フリースタイルリブレは保険適用よりも自費で購入

フリースタイルリブレが2017年9月に保険適用されました。

インスリン注射などが必要な糖尿病患者では保険適用が受けられます。

 

しかし現在の保険制度では、

フリースタイルリブレは普及しないのではないか?

と懸念されています。

 

フリースタイルリブレの有用性は、

  1. インスリン投与が必要な1型糖尿病患者
  2. インスリン注射が必要になった進行した2型糖尿病患者

よりも、

  • 血糖値がやや高い糖尿病予備群
  • 血糖値が気になって食事に気を付けているヒト

にこそフリースタイルリブレが有用なのです。

 

フリースタイルリブレを保険適用で購入するよりも、

フリースタイルリブレは自費で購入した方が賢明のようです。

 

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フリースタイルリブレが保険適用される条件

2017年9月にフリースタイルリブレは保険適用されました。

しかし、糖尿病だからといって誰にでも保険が適用されるのではなく、

フリースタイルリブレの保険適用の条件は非常に厳しいものです。

 

簡単にいえば、

インスリン製剤またはGLP-1受容体作動薬を自己注射しており、かつ、その病院のかかりつけの患者である

 ことが大前提になるようです。

 

すなわち、

その病院に通院してインスリン自己注射をしていなければダメ

 

難しく言えば、

 

 

フリースタイルリブレの保険点数は、

  • 在宅自己注射指導管理料(750点)
  • 血糖自己測定器加算(月120回以上測定する場合1500点)

であり、

  • 在宅自己注射指導管理料(750点)を算定している医療機関においてのみ保険適応

となるのです。

 

したがって、

他の医療機関で在宅自己注射指導管理料(750点)を算定し、

フリースタイルリブレだけを他の医療機関で保険適応で入手する

ということはできないのです。

 

なぜならば、

保険の規定において、

  • 在宅自己注射指導管理料を算定できる医療機関は1カ所で1主治医

とされているからなのです。

 

さらに、

フリースタイルリブレの本体(リーダー)は特定保険医療材料に設定されていないため、

保険請求できるのは技術料のみなのです。

 


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保険適用のためには採血での血糖測定が必要

フリースタイルリブレの保険適用での価格は、

 

血糖自己測定器加算とFreeStyleリブレセンサーの価格

  • 月60回以上測定する場合(2型糖尿病の上限)   860点
  • 月120回以上測定する場合(1型糖尿病の上限) 1,500点

となっています。

 

アレ?と思われた方もいるでしょう。

そうです。

  • センサー(パッチ) 
  • 血糖測定のチップ60~120枚

のセットになっているのです。

 

フリースタイルリブレは、

  1. 組織間液のグルコース濃度を自動的に1分間隔でモニターできる
  2. 随時採血して血糖を測定できる

という2つの機能があるのですが、

保険適応では「穿刺器具で血糖を測定する」ことが前提なのです。

 

フリースタイルリブレの最大のメリットは、

採血せずに血糖値をモニターできる

ことなのですが、

月60~120回、穿刺器具で血糖を測定しないと保険請求ができない

のです。

 


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保険適用でのフリースタイルリブレの価格

それでは運が良く保険適用でフリースタイルリブレを入手したら価格はいくらなのでしょうか?

フリースタイルリブレを保険適用で入手すると、

  1. 血糖測定のチップ60~120枚
  2. センサー(14日間使用できる)
  3. モニター(センサーの値を読み取る:永続使用可能)

を入手することができます。

 

「センサー+チップ」の保険点数は、

  • 月60回以上測定する場合(2型糖尿病の上限)   860点
  • 月120回以上測定する場合(1型糖尿病の上限) 1,500点

ですから、

  1. 14日使えるセンサー2個
  2. 血糖測定チップ120枚

自己負担額4,500円で使えるようになるのです。

 

フリースタイルリブレはAmazonでも購入できますが、

アボット社の希望小売価格は、

  • リーダー    : 7,089円(税抜き)
  • センサーパック : 13,800円(センサー2個、税抜き)

ですから1/4位の金額で入手できることになります。

 

医者はフリースタイルリブレを処方したがらない

しかし、医者はフリースタイルリブレを処方したがらないというのです。

 

保険適用されるのは、「センサー+チップ」のみで、リーダーは保険が適用されないのです。

さらに、

  • チップ60枚(2型糖尿病の上限)   860点
  • チップ120枚(1型糖尿病の上限) 1,500点

ですが、

メーカの医療機関への受渡価格は、

チップ60枚でもチップ120枚でも価格は一緒で、

  • センサー2個付きで13,800円(チップ60、120枚とも同一価格)
  • リーダーは7,089円

で、合計20,889円すから保険点数1,500点では持ち出しになってしまうのです。

 

フリースタイルリブレのリーダーやセンサー、電極には保険償還価格が設定されておらず、1500点の技術料として算定しても、保険で適用する場合は医療期間の負担になってしまうのです。

1500点の技術料として算定しても、患者が6ヵ月間使用して、ようやくリーダー代が回収される計算です。

 

これが、

フリースタイルリブレは普及しない

といわれる理由なのです。

 

 

フリースタイルリブレの有用性については、

私が実際に使用して14日間の結果をご報告ましたが読んでくださったと思います。

 

1日目フリースタイルリブレ:食後高血糖を測定

から始まって、

14日目のフリースタイルリブレ:すき家のドリ牛は血糖値を上げなかった

まで、詳細にお知らせしたとうりです。

 

フリースタイルリブレは、

糖尿病で治療している患者より、

血糖値がやや高い糖尿病予備軍に有用性が高いと思います。

 

糖尿病を予防するには食事内容の見直しですが、

  • 何を食べると血糖値が上がるか
  • どれだけ食べると血糖値が上がるか

が、フリースタイルリブレで簡単に知ることができるのです。

 

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