食事のときのワインは糖尿病のリスクを下げる

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。

 

はじめに

糖尿病の人はアルコール飲酒に注意 が必要だと言われますが、

ワインは糖尿病に良いといわれます。

それは、ワインのポリフェノールは糖尿病の血糖値を下げると考えれれるからです。

 

ワインは血糖値を下げる

先日のアメリカの学会で、

食事の時のワインは糖尿病のリスクを下げる

との研究結果が報告されました。

 

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食事の時のワインは糖尿病のリスクを下げる

このサイトでもご紹介したように、

アルコール(飲酒)と糖尿病の関係については様々な報告がありますが、

週3~4回の飲酒は糖尿病のリスクが低い

飲酒量は糖尿病のリスクを上げるのか?

飲酒は糖尿病の原因

大量の飲酒は糖尿病だけでなく、体に良くないようです。

 

アメリカのチューレーン大学・肥満研究センターのHao Ma氏らの研究グループは、

3月1~4日にシカゴ開かれたアメリカ心臓病学会で、

 

少量のアルコール摂取は糖尿病のリスクを低下させる

という研究成果を発表しました。

 

Could a Little Wine at Mealtimes Cut Your Odds for Type 2 Diabetes?

 

   詳しく見る ⇒ Health Day March 4, 2022

 

ただし飲むタイミングが重要で、

糖尿病リスクが低下するのは「食事と一緒に飲む」場合だけですからご注意ください。

 


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研究グループは、

イギリスの健康情報データベースに登録された、

  • 糖尿病や心疾患、がんの病歴がない
  • 飲酒の習慣がある

31万2,388人について、

 

アルコールを、

  1. 食事と一緒に飲む
  2. 食事時には飲まない
  3. 決まっていない

の3グループに分けて約10年間追跡調査したのです。

 

約10年間の追跡期間に、

  • 8,598人が糖尿病を発症した

のですが、

 

食事時にアルコール飲料を飲むグループでは他の2グループより糖尿病のリスクが14%低い

 

ということが判明したというのです。

 

ただし、糖尿病リスクを低下させたのはワインで、ビールなどの他のアルコールでは効果がなかったそうです。

 

研究グループは、

量としては「男性では30mlのワインで女性はその半分」が良いと述べていますが、

米国心臓学会や疾病対策センターでは、

糖尿病のリスクを低下させると言って、飲酒習慣のない人は飲み始めるべきではなく、

飲酒習慣のある人も、ワインなら男性では2杯女性では1杯までが目安だと述べています。

 


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まとめ

アルコールと糖尿病については様々な研究が行われていますが、

今回の研究で食事時のワインは糖尿病のリスクを下げることが明らかになりました。

ただし、ビールや他のアルコールでは効果が明らかではなく、ワインも男性では2杯、女性では1杯までが良いとのことです。

 

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