糖尿病の予防のために食後高血糖を調べてみよう
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えします。
はじめに
あなたは自分の血糖値を知っていますか?
毎年健康診断で測定しているから大丈夫!!
ということで安心してはいけません。
通常の健康診断で測定するのは「空腹時血糖値」です。
空腹時血糖値とは、そのまま、胃には何も入ってい状態での血糖値です。
しかし、糖尿病で重要なのは「食後高血糖」なのです。
食後2時間での血糖値が140mg/dlであれば食後高血糖なのです。
食後高血糖は糖尿病を引き起こしたり悪化させるだけでなくガンや認知症の原因にもなるのです。
あなたも食後高血糖ではないか調べてみませんか?
糖尿病の検査では食後高血糖を調べることが重要
健康診断で調べる「空腹時血糖」はおおよそ夕食の10時間後の血糖値です。
血糖値は食事によって上昇しますが、
通常は食事後3時間くらいで食事前の値に戻るのです。
糖尿病予備群といわれる糖尿病の一歩手前の人は、
食後に血糖値が急上昇するのですが、
食後3時間頃には正常な人と同じ値に戻ってしまうのです。
ですから、糖尿病予備群は空腹時血糖値の検査では分からないのです。
血糖値の検査では血糖トレンドが重要
最近、血糖値の検査では血糖トレンドが重要視されています。
自分の糖尿病を予測する方法があるにも書きましたが、
血糖トレンドを調べれば自分が近い将来に糖尿病になるかどうかが分かるのです。
血糖トレンドを調べることによって、食後高血糖が起こっているかどうかが分かるのです。
最近の研究では、
食後高血糖(グルコーススパイク)を放置すると、
- 血管が傷つけられ
- 脳梗塞や心筋梗塞などによる突然死のリスクが高まる
ことが明らかになり、
さらには、
- がんのリスクが高くなる
- 認知症の原因となる
ことなども分かっており、グルコーストレンドが重要視されてきたのです。
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自分で食後高血糖を調べる方法がある
ではどのようにすれば自分の食後血糖値を調べることができるでしょうか?
食後高血糖を知る方法には、
- 人間ドックで経口ブドウ糖負荷試験を受ける
- 持続的血糖測定器で調べる
という方法があります。
人間ドックでの糖負荷試験とは、水に溶かしたブドウ糖75gを飲んだ後に、30分、1時間と2時間後に採血して血糖値を測るという検査で、2時間値が200mg/dL以上であれば糖尿病が疑われます。
人間ドックで経口ブドウ糖負荷試験を受ける場合には1泊2日のコースを選ぶ必要がありますから時間とお金がかかります。
フリースタイルリブレのような持続的血糖測定器でも食後高血糖を調べることができます。
にも書きましたように、
フリースタイルリブレでは血糖値を24時間、14日間にわたって記録できるのです。
フリースタイルリブレの場合でも、
食事後2時間での血糖値が140mg/dlであれば食後高血糖である
と考えられ、糖尿病の診断を受ける必要があります。
この2つの方法の他に、
- 簡単に
- 低費用で
で検査する方法があります。
この方法は、
北里大学北里研究所病院の山田悟副院長が推奨している方法で、
薬局やドラッグストアの「検体測定室」で食後血糖値を測定する方法です。
検体測定室での血糖値の測定は1検査が500円程度で約15分程度で計測ができます。
具体的な方法としては、
- おにぎり2個+野菜ジュース1パック(糖質量が約100g)を食べる
- 食後1~2時間後に検体測定室で血糖値を測定する
という簡単な方法で、
血糖値が140mg/dL以上であれば食後高血糖と考えられます
という簡単な方法です。
検体測定室は、
- ココカラファインのココカラクラブ
- ウエルシア薬局のゆびさきセルフ測定室
などがありますから「検体測定室」で検索してみてください。
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