ペットボトル症候群は子供の糖尿病の原因

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。

 

はじめに

猛暑が続きますが、夏になるとペットボトル症候群が話題に上ります。

ペットボトル症候群は、

ペットボトル飲料の飲み過ぎで高血糖状態になる

症候群です。

高血糖状態は糖尿病の大きな原因で、高血糖状態が続くと糖尿病に移行してしまうのです。

暑いからといって、スポーツドリンクを与えていませんか?

ペットボトル飲料には驚くほどの砂糖が含まれており、スポーツドリンクも例外ではありません。

あなたの子供さんは大丈夫ですか?

暑いからといって、子供にペットボトル飲料を与えすぎると糖尿病になります。

 

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ペットボトル飲料は糖尿病の原因

ペットボトル症候群とは、糖分の多い清涼飲料水の多飲で高血糖状態を招くことをいいます。

ペットボトル症候群とは、スポーツドリンク、清涼飲料水などを大量に飲み続けることによっておこる急性の糖尿病である。正式名称はソフトドリンク(清涼飲料水)・ケトアシドーシス。清涼飲料水ケトーシスとも呼ぶこともある。ソフトドリンクやスポーツドリンクの急激な大量摂取だけでなく、みかんの缶詰やアイスクリームなどの糖分の多い食品の大量摂食でも発症することが報告されている。Wikipedia

 

ペットボトル飲料にはあなたが驚くほどの砂糖が入っていることをご存じですか?

500mlのコーラには角砂糖16.5個。ヤクルトにさえ3個もの砂糖が入っているのです。

子供の糖尿病はペットボトル飲料によるペットボトル症候群が引き起こします

このサイトでも以前にご紹介したのですが、高校生や大学生の糖尿病の増加は清涼飲料水の飲み過ぎだといわれています。

砂糖がたくさん入った清涼飲料水は糖尿病のリスクを上げることは多くの研究報告で明らかになっています。

 

ペットボトル症候群とは

繰り返しになりますが、ペットボトル症候群とは、糖分の多い飲料をたくさん摂取することで高血糖になった状態をいうのですが、高血糖状態というのはまさしく糖尿病の状態なのです。

ペットボトル症候群が危険だといわれるのは、「飲めば飲むほど飲みたくなる」という負の連鎖にあるのです。

ペットボトル飲料を飲みたくなるのは、甘いものがほしいという理由もありますが、第1の理由は喉が渇いたから飲むのです。

  1. 喉が渇く
  2. 甘いペットボトル飲料を飲む
  3. 血糖が急上昇する
  4. 糖分を排泄するため尿量が増加する
  5. 体内の水分が減る
  6. 喉が渇く

ということで、喉の渇きを癒やすために飲んだペットボトル飲料は益々、喉の渇きを増長させてしまうのです

 


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ペットボトル症候群の症状

ペットボトル症候群でみられる症状は、

  • トイレが近い
  • いつも喉が乾いている
  • 疲れがとれずいつもダルイ
  • 急に体重が減少した

というもので、夏には誰もが経験するような症状です。

 

ペットボトル症候群の症状は、疲れたとき、調子が悪いとき、にみられるごく普通の症状であるため、ただの疲れと見落とされてしまいます。

このような症状があるにもかかわらず、甘いペットボトル飲料を飲み続けると、血糖値がさらに上昇し、重篤な場合は意識障害により昏睡状態に陥ることもあるのです。

 

ペットボトル症候群を予防する

ペットボトル症候群を予防するのは簡単です。

甘いペットボトル飲料を飲まなければ良いだけです。

甘味料のたくさん入ったものではなく、水やお茶に切り替えるだけです。

特に小さな子供には注意してください。

お子さんが、スポーツのサッカーや野球の練習に出かける時にスポーツドリンクを持たせてはいけません。

運動中に水分が吸収しやすいからとスポーツドリンクを携帯させる親も多いのですが、スポーツドリンクにも驚くほどの砂糖が入っており、エネルギー補給をしやすいようにと糖の吸収も早いのです。

  • スポーツドリンクは糖分が多い
  • スポーツドリンクは糖分の吸収が早い

500ml入りのペットボトル飲料には約50g程度の砂糖が使用されています。

WHOによる砂糖の1日摂取量は25gまでと推奨されてますから、甘い清涼飲料水を1本飲めば1日の推奨摂取量の2倍も摂取することになってしまうのです。

暑い夏には小さな子供はお茶や水よりも冷たいジュースを飲みたがる傾向にあるのですが十分注意してください。

 


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アメリカでは甘いペットボトル飲料にソーダ税

アメリカでは、コーラやスポーツドリンク、フルーツフレーバーのジュースなどの砂糖や人工甘味料が添加された飲に課税する動きが高まっています。

カリフォルニア州バークレイでは既に、砂糖や人工甘味料が添加された飲料にSoda Tax(通称ソーダ税)が課税されていますが、ペンシルベニア州フィラデルフィアでも2017年1月からソーダ税の導入が決まりました。

課税額は、砂糖や人工甘味料が添加された飲料1リットル当たり約50セント(約52円)で、コーラ1缶当たりで約18%の値上げになるようです。

アメリカでは、8歳の男子でも週に64オンス(約1.9リットル)もの甘味料が入った飲料を飲んでいると報告され、ソーダ税により消費量が減れば、糖尿病や心臓病や肥満が減少するだろう期待されているのですが、すでに、 コーラは糖尿病に悪い としてアメリカでの販売量は最近10年連続で減少しており、ソーダ税の導入で益々減少すると見られています。

コーラの砂糖によるペットボトル症候群は子供の糖尿病の原因になる

ソーダ税の狙いは肥満と糖尿病

ソーダ税の狙いは、

  • 抗糖尿病対策
  • 抗肥満対策

であることは間違いありません。

 

糖尿病と肥満の増加による医療費の高騰に悩むアメリカでは、今年1月に発表された食事指針において、

健康維持のため糖類の摂取を1日の総エネルギー量の10%未満に抑える

ことを明記しました。

 

現在、糖分の摂取量が1日当たりのエネルギー量の13%以上を占めていると推定され、糖尿病や肥満の原因になるとして糖分の摂取を減らすように呼びかけたのです。

メキシコにおいては2014年から全土でソーダ税の課税が行われていますが、導入により甘味料の入った飲料の消費量が年間6%減少したと報告されています。

甘味料が入った飲料の問題は海外ばかりではありません。

 

国内においても、国立がん研究センターは、「コーラや果汁飲料をたくさん飲む女性ほど糖尿病のリスクが高い」ことを報告しているのです。

 

これからの暑い夏には、甘味料が入ったペットボトル飲料には気をつけてください。

よかれと思って子供にスポーツドリンクを与えるのは要注意です。

ペットボトル症候群は糖尿病予備軍、そして糖尿病へとステップアップさせてしまう危険が大きいのです。

 

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