妊娠糖尿病では胎児の異常や死亡が多い

妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠では胎児の異常や周産期死亡の多いことが分かりました。

妊娠糖尿病は妊婦の体に対して悪影響を与えるだけでなく、だいじな赤ちゃんにも大きな影響を与えるのです。

妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠では血糖値の管理が大事です。

健康な赤ちゃんを得るためにはあなたの食事や運動が重要なのです。

妊娠糖尿病では胎児の死亡が多い

北海道大学の産科・生殖医学分野の森川守准教授は、

先月11月におこなわれた、日本糖尿病・妊娠学会で

  1. 妊娠糖尿病では周産期死亡率が高く、
  2. 胎児異常による周産期死亡率も高かった

と発表しました。

周産期とは、「妊娠22週から出生後満7日未満までの期間」のことで、
この期間は母体や胎児、新生児に生命に関わる事態が発生する可能性が多いのですが、

妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠では、

周産期死亡率が高く、

胎児異常による周産期死亡率も高かった

というのです。

 

この研究は、

  • 分娩を取り扱っている629の医療施設を対象に
  • アンケート調査方式

でおこない、回答のあった205施設の中で、死産または早期新生児死亡があった38施設の63例について、国内での分娩した203万9,504例における死産や新生児死亡と比較検討したのです。

糖尿病合併妊娠の周産期死亡は一般妊娠の約3倍

妊娠糖尿病と糖尿病合併症妊娠において、死産39例と早期新生児死亡24例がありその発生率は、

  • 死産      : 20.5%
  • 早期新生児死亡 : 70.8%

であり、

胎児の異常は、

  • 妊娠糖尿病での胎児異常    : 47例(42.6%)
  • 糖尿病合併症妊娠での胎児異常 : 16例(31.3%)

だったそうなのですが、

この結果を、

わが国全体の分娩における周産期死亡率と比較すると、

1,000出生当たりの周産期死亡率では、

  1. 対照群      :  3.7例
  2. 妊娠糖尿病    :  5.2例
  3. 糖尿病合併症妊娠 : 10.6例

と、妊娠糖尿病と糖尿病合併症妊娠における胎児の死亡は非常に多いことが分かりました。

さらに、

死産における胎児奇形の頻度は、

  1.  対照群      :   7.6%
  2.  妊娠糖尿病    : 23.1%
  3.  糖尿病合併症妊娠 : 15.3%

と、胎児奇形の頻度も非常に高いことが判明したのです。

妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠では胎児の異常や死亡が多いのです

分娩時期と胎児の異常では、妊娠糖尿病では妊娠30〜36週において胎児の異常が多く、妊娠糖尿病でも糖尿病合併症でも妊娠22〜24週における胎児の死亡では胎児異常を伴っていなかったそうです。

また、

分娩週数と出生体重の関係では、

  • 妊娠22〜28週では胎児異常がない体重が少ない胎児の死亡が多く
  • 妊娠29週以降では胎児異常がある体重が少ない胎児の死亡が多多かった

としています。

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