糖尿病になる米と糖尿病にならない米の違い
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
米を食べていますか?
米は日本人の主食でしたが、
米の年間消費量は昭和37年度をピークに下がり続けています。
厚生労働省によると、
1人当たりの年間消費量は昭和37年には118.3kgでしたが、平成17年度には約半分の61.4kg、平成28年には54.4kgまで減少しているのです。
これは、1日に白米を0.9合しか食べていない計算になります。
米離れの原因は、
- 炊くのが面倒
- 太る
- カロリーが高い
などで若い人ほど米を食べないようなのですが、
米には、
- 糖尿病になる米
- 糖尿病にならない米
があるというのです。
糖尿病にならない米とは?
和歌山市にある、精米機や金芽ロウカット玄米などを販売する米穀メーカーである東洋ライスは、
12月1日に開かれる第59回日本食生活学会において、
糖尿病になるコメと健康になるコメの違い
という演題で研究成果を発表するのですが、
10月25日に都内でメディアに向けの発表会を行いました。
その席で雑賀社長は、
私たちの研究で糖尿病を治す米と健康に良い米の見分け方がわかった
と述べたのです。
米を食べると糖尿病や肥満になるということや、
ダイエットには炭水化物を減らした方が良いなどといわれるのですが、
私たちの研究で、糖尿病を治す米と健康によい米の見分け方がわかった
というのです。
詳しく見る ⇒ 東洋ライス発表会
この60年で糖尿病の患者数は300万人にまで増えているのですが、
雑賀社長によると、その背景には、
- 自動車の普及
- 精米機の進化
があるというのです。
すなわち糖尿病が増えているのは、
- 運動不足
- 健康成分がほとんどなくなった米を食べるようになった
のが真相だというのです。
健康や糖尿病に良い米とは
米のビタミンやミネラル、そしてその他の健康成分は主に、胚芽(はいが)と糠(ぬか)に含まれているのです。
昭和30年頃までのまだ完全でない精米技術では、米にはどうしても糠が残ってしまっていたのですが、
精米技術が進歩した現在の米では胚芽や糠がすっかり取り除かれてしまっているのです。
私たちが現在食べている精米した白米は炭水化物がほとんどで玄米に含まれる栄養素は5%しか含まれていないのです。
玄米の良さについてはこのサイトでも何回もお知らせしたように、
というように、
玄米には糖尿病に良い成分が含まれているのですが、
特に、γオリザノールには、
- インスリンの分泌を促進する
- 血糖値を下げる作用がある
ことが科学的に立証されているのです。
1日の1食を玄米に変えると糖尿病のリスクは16%減少することも明らかになっています。
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ロウカット玄米は糖尿病に良い
玄米が健康に良いと分かっていても、
- 玄米は堅い!
- 玄米は不味い!
- 玄米は調理が難しい!
などのネガティブ・イメージからが多いためになかなか手を出す人は少ないのです。
しかし、
最近の玄米は普通の炊飯器でも炊け、味も美味しい玄米が市販されているのです。
東洋ライスでは、玄米のロウ層を取り除いて栄養成分を残した「脱ロウ玄米」を販売しています。
ロウというのは、籾殻の下の「ロウ層」という膜で、硬いなど玄米独特の食感があるのです。
「ロウカット玄米」は、このロウ層を取り除いてビタミン、ミネラル、その他の健康成分を残した玄米なのです。
私もこのロウカット玄米を食べています。
ロウカット玄米は、栄養素が玄米と同じに含まれるだけでなく、
- 洗わずに炊ける
- 炊飯器で炊ける
という手軽な特徴もあるのです。
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まとめ
精米した白米は炭水化物がほとんどで、玄米に含まれる栄養素の5%しか含まれていないのです。
1日1食を玄米に替えれば糖尿病のリスクが低減すことが分かっています。
1日の1食を白米から玄米に替えるだけで糖尿病のリスクが16%低下するのです。
さらに、
小麦や大麦など全粒粉を食べると糖尿病のリスクが36%も低下するといわれています。
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