 = 単糖類+少糖類+多糖類
  • 糖質 = 単糖類+少糖類

とも分けられるのですが、

炭水化物とは、

 炭水化物 = 糖類 + 食物繊維

のことなのです。

 

すなわち、

スターチは糖が20個以上つながった炭水化物のことなのです。

 


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レジスタントスターチは血糖値を上げない

炭水化物であるスターチ(デンプン)は、米、ジャガイモなどに多く含まれます。

スターチは、アミラーゼなどの消化酵素で分解され、最終的にブドウ糖となり、小腸から吸収されて血流に入り血糖となって全身に運ばれます。

ですから、炭水化物を摂取すれば血糖値が上がります。

 

通常、食事をすると血糖値は急上昇し、やがて2時間程度で食事前の値まで下がりますが、

糖尿病の人では食事前から血糖値が高く、食後に血糖値が上がるとなかなか下がらなくなるのでう。

この食後高血糖は、グルコーススパイクといわれグルコーススパイクといわれ糖尿病の原因や悪化につながるのです。

レジスタントスターチは食後血糖を上げない

さらに、隠れ糖尿病といわれる糖尿病予備群の人でも健康人に比べて食後血糖値の上昇が大きく、

これがくり返されると糖尿病になる可能性が非常に高いのです。

下がるのですが、隠

 

レジスタントスターチは血糖値を上げない

レジスタントスターチ(resistant starch)とは、

  •  レジスタント=「抵抗性がある」「消化されない」
  • スターチ=「でんぷん」

という意味で、日本語では難消化性デンプン、または耐性デンプンと呼ばれています。

 

 

レジスタントスターチは、難消化性といわれるだけあり、消化酵素によって分解されにいためブドウ糖になりにくく、

レジスタントスターチは食後の血糖値をほとんど上げないのです。

      詳しく見る ⇒ レジスタントスターチで血糖値が下がる

レジスタントスターチは食後血糖値を上げない

 

欧州ではレジスタントスターチを14%以上含む食品について、

「食後の血糖応答が小さい」と表示しても良い

と認められていますが、近年、世界各国の多くの公的健康機関が、健康維持のためにレジスタントスターチを摂取するよう推奨しているのです。

 

レジスタントスターチには様々なメリットがある

レジスタントスターチにはさまざまな健康効果が認められています。

血糖値を上げない

上にも書きましたように、レジスタントスターチは唾液や小腸の消化酵素でブドウ糖に分解されにくいため血糖値があまり上がりません。

 

さらに、

レジスタントスターチは大腸の腸内細菌により短鎖脂肪酸に分解されGLP-1というホルモンの分泌を促進させるのですが、

GLP-1には、

  • インスリンの分泌を促進させる
  • 血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制する
  • 膵臓のインスリン分泌細胞を増やす

などの作用が認められています。

ダイエット効果

炭水化物であるデンプンのカロリーは1g当たり4kcalですが、レジスタントスターチは小腸でほとんど消化されないため、カロリーはデンプンの1/2のkcalしかないため、食べても太らないということから女性にはダイエット食品として人気があります。

 

腸内の善玉菌を増やす

レジスタントスターチは腸内細菌で発酵分解され、酢酸、プロピオン酸、酪酸、コハク酸などの有機酸に変わりますが、

これらは腸内を弱酸性にするため、善玉菌が活躍しやすく悪玉菌が活動しにくい環境になり、

善玉菌は、

  • 大腸癌予防
  • 中性脂肪やコレステロールの上昇抑制
  • インスリン抵抗性の改善

など、全身の健康維持に非常に有益な働きをします。

便秘の予防

レジスタントスターチは食物繊維として働くので便量を増やし便秘の解消にも役立ちます。

 


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スリムヒカリはレジスタントスターチが多いご飯

レジスタントスターチはどんな食品に含まれているのでしょうか?

レジスタントスターチは穀類や豆類に多く含まれ、パスタ、コーンフレークなどのデンプンを含む加工食品にも多く含まれます。

  詳しく見る ⇒ 血糖値にいいレジスタントスターチの多い食品

 

最近、

ご飯の食べ過ぎは糖尿病になる

とご飯を敬遠する人も多いのですが

 

レジスタントスターチをたくさん含む米

があるのです。

スリムヒカリ」という品種は、

天然の難消化性でんぷんが大量に含まれた品種なのです。

ダイエット指向の人や糖尿病の方で、「糖尿病や体重が気になるが温かいご飯が食べたい」という方におすすめです。

日本で初めて難消化性の成分を記載しレジスタントスターチ米を発信したお米です。
難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)は胃で吸収されずに大腸まで届く野菜の食物繊維の様な天然の食物成分です。
その為、他のお米や麺類の様に炭水化物ダイエットをしなくても、吸収されないので安心して食べられる炭水化物です。
平成27年1月よりレジスタントスターチ米を「スリムヒカリ」というブランド名にしました。
スリムヒカリの難消化性の成分は人工的に作られたり添加したものではなく天然の難消化性(レジスタントスターチ)の成分です。
腸内環境と体重抑制の機能性が期待される次世代のお米なのです。

レジスタントスターチは糖尿病の血糖値を下げる効果がある

 詳しく見る ⇒ 市川農場 

 

市川農場は北海道の旭川市西神楽の大雪山の山々に囲まれた、明治時代には皇室の御料地として離宮が建設される場所でもあった歴史ある御料地で米作りをおこなっています。

土地と水が豊かで、食の安全に配慮した米作りをおこなっています。

 

価格はやや高いようですが、

  • 血糖値が気になる人
  • 糖尿病だけどご飯が食べたい

という人にはおすすめの米です。

 

また、アイリスオーヤマの炊飯器はレジスタントスターチを2倍にする機能がありますから、

アイリスオーヤマの炊飯器で炊けばさらにおすすめです。

 

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