オンラインゲームで糖尿病の血糖値が改善する
オンラインゲームをご存じですか?
オンラインゲームとは、 Online game)とは、インターネットを利用したオンラインによるコンピュータゲームのことです。
以前、
という論文をご紹介したのですが、
今回ご紹介するのは、
オンラインゲームで糖尿病の血糖コントロールが改善された
という論文なのです。
血糖値を改善できるオンラインゲームとはどんなゲームなのでしょう?
オンラインゲームで血糖値が改善された
この研究をおこなったのは、
アメリカのハーバード大学とボストン・ヘルスケアシステムの研究グループですが、
糖尿病患者が、
チーム対抗型の糖尿病の自己管理を学習するオンラインゲーム
をおこなったところ、
血糖値が長期にわたって改善した
というのです。
A Team-Based Online Game Improves Blood Glucose Control in Veterans With Type 2 Diabetes: A Randomized Controlled Trial.
RESULTS : DSME game patients had significantly greater HbA1c reductions over 12 months than civics game patients . HbA1c reductions were greater among patients with baseline HbA1c >75 mmol/mol: -16 mmol/mol and -9 mmol/mol for DSME and civics game patients.
詳しく読む ⇒ Diabetes Care
Sponsored Link
研究グループは、
血糖降下薬を服用しているにもかかわらず、
HbA1cが7.5%以上の糖尿病患者 : 456人
を対象に、
- 患者教育用のオンラインゲームに参加する
- 一般的な教育ゲームに参加する
の2群に分けて、
6ヵ月間にわたってゲームを続けたそうなのです。
糖尿病患者用の教育オンラインゲームというのは、
パソコンのメールや携帯のアプリで、
2回、2問ずつ送られてくる
- 血糖管理
- 薬物療法
- 運動療法
- 合併症
などに関する問題に回答し、
正解すれば、
- 解説を聞くことができる
- チームにポイントが与えられ個人戦にも参加できる
というシステムなのだそうです。
その結果、
6カ月後と12カ月後のHbA1c値を測定したところ、
教育用のオンラインゲームに参加した群では、
12カ月後に、
- HbA1cが0.74%低下
- HbA1cが9.0%を超えていた患者では最もHbA1cが低下
という好成績が得られたのですが、
一般的な教育ゲームに参加した群では、
- HbA1cの低下は0.44%にとどまった
という結果だったそうです。
血糖値の低下は目標値には届いていなかったものの、
オンラインゲームを継続することによってさらに血糖値の改善が見込め、
オンラインゲームによって新たな薬物療法を追加した時と同程度の血糖値の改善が認められたことから、
オンラインゲームによる教育は糖尿病以外の慢性疾患にも応用できるのではないかとコメントしています。
残念ながら、オンラインゲームとはいっても、
いわゆる誰もが手に入れられるオンラインゲームではなかったのですね、、
この研究で使われた糖尿病患者用の教育オンラインゲームとはどのようなゲームだったのでしょう。
Sponsored Link
関連記事(一部広告を含む)