納⾖1パックを食べると血糖値も死亡リスクも下がる
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
日本の代表的発酵食品は、
- 味噌
- 醤油
- 納豆
ですが、あなたは納豆はお好きですか?
納豆は「畑の肉」といわれるほど栄養効果がある発酵食品で、
納豆には、
- 糖尿病の血糖値を下げ、
- 糖尿病の合併症を予防する
効果があるのです。
納⾖1パックを食べると死亡リスクは10%減少する
大豆は日本人の食生活には欠かせない食材です。
豆腐、納豆、枝豆、味噌、しょうゆ、厚揚げ、がんもどき、おから、豆乳、、、
さらに大豆をつかった、
- 醤油
- 味噌
- 納豆
は代表的な発酵食品で、
「発酵性大豆食品」は健康に良いことが明らかになっています。
国立がん研究センターの研究グループは、
発酵性大豆食品の摂取量が多いほど総死亡リスクが低く、
納豆の摂取量が多いほど心筋梗塞などの循環器疾患による死亡リスクが低下する。
という研究結果を発表しています。
詳しく見る ⇒ 国立がん研究センター
研究グループは、
日本人の生活習慣とがん、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞などとの関係を明らかにするJPHC研究において、9万人を超える日本人を15年も追跡調査しているのです。
その中で、
大豆食品や発酵性大豆食品の摂取量と死亡リスクとの関連につい調査したのです。
その結果、
- 発酵性大豆食品の摂取量が多いほど死亡リスクが低下する
- 納豆をよく食べている人は循環器疾患の死亡リスクが低い
ことが判明したのです。
特に、
- 女性では納豆や味噌の摂取量が多いほど死亡リスクが低下する
- 納⾖1パックを食べると死亡リスクは10%減少する
ことも明らかになったのです。
納豆などの発酵性⼤⾖⾷品を1⽇に50g(納⾖1パック程度)を食べている人では、ほとんど食べない人より死亡リスクは約10%減少するというのです。
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納豆は食後の血糖値を下げる
納豆は、煮た大豆を納豆菌で発酵させた食品で、
- ナットウキナーゼ
- レシチン
- サポニン
- ビタミンK
- イソフラボン
など多くの栄養素が含まれています。
ナットウキナーゼは、納豆のネバネバに含まれるタンパク質分解酵素でビタミンKとともに血栓を分解する作用があります。
レシチンは細胞を正常に保つ働きがあり、レシチンが不足すると膵臓でインシュリンが作られなくなります。
イソフラボンには女性ホルモン作用があり骨粗鬆症の予防や脂質代謝の改善などに有効です。
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納豆のサポニンは血糖値を下げる
「酢納豆は血糖値を下げるのか」を読んでいただきましたか?
納豆には食後血糖値を下げる作用が有るのです。
納豆のメーカーでもあるミツカンの中央研究所では、
- 納豆は食後の血糖値の上昇を抑える
という研究成果を発表しています。
健康な成人男性を対象に、
- 白ごはん(米飯150g)
- 白ごはん + 納豆(米飯150g、納豆45g)
- 白ごはん + 大豆(米飯150g、煮大豆45g)
を食べた後の血糖値の変化を調べたのです。
その結果、
「白ごはん + 納豆」を食べた群で食後血糖値の上昇が最も低かったのです。
納豆は大豆よりも血糖上昇抑制効果が高かったのですが、
研究グループは、
納豆には食後血糖の抑制効果がある水溶性食物繊維が大豆の1.5倍含まれていることから、
納豆は大豆よりも血糖の上昇抑制効果が高かったのではないかとコメントしています。
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まとめ
納豆は好き嫌いがある食品ですが、
にも書きましたように、血糖値が高い糖尿病の人にはお薦めの食品なのです。
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