コロナス感染で糖尿病で死亡する人が急増、しかし原因は、、
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。
はじめに
新型コロナウイルスの感染者がまたジワジワと増えています。
最初は東京で若者だけかと思っていましたが、全国的に広がりつつ有り、
爆発的に増える可能性もあるとのことです。
今日お伝えする情報は、
アメリカでは新型コロナウイルス感染では超過死亡が増えたのですが、
糖尿病や心臓病による死亡が急増したというのです。
しかし、
原因はコロナウイルス感染ではないというのです。
コロナウイルス感染で糖尿病で死亡する人が急増
糖尿病が新型コロナウイルス感染を重症化するということはもうご存じだと思いますが、
超過死亡というのは何なんでしょう。
超過死亡というのは、
本来想定される死亡率が何らかの原因によって増加することです。
例えば冬にはインフルエンザが流行するので〇〇万人くらいの死亡者が出るだろうという予測に対して、今年は新型コロナウイルスによって例年より〇〇万人も多くの死亡者が出た、、、ということです。
アメリカでは新型コロナウイルス感染症の流行拡大してから、
343万人が感染し、13万6千人が死亡し、多くの超過死亡者がでているのです。
アメリカにおける3月と4月の超過死亡では、
新型コロナウイルス感染による死亡が約65％で、
残りの35％は、
- 心疾患
- 糖尿病
- 脳血管疾患
などが原因による死亡だったというのです。
すなわち、超過死亡の30％は、
コロナウイルス感染を怖れて受診しいことによる持病の悪化で死亡した
ということなのです。
この研究結果は7月1日のJournal of the American Medical Association オンライン版に掲載されました。
Excess Deaths From COVID-19 and Other Causes, March-April 2020
Large increases in mortality from heart disease, diabetes, and other diseases were observed.
詳しく見る ⇒ JAMM
Steven H. Woolf医師をリーダーとする研究グループは、
過去6年間の全米における週別死亡データから3月と4月の超過死亡を推定し、今年の3月と4月の超過死亡と死亡の原因を調べたのです。
その結果、
今年3月と4月には50万5,059人が死亡し、
過去5年間の予測死亡数が41万9,058人であることから、超過死亡は8万7,001人と推定されました。
その内、
- コロナによる死亡が5万6,246人（65%）
- コロナ以外の病気による死亡が3万755人（35%)
であることが分かり、
全米でも人口の多いカリフォルニア州やテキサス州など14州では、
超過死亡の50％以上がコロナ感染以外の基礎疾患による死亡だったのです。
コロナウイルス感染のピーク時には糖尿病による死亡が急増した
さらに研究グループは、
新型コロナウイルス感染による死亡者数が最も多かったニューヨーク、ユージャージなどの5州いついて原因別死亡率も検討しています。
これらの州では新型コロナ感染以外の原因による死亡が急増し、
3月4月には1月2月に比べて糖尿病による死亡者数が96％も増加し、
- 糖尿病 96%
- 心疾患 89％
- アルツハイマー病 64％
- 脳血管疾患 35％
と、糖尿病による予想死亡者数が急増したのです。
驚くべきことにニューヨーク州では、
- 心臓病 398％
- 糖尿病 356％
と著明に増加したことが分かったのです。
研究グループは、
パンデミックにより糖尿病や心臓病などの慢性疾患が悪化がして死亡が増えた可能性もあると分析しています。
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まとめ
研究グループは、
パンデミックに伴う間接的な死亡が懸念される
と指摘しているのです。
コロナなどのウイルス感染に伴う外出禁止令や都市封鎖では、
- 医療の遅延
- 慢性疾患の悪化
- 精神的苦痛
- 経済的困窮
などを介して間接的に死亡を増やす可能性があるというのです。
今回のアメリカでのコロナ感染における糖尿病での死亡例の増加は、
新型コロナウイルスの感染が怖くて病院に行かない
などによる糖尿病の症状悪化に伴う死亡なのです。
しっかり感染予防をして通院する必要があるのです。
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