臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
回転寿司の市場はこの10年で約1.5倍に拡大し、いまや5,700億円市場にまで成長しています。
激しいトップ争いをしているのは展開しているのは四天王と呼ばれる、
- スシロー
- くら寿司
- はま寿司
- かっぱ寿司
の4チェーン。
サイドメニューを増やしたり、炭酸飲料を使った「シャリコーラ」、カレー味のシャリを使った「シャリカレー」、それを揚げパンではさんだ「シャリカレーパン」などと、寿司とは思えないようなものまで登場しているのですが、
くら寿司はシャリの代わりに酢漬け大根を使った糖質オフ寿司の販売を始めるそうなのです。
従来の寿司と比べて62~88%も糖質オフだというのです。
- 寿司は食べたいけど血糖値が気になる、、、
- 寿司は食べたいけど肥満が気になる、、、
というヒトにはくら寿司の糖質オフ寿司がおすすめのようです。
血糖値が気になるヒトはくら寿司が糖質オフ寿司
血糖値や肥満が気になるヒトが増えており、
外食産業でも食後血糖値を上げない糖質オフや糖質制限商品の販売が増えています。
そんな中、
回転寿司チェーン「無添くら寿司」が、
2017年8月31日の「野菜の(831)日」から、
全国の店舗で糖質オフシリーズを販売する
と発表しました。
詳しく読む ⇒ くら寿司ホームページ
糖質オフシリーズは、
- シャリ野菜 : シャリの代わりに大根の酢漬けを使用した(全4品 / 税込108円)
- シャリプチ : 通常のシャリの大きさがハーフサイズになった(全2品 / 税込108円)
- 7種の魚介らーめん 麺抜き : 麺の代わりに、もやしやニンジンなどの蒸し野菜を使用した(全4品 / 税込399円)
の3種類です。
メインの“酢漬け大根”を使ったシャリ野菜寿司には、
- ビントロ
- えび
- えびマヨ手巻き
- まぐろ手巻き
の4種類があり、
刺し身と相性の良い大根を厚さ5ミリに千切りし、柚こしょうなどを加えた酢で味付けをしているそうです。
糖質量は従来のシャリを使った寿司に比べて62~88%オフで、
ビントロは2貫でも糖質は2.9gしかないそうです。
白米ごはん(茶碗1杯 150g)の糖質量は 55.2gですから38貫を食べて茶碗1杯です。
これなら血糖値を気にしているヒトもガンガン食べることができそうです。
その他にも、
シャリの量を半分にした「シャリプチ」にはサケとマグロの2種類があり、
サイドメニューの「7種の魚介らーめん 麺抜き」では中華麺の代わりに蒸し野菜を使用し、これも糖質を67~89%も減らしているそうです。
シャリが大根の酢漬け? それって寿司なの?と思ってしまいますが、
食育インストラクターで美容料理研究家の和田明日香さんも“とっても美味しかった”とコメントしています。
血糖値を気にしてお寿司を控えている方には是非とも食べてほしいものです。
特に昼食では糖質を摂り過ぎてしまうのですが、
- シャリ野菜
- 7種の魚介らーめん 麺抜き
なら、お腹いっぱい食べても血糖値を気にすることはなさそうです。
明日から販売開始ですから私も食べに行ってみたいと思います。
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くら寿司の糖質オフ寿司はお客の要望
外食産業でも食後血糖値を上げない糖質オフや糖質制限商品の販売が増えています。
- すき家のロカボメニューや牛丼ライト
- 松屋のご飯を豆腐に変える牛丼
- 吉野家のサラ牛牛丼
詳しく読む ⇒ 血糖値が高いなら糖質オフの牛丼
さらには、糖質が少ないロカボのインスタントラーメンまで販売され、血糖値が気になるヒトに大人気のようです。
詳しく読む ⇒ 血糖値が高いならロカボ食品
ローソンも糖尿病のための低糖質シリーズを発売していますし、外食産業もロカボブームなのです。
くら寿司では2015年から糖質オフの寿司の開発を始めたいたのだそうですが、
くら寿司が糖質オフの寿司を開発したきっかけは、
シャリを残す客が増えていること
からだったそうです。
肥満や糖尿病の対策として糖質の摂取量を減らす糖質制限を意識する人が増えていることから、
ネタだけ食べてシャリは残す客が増えている
のだそうです。
このような光景は回転寿司屋さんだけでなく、
多くの外食屋さんで、
- ご飯を残す
- ピザ生地を残す
- 麺を残す
というような光景が見られるそうなのです。
シャリを残すなら、スーパーで刺身を買って食べたほうが安くすむのに、、、と思ってしまいますが、
自宅での食事では糖質制限が簡単ですが、
外食が多い昼食での糖質制限は簡単ではないのです。
そのようなことから外食産業での糖質オフ商品は血糖値が気になるヒトには大歓迎です。
環境省によれば、食べられるにもかかわらず廃棄される「食品ロス」は年間約621万トンで、
その中の339万トンは製造業や外食産業などから出ているそうなのです。
日本の貧困家庭は総人口の約16%、2,000万人もいるのです。
このような面からも、外食産業における糖質オフ製品は、
- 血糖値の高いヒトに良い
- 肥満のヒトに良い
- 食品ロスを減らせる
という良いことがあるのですね。
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