サラシアで食後高血糖が下がる科学的根拠
サラシアが糖尿病に良いといわれています。
サラシアには糖尿病を悪化させたり糖尿病の原因ともなる
食後の高血糖を下げる
という効果が期待出来るからです。
サラシアはインドや南アジアにおいて古くから民間療法として使われてきた植物です。
食事の時に、サラシアの木でつくったコップで水やお酒を飲んでいたのだそうですが、古代人はサラシアの木に健康効果があることを知っていたのでしょう、、。
サラシアで食後の血糖が下がる効果には科学的根拠があるのかを調べてみました。
サラシアは糖尿病に良い?
サラシアはインドやスリランカなど南アジアに自生するつる性の樹木で日本には自生していない植物です。
インドやスリランカでは古くからアーユルヴェーダー(民間療法)において、王侯貴族たちのダイエットや糖尿病の特効薬として用いられてきたそうです。
民間療法では、幹や根を粉にして煎じて飲むのが一般的ですが、スリランカの王族はサラシアの幹や根でコップを作り、食事の時には水やお酒を入れて飲み、肥満や糖尿病の予防として使っていたのだそうです。
このようにサラシアには、
- 肥満解消
- 血糖値改善
があるとして、数千年前以上も前から伝統医学で活用されてきたのですが、サラシアの有効性や作用について科学的に立証されたのは極めて最近で、約10数年ほど前のことです。
そして、サラシアには、抗肥満や血糖値改善に加えてさらに健康効果があることが分かってきました。
- 肥満解消
- 血糖値改善
- 貧血予防
- 肝機能も改善
- 免疫機能の強化
- 腸環境の調整
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サラシアの食後血糖値の低下作用
サラシアに含まれる有効成分は、
- サラシノールコ
- タラノール
- マンジフェリン
- カテキン類のポリフェノール
- タンニン類のポリフェノール
などが含まれますが、糖尿病で効果がある成分は、
- サラシノール
- コタラノール
という成分です。
サラシアは糖の分解を抑制する
サラシノールとコタラノールには糖の分解を抑制する働きがあるのです。
炭水化物に含まれる糖質は、ブドウ糖がたくさん繋がった多糖類という構造をしており、そのままでは吸収されません。
唾液や消化管の消化酵素であるアミラーゼによってブドウ糖が二つ繋がった2糖類にまで分解され、さらに、α-グルコシダーゼという酵素によってブドウ糖に分解されて血液中に吸収されるのです。
サラシノールとコタラノールはα-グルコシダーゼの作用を阻害するのです。
α-グルコシダーゼの活性が阻害されれば、二糖類は単糖類に分解されないため腸から吸収されないのです。
糖尿病治療薬のボグリボースやアカルボースを飲んでいる方も多いと思います。
ボグリボースやアカルボースは食後高血糖を抑える抗糖尿病薬ですが、その作用は、α-グルコシダーゼ阻害作用なのです。
すなわち、
サラシアの作用は抗糖尿病薬のボグリボースやアカルボースと同じなのです。
サラシアとアカルボースの効果を比較
サラシアの血糖低下効果については、サラシアの輸入販売をおこなっている(株)タカマが公表しています、タカマは、インド、アーユルヴェーダの伝承植物サラシアについて大学の専門機関と共同研究を重ねサラシアの安定供給と普及推進を行っています。
サラシアの消化管からの糖吸収阻害作用についての動物試験成績を公開していますが、抗糖尿病薬であるアカルボースよりは弱いものの、糖吸収抑制作用が明確に示されています。
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サラシアで食後血糖値が下がる科学的根拠得
サラシア属植物普及協会は、サラシアのサプリの事業者団体ですが、サラシアの健康効果について、日本健康・栄養食品協会にサラシアの機能性の評価を依頼し、2014年4月25日にその結果を公表しています。
くわしく見る ⇒ サラシア属植物普及協会
サラシア属植物抽出物の機能性評価結果
サラシア属植物抽出物の食後血糖値上昇抑制作用は、αグルコシダーゼの
阻害に基づくことが示唆された。
評価した機能は、
- 食後血糖値上昇抑制
- 空腹時血糖値の維持
- 腸の健康の維持、増進
で、A~Eの5段階評価で、
- 食後血糖値上昇抑制 → B
- 空腹時血糖値の維持 → B
- 腸の健康の維持、増進 → C
との結果が得られています。
評価段階のAは、「能性について明確で十分な根拠がある 」には及ばなかったものの、
Bは、「機能性について肯定的な根拠がある」との評価ですから、
サラシアの食後血糖上昇抑制作用については、科学的根拠があると判断して良いと考えられます。
しかしながら、サラシアのサプリを販売している会社は多数ありますから、
購入に際しては信頼ある会社を選ぶことが第一です。
森下仁丹や富士フイルムなどもサラシの研究開発には積極的な会社ですね。
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