新型コロナウイルス感染者の7割は無症状か軽症|自衛隊中央病院

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

新型コロナウイル感染を予防するために「3密」を守り「人との接触を8割減」が強く求められている。

しかし、最近のニュースで目にするのは「院内感染」。

医療機関の中で頻繁に大規模に院内感染が起きているようなのです。

 

そんな中で、今日発売された週刊新潮の記事が、

自衛隊中央病院は世界レベルでの奇跡をおこしたというのです。

 

 

自衛隊中央病院ではクルーズ船や武漢からの帰国者を収容した病院なのですが、

何が世界レベルの奇跡だったのでしょうか、、、

 

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自衛隊中央病院では新型コロナウイルスの院内感染がゼロ

話題になったのは自衛隊中央病院。

自衛隊中央病院は東京・世田谷区にある防衛大臣直轄の感染症指定医療機関です。

自衛隊中央病院は病床が500床で、働いている医師や看護師、薬剤師は自衛隊員ですが、
一般の医療従事者と全く同じ医師、看護師、薬剤師などの国家資格を持っています。

 

自衛隊中央病院では、

ダイアモンドプリンセル号の新型コロナウイルス感染者と武漢からチャター機での帰国者など112名もの新型コロナウイルス感染者を受け入れたのですが、

死亡例はなく、3月24月までに全ての患者を退院させたのです。

 

死亡例が無かったのは注目に値するのですが、

約20名の医師団と約60名の医療スタッフは誰も感染せず、

院内感染がゼロだったとして話題になっているのです。

 

不織布三層構造マスク

 

感染しても70%は無症状か軽症

院内感染がゼロということは、入院患者や医療従事者にとっては非常に安心ですが、

私が皆さんにご紹介したいのは「入院患者の経過」なのです。

 

私もそうですが、自分も感染するかもしれない、、と不安に思っている方が多いと思うのですが、

症状が急激に悪化するといわれていることから、

感染したらどんな経過をたどるのか、、

が非常に気になるところなのです。

 

自衛隊中央病院は1月30日から武漢からチャーター便で帰国した「有症状搭乗者」や、ダイヤモンドプリンセス号での感染者など多くの新型コロナウイルス感染者を治療していますが、

ダイヤモンドプリンセス号で感染した104例の症状の経過を公表しています。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

当院におけるクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめ

 

詳しく見る ⇒ 自衛隊中央病院

 

感染陽性でも70%は無症状か軽症だった

ダイヤモンド・プリンセス号から新型コロナウイルス感染者として搬送された患者の内訳は、

  • 平均年齢 : 68歳104例の内訳は、
  • 男女比  : 男性45.2%、女性54.8%
  • 国籍   : 世界17ヵ国(東アジアが52.9%)
  • 喫煙率  : 17.3%が喫煙歴あり
  • 基礎疾患 : 48.1%が基礎疾患あり(心血管 31.7%、内分泌系 8.7%,糖尿病 6.7%

というものでした。

 

2月25日までの観察期間中の症状は、

  無症状  31.7% 73.0%  
  軽症  41.3%
  重症  26.9%  26.9%

ということで、

新型コロナウイルス感染があっても73%は軽症か無症状だったのです。

 

見られた症状は、

  • 発熱 : 32.7%
  • 咳せき : 41.3%
  • 頻呼吸 : 23.1%
  • 呼吸困難 : 18.3%
  • 血中酸素低下 : 13.5%

だと報告されています。

 


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無症状や軽症でも肺に異常が見られた

無症状や軽症者でも約50%にCT検査での肺の異常が見られたそうです。

その内の、

  • 2/3は軽快
  • 1/3では増悪

が見られたそうです。

 

  割合 肺の異常 肺の経過
  無症状  31.7% 73.0%   50% 2/3は軽快
1/3で増悪
  軽症  41.3%
  重症  26.9%  26.9%    

 

  1. 無症状や軽症でも50%は肺に異常がある
  2. 無症状や軽症でも1/6では肺症状が増悪する

ということになります。

 

肺症状の悪化は頻呼吸と血中酸素濃度の低下

無症状や軽症でも50%は肺に異常があると言うことです。

しかし、1/3で増悪するそうですから、これが怖いのですね、、、

増悪して重度の肺炎、肺炎による死亡、、経過は最悪です。

 

無症状や軽症者で肺の増悪にはある症状が見られたそうです。

  • 若齢層 : 頻呼吸(呼吸数の増加)
  • 高齢者 : 血中酸素飽和濃度の低下(SpO2低下)

無症状者や軽症者ではこれに気をつければ良いのですね。

 

ホテルに留められている新型コロナウイルス感染陽性者では、

朝晩、

  • 体温の測定
  • 血中酸素飽和濃度(SpO2)の測定

が義務づけられているそうです。

 

血中酸素飽和濃度(SpO2)の測定は簡単です。

オキシメーターといわれる洗濯ばさみの大きいような器具に指先を挟むだけでば1分くらいで測定できます。

 

オキシメーターは5000、6,000円から2、3万円くらいのものが有りますが、

マスク、体温計などと同様に入手しにくくなっています。

 


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まとめ

自衛隊中央病院では、院内感染者を出すことなく新型コロナウイルス感染者の治療に当たっています。

院内感染者ゼロは賞賛に値しますが、公開された新型コロナウイルス感染者の治療経過は私たちにとって非常に参考になるものです。

 

新型コロナウイルス陽性でも無症状や軽症者が70%もいる。

無症状や軽症でも半数に肺に異常があり、

その1/3で重症化するということです。

 

外出を控え、多飲と会う機会を8割削減しましょう。

そして感染が気になるのであれば、

  • 朝晩の検温
  • 血中酸素飽和濃度の測定

を心掛けてください。

 

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