60歳をすぎたら糖尿病は治療しなくても良い

今週のある週刊誌の特集は、

60歳すぎたら根治しなくても良い病気

というものでした。

 

根治は治療で100%治すことですが、

それらの病気とは、

  • 前立腺がん
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 椎間板ヘルニア
  • 誤嚥性肺炎

などが挙げられていました。

糖尿病は60歳を過ぎたら治さなくても良い

本当なのでしょうか?

どうしてなのでしょうか?

 

 

60歳すぎたら根治しなくて良い病気

今週の某週間誌の特集は、

60歳すぎたら根治しなくて良い病気11

というタイトルでした。

 

60歳すぎたら根治しなくて良い

  • 時間もカネも体力も無駄になる
  • 健康寿命を縮めかねない

というのです。

 

 

その11の病気というのは、

  1. 前立腺がん
  2. 高血圧
  3. 糖尿病
  4. 椎間板ヘルニア
  5. 大腸がん
  6. 甲状腺がん
  7. 膵臓がん
  8. 誤嚥性肺炎
  9. 脳動脈瘤
  10. 脊椎管狭窄症
  11. 脂質異常症

です。

 

60歳すぎたら根治しなくて良い?

記事では、

  • 治療すれば幸せなのか?
  • 何のために治すのか?

というのです。

60歳すぎたらどうしてこれらの病気を根治しなくて良いのでしょうか?

 

 

 

記事にはそれぞれの理由が書いてあるのです、

例えば、

前立腺がんについては、

 

末期の前立腺がんの場合は例外だがとして、

前立腺がんは、しい脳が遅い上に生命の危機に至らないケースが多く、

アメリカの放射線腫瘍学会では、前立腺がんでは積極的な治療を行わずに経過観察を行うとの見解を出しているのだそうです。

さらに、

前立腺がんの外科的治療では、排尿障害や勃起不全が起こる可能性が大きいというのです。

 

60歳以上の前立腺がんでは、

化学療法や外科的療法などの治療をせずに経過を見た方が良いというのです。

 

その他の疾患にもそれぞれ根治をしなくても良い理由が書いておありますが、

 

寿命が延びたことによって60歳代以上の生き方は多様化しており、

また、

健康状態も個人個人で大きな差があることから、

 

根治を目指すかどうかは

個人の体質やライフスタイルに合わせ

各人が自分の健康年齢を考えて決めるべきだというのです。

 


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糖尿病は60歳すぎたら治さなくて良いのか?

60歳をすぎたら根治しなくても良い11の病気に中には糖尿病も挙げられています。

どうして60歳をすぎたら糖尿病は治さなくて良いのでしょうか?

 

根治する必要がない理由は、

高齢で基礎代謝が低下した糖尿病患者では、

糖尿病の治療薬で低血糖を起こしやすいからだとしています。

 

規定量の糖尿病治療薬を服用しても、基礎代謝が低下しているために血糖値が低下しすぎてしまい、低血糖になる恐れがあるというのです。

 

低血糖を起こすと、

  • 意識障害
  • 認知症
  • 運動機能低下

などの危険が増すとしています。

 

さらには、

治療薬により厳格に血糖値を低下させることが良いというエビデンスがないのだそうです。

 

2013年のアメリカの老年医学会では、

65歳以上ではHbA1cが7.5%未満であれば投薬はしない方が良い

として、

穏やかな管理が望ましいと指摘されているのだそうです。

 


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60歳をすぎた糖尿病の治しかた

国内においても、日本糖尿病学会は2017年5月に、

高齢者糖尿病診療ガイドライン 2017

を発表しています。

 

これは、2013年に発刊された高齢者糖尿病診療ガイドラインを 日本糖尿病学会と日本老年医学会により改定されたもので、

 

高齢者糖尿病の背景・特徴から、

診断・病態、総合機能評価、合併症評価、血糖コントロールと認知症、身体機能低下、高齢者糖尿病の血糖コントロール目標

そして、食事療法、運動療法、薬物療法、低血糖対策とシックデイ対策、高血圧、脂質異常症、介護
施設入所者の糖尿病、終末期ケアまで、

糖尿病の全般について Q&A 形式で書かれています。

 

詳しく読む ⇒ 高齢者糖尿病診療ガイドライン 2017

 

 

高齢者とは何歳以上なのでしょうか?

 

日本老年学会と日本老年医学会は2017年に、

75歳以上を高齢者とする

との提言をしています。

 

高齢者における血糖値の管理目標

アメリカの老年医学会では、

65歳以上ではHbA1cが7.5%未満であれば投薬はしない方が良い

としているのですが、

 

日本のガイドラインではどのように規定しているのでしょう?

ガイドラインでは、

  1. カテゴリー① : 認知機能は正常、自立生活できる
  2. カテゴリー② : 軽度認知症、生活支援やや必要
  3. カテゴリー③ : 中程度の認知症、介護が必要

ということで血糖値の管理目標は異なるのですが、

 

認知症がなく自立生活ができる糖尿病の患者における、

血糖値の管理目標(HbA1c)は、

 

と定めています。

 

糖尿病患者全般を対象とした糖尿病診療ガイドライン2016では、

血糖コントロール目標はHbA1c7.0%未満とする

とされていますから、

ほぼ同じだということです。

 

  詳しく読む ⇒ 糖尿病診療ガイドライン2016

 

さらに、

高齢者糖尿病診療ガイドライン 2017においても、

合併症予防のための目標は7.0%未満である

と定めています。

 

  • 適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合
  • 薬物療法の副作用なく達成可能な場合

には、

目標を6.0%未満とする

と記載されています。

 

 

いかがでしょうか?

 

60歳すぎたら糖尿病は根治しなくても良い病気なのでしょうか?

 

60歳以上では糖尿病の根治を目指さなくても良い

ということではないようです。

 

高齢者では低血糖を起こしやすいから注意してください!ということです。

 

高血糖が続けば60歳をすぎたヒトでも合併症が起きるのです。

 

糖尿病であれば何歳でも血糖値を下げる努力をしてください。

 

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