紺野あさ美さんが出産したが妊娠糖尿病の疑いだった
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
元テレビ東京のアナウンサー、元モーニング娘の、
紺野あさ美さんが9月15日に女の子を出産しました。
母子ともに健康だとのことで、おめでとうございました。
そんな紺野あさ美さんですが、
妊娠中に妊娠糖尿病の疑いだった
とをブログで告白しています。
幸いなことに紺野あさ美さんは妊娠糖尿病ではなかったのですが、
妊娠糖尿病は、
- 母胎への影響
- 胎児への影響
の2つが懸念されるのです。
妊婦の10人に1人がなるといわれる妊娠糖尿病ですが、
あなたは妊娠糖尿病を知っていますか?
紺野あさ美さんが妊娠糖尿病の疑いだったことを告白
紺野あさ美さん(以下敬称略)は、現在は杉野あさ美さんですが、
1987年5月7日に北海道札幌市に生まれ30歳。
経歴は、
- 2001年 : モーニング娘の第5期メンバーとして活動開始
- 2006年 :高等学校卒業程度認定試験を受験するモ娘を卒業
- 2006年 : 應義塾大学環境情報学部のAO入試に合格
- 2007年 : ハロプロに復帰して芸能活動を再開
- 2011年 : 應義塾大学環境情報学部を卒業
- 2011年 : テレビ東京にアナウンサーとして入社
- 2017年1月1日 : 東京ヤクルトスワローズ投手の杉浦稔大と結婚
- 2017年5月31日 : テレビ東京を退社
というものですが、
芸能活動をしながら慶応大学に合格というのは立派ですね。
なお、
AO入試というのは、日本ではあまり浸透していないのですが、
AO入試はAdmissions Office(入学管理局)の略で、
高校の学校長の推薦による推薦入試と全く異なって、
出願者の人物像が大学の求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試方法で、誰でもが自由に応募できる入試システムです。
紺野あさ美さんは、
7月10日には自身のブログで第1子を妊娠していることを公表し、
9月15日に無事に女児を出産したことを報告しています。
詳しく見る ⇒ 紺野あさ美が出産
が、、、
妊娠中期に、
妊娠糖尿病を疑われて再検査を受けたことを告白。
再検査の結果が出るまでの一週間は、
何を食べていいかわからず怖かった、、、
赤ちゃんのために食べなければいけないけど何を食べたらいいのか、、、
と、恐怖の一週間だっとと告白しています。
詳しく見る ⇒ 紺野あさ美オフィシャルブログ
血糖が上がるGI値の高い食品を調べて冷蔵庫に貼って食餌を作るときの参考にし、
自分だけ別メニューの食事にしたり、
母乳には白米がいいと聞いたのに、今後ずっと食べられないのかなとと思ったり、、、
との一週間だったそうです。
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再検査で妊娠糖尿病の疑いが晴れた
妊娠中の定期検診における血液検査で、
基準値より2オーバー
ということで、
再検査受けてください
ということになったのだそうです。
妊娠糖尿病だとの疑いがあると、
経口ブドウ糖負荷試験
という検査を受けることになります。
この検査は、
ブドウ糖を飲んだ後の血糖値の推移を検査するのですが、
紺野あさ美の検査結果は、
- グルコースを飲む前の血糖値 : 71 mg/dl (92以以下ならOK)
- 飲んで1時間後 の血糖値 : 88 mg/dl (180以以下ならOK)
- 飲んだ2時間後 の血糖値 : 96 mg/dl (153以下ならOK)
ということで、
3項目とも妊娠糖尿病の基準値以下だったので、
妊娠糖尿病ではない
という結果だったのだそうです。
良かったですね、、、、
看護師さんの説明では、
「妊娠糖尿病の見逃しがないように最初の検査で少しでも血糖値が高いと再検査を実施します」
とのことだったのだそうですが、
再検査の結果が出るまでは恐怖の一週間だったと告白しています。
紺野あさ美は、妊婦さん向けのアプリの広告で見つけた
日本交通さんの陣痛タクシー
にも登録したと書いています。
陣痛タクシーというのは、
病院の住所を登録しておくと、定期検診や陣痛時に確実に病院へ送ってくれるサービスで、
日本交通では2012年5月から「陣痛タクシーサービス」を始め、東京消防庁から表彰を受けています。
同居家族がいない方は登録しておくと急に陣痛が始まったときにも安心ですね。
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紺野あさ美が悩んだ妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病とは、妊娠中の糖尿病ですが、
妊娠する前から糖尿病だった妊婦は、「糖尿病合併妊娠」と呼ばれ、
妊娠糖尿病とは区別されます。
妊娠糖尿病は妊娠してはじめて糖尿病になった妊婦のことで、
妊娠糖尿病は妊婦の10%くらいで発生するといわれています。
詳しく読む ⇒ 妊娠糖尿病は食事と運動で治る
妊娠糖尿病では、
子宮内の胎児も高血糖になるので、
妊娠糖尿病は母体に悪いだけでなく胎児にも様々な悪影響を及ぼすのです。
妊娠糖尿病に伴ってインスリンが過剰に分泌されると、
インスリンには成長ホルモンの作用も有り胎児は巨大児になり難産の危険が増すのです。
さらに、
生まれた後も新生児はいろいろな合併症を持つことになるのです。
詳しく読む ⇒ 妊娠糖尿病では胎児の異常や死亡が多い
妊娠糖尿病の診断基準
妊娠糖尿病の診断基準は、
日本糖尿病・妊娠学会の診断基準(平成25年5月改訂)により判定します。
紺野あさ美さんのように、ブドウ糖を飲む前後の血糖値の変化で判定するのですが基準は、
75g糖負荷試験で次の基準の1点以上を満たした場合に妊娠糖尿病と診断
空腹時血糖値 ≧92mg/dl
1時間値 ≧180mg/dl
2時間値 ≧153mg/dl
というものです。
妊娠糖尿病では胎児に悪影響を与えるのですが、
妊婦は分娩後に糖尿病になるリスクが高く、
妊娠中に妊娠糖尿病になった人は、
- 分娩後3~6ヵ月時点の検査で5.4%が糖尿病と診断され、
- 25%の人で何らかの耐糖能異常が見られる
と報告されています。
その他の報告でも、
- 分娩後1年以内に2.6~38%が糖尿病になる
- 産後5~16年には17~63%が糖尿病になる
など、分娩後の長きに亘って糖尿病のリスクが高くなるのです。
妊娠糖尿病を予防するには、
- 食事療法
- 運動療法
が効果があります。
紺野あさ美さんの様に、血糖値を上げにくいGI値の低い食品を摂ることや、
妊娠糖尿病を運動で予防することができるのです。
また、妊娠糖尿病になった人が分娩後に糖尿病になる確率が非常に高いのですが、
と報告されていますので母乳で育てられたらいかがでしょうか。
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