糖尿病の改善や予防では血糖値の測定は欠かせないのです。
当然のことだが、糖尿病は血糖値が高くなる病気だからです。
- 血圧が高めの人では血圧測定
- 肥満気味の人では体重測定
をおこなうのは当たり前です。
でも、
糖尿病の予備群の人で血糖値を測定する人はほとんどいません。
どうしてでしょうか?
血糖値を簡単に測定する方法がない
からです。
簡易な血糖測定器の入手が可能になりましたが、
それらの機種では少量だとはいえ採血が必要です。
しかし、イギリスで、
腕に貼るだけで血糖値を測ることができる
というのです。
これって日本でも使えるようになるのでしょうか?
貼るだけで血糖値が測定できるデバイス
こんな夢のような方法を開発したのは、
イギリスのバース大学の研究グループですが、
バース大学の物理学科、薬学、薬学、化学の各研究者の共同研究による成果です。
ほとんどの血糖測定においては微量だとはいえ血液が必要で、
指先などに針をさして採血する必要があるのですが、
研究グループが開発したのは、
絆創膏のように皮膚に貼るだけで血糖値を測定できるデバイス
なのです。
Bloodless revolution in diabetes monitoring
Scientists have created a non-invasive, adhesive patch, which promises the measurement of glucose levels through the skin without a finger-prick blood test.
詳しく見る ⇒ バース大学プレスリリース
このデバイスは、
絆創膏のように皮膚に貼るだけで、
数時間にわたって血糖値を測定できるものなのですが、
このパッチは、グランフェンという素材でできているのですが、
グランフェンとは、炭素原子の結合でできた蜂の巣のような六角形格子構造からなり、炭素原子一個ぶんの厚さしかないことから非常に薄く、そして、しなやかで強靱なシート素材なのです。
このグランフェンの素材に極小のセンサーを搭載し、
微弱な電流を流すことによってし、皮膚細胞間の組織液のブドウ糖を測定するのです。
したがって、皮膚に針を刺す必要もなく、
絆創膏のように皮膚に貼り付けるだけで、
10〜15分毎に数時間にわたって血糖を測定することができるというデバイスなのです。
組織液のグルコース濃度を測定して血糖値を類推するデバイスは他にもあるのですが、
それらの装置では、血糖値と組織液のグルコース濃度を補正する必要があるのですが、
今回開発された装置では、
皮膚内でのグルコースの変動が大幅に低減されたため、血液サンプルによる校正も必要ないという利点もあるのです。
実際に、ボランティアにおいて正確に血糖値をモニターできることが確認されたそうです。
研究グループは、
最終的にスマートフォンのようなアプリに測定値を送信できるように改良して商品化する計画だそうです。
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血糖値の測定は糖尿病の改善に必須
体重の測定をせずにダイエットできますか?
ダイエットをするには体重測定は必須です。
実は、
糖尿病の改善には血糖値の測定が必要なのです。
しかし、
簡単に血糖値を測定できる機器がないので測定していないだけなのです、、。
糖尿病では食後高血糖を抑えることが重要です。
グルコーススパイクといわれる食後高血糖がくり返されると、
- 糖尿病になる
- 糖尿病が悪化する
のです。
詳しく読む ⇒ グルコーススパイク
グルコーススパイクを抑えるために、
などをおこなうのですが、
血糖値を測定しなければグルコーススパイクが抑えられたのか?
血糖値が下がっているのか?
などは、
血糖値を測定しなければ分からないのです、、、
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採血不要のアボットのFreeStyleリブレ
採血が不要で簡便に血糖値が測定できれば、
- 糖尿病の予防
- 糖尿病の改善
にどれほど役立つでしょうか。
さまざまな簡便な血糖測定方法が開発されています。
・ 呼気で血糖測定
など、
多くの開発プロジェクトが進行中で、近い将来の実用化が期待されています。
現時点で利用可能な採血不要の血糖測定器は昨年9月に発売された、
アボットの非観血的な血糖測定器FreeStyleリブレ
が最も便利でしょう。
詳しく見る ⇒ アボットの非観血的な血糖測定器FreeStyleリブレ
これは500円玉サイズの測定器を二の腕の内側に貼り付け、
スマホタイプのモニターで血糖値を知ることができます。
2014年に欧州で発売され、以来40ヵ国以上で発売され、
35万人以上の糖尿病患者で使用されている血糖モニタリングシステムです。
国内でも保険適用で使用することができますが、
残念ながら糖尿病と診断された方しか保険の適用は認められません、、、。
糖尿病は糖尿病になる前の糖尿病予備群での血糖値管理が重要なのです。
採血不要の簡便な血糖測定器が実用化されば、糖尿病の人口が減少することが期待されるのです。
現時点では、
などで糖尿病を予防してください。
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