朝食を食べない子供は糖尿病リスクが高い

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。

 

はじめに

 

朝食を食べないヒトの割合が増えています。

  • 時間がない
  • 食欲がない
  • 面倒だから

などの理由で、

20歳代ででは男性の34.3%、女性の22.0 %が朝食を食べないそうです。

 

大人と同じように朝食を食べない子供も増えているのですが、

東京都足立区内の調査では、

朝食を食べない子供は糖尿病リスクが高い

ということがわかったそうです。

 

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朝食を食べない子供は糖尿病リスクが高い

上に書きましたように朝食を食べないサラリーマンは多いのですが、

厚生労働省の食育白書によると、

小学生では約10人に1人、中学生では約6人に1人、高校生では約5人に1人が朝食を欠食することがあるそうです。

 

そして、

東京都足立区内の中学生を対象とした調査で、

朝食を食べない子供は2型糖尿病のリスクが高い

ことがわかったというのです。

 

Breakfast Skipping is Positively Associated With Incidence of Type 2 Diabetes Mellitus: Evidence From the Aichi Workers’ Cohort Study

 

詳しく見る ⇒ Journal of Epidemiology

 

東京医科歯科大学の研究グループは、

足立区の小中学生を対象にした「子供の健康・生活実態調査「A-CHILD Study」を解析し、

中学生における朝食欠食と糖尿病予備群のリスクとの関連を調べたのです。

 

中学2年生(1,510人)を対象に、HbA1cが5.6~6.4%を糖尿病予備軍(前糖尿病)と判定したところ、

  • 朝食を欠食している生徒 : 16.4%が糖尿病予備軍
  • 朝食をよく欠食する生徒 : 5.6%の生徒の3.8%が糖尿病予備軍
  • 朝食を毎日食べている生徒: 3.5%が糖尿病予備軍、

と、

朝食を食べない生徒では糖尿病のリスクが高い

ということが判明したのです。

 

さらに、

BMIの高い過体重の生徒では糖尿病予備軍の率が4倍高い

ということもわかったのです。

 

研究グループは、

成人と同じように子供においても過体重で朝食を食べない習慣は糖尿病のリスクが高いことから、

キチンとした食生活を奨励するとが糖尿病の予防に役立つと述べています。

 


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食事を野菜から食べる「ベジ・ファースト」を奨励

足立区は糖尿病の1人あたりの医療費が23区中で高く、

  • 朝食を食べていない中学3年生は20%
  • 中学2年生の1日の野菜摂取量は206gと目標の350gより不足している

ことから「糖尿病対策」にを推進していますが、

  • 野菜から食べている子供では肥満傾向の3割低い

ことからベジ・ファーストを奨励しています。

 

足立区は、ベジ・ファーストと子供の健康との関連を調べた結果、

野菜から食べるベジ・ファーストを実行している子供では、

  • 問題行動や虫歯が少ない
  • 向社会性やレジリエンス(逆境を乗り越える力)が高い

ことが分かり、

  • ジュースを飲む頻度が低い
  • 就寝時間が早い
  • 読書習慣がある

という傾向も確認されたとしています。

 

 

足立区では「あだち ベジタベライフ~そうだ、野菜を食べよう~」をキャッチコピーに、

食物繊維が豊富に含まれる野菜から食べることは、血糖値の急上昇を防ぎ、インスリン分泌の増加を抑え、

2型糖尿病や肥満の予防・改善につながります。

として幼児期から「一口目は野菜から」と呼びかけているのです。

 


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まとめ

大人と同じように、子供においての朝食を食べない子供は糖尿病のリスクが高いのです。

キチンと朝食を食べている子供では肥満傾向も低く、

問題行動や虫歯が少なく、向社会性や逆境を乗り越える力もが高いというのです。

子供が朝食を食べないのは親の責任です。

あなたの家庭では子供はキチンと朝食を食べていますか。

 

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