クルミと緑茶を一緒に食べれば糖尿病に良い

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

糖尿病に関心を持っているあなたなら、

緑茶やコーヒーは糖尿病の血糖値を下げる

ということはご存じのこと、

そして、

クルミは糖尿病に良い

ということもご存じでしょうが、

「緑茶とクルミの組合せは糖尿病に良い」

ということが科学的な研究で明らかにされました。

緑茶とクルミを一緒に食べると相乗効果で糖尿病に良いのだそうです。

 

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緑茶とクルミを一緒に食べると糖尿病に良い

このサイトでもご紹介したように、

  • 緑茶は糖尿病に良い
  • クルミは糖尿病に良い

ということは多くの疫学調査でも明らかになっています。

 

今日ご紹介するのは、

緑茶とクルミを一緒に食べると相乗効果で糖尿病に良い

というのです。

 

糖尿病に良い食べ物を組み合わせて食べるとさらに良いと言うことなのですね。

 

Consumption of Walnuts in Combination with Other Whole Foods Produces Physiologic, Metabolic, and Gene Expression Changes in Obese C57BL/6J High-Fat-Fed Male Mice.

 

詳しく見る ⇒ 原著論文

 

この研究を行ったのはアメリカのオレゴン大学の研究グループですが、

 

マウスを、

  1.  高脂肪食を食べさせる
  2.  高脂肪食とクルミを食べさせる
  3. 高脂肪食とクルミを食べさせ、
     さらに、
    ブルーベリー、ラズベリー、リンゴ、クランベリー、タルトチェリー、ブロッコリースプラウト、オリーブ油、大豆蛋白、緑茶のうち1種類を食べさせる

 

という3つの群に分けて9週間後に健康状態を検査したのです。

 

 

その結果、

  • クルミ、ラズベリー、リンゴ、緑茶のいずれかを食べていた群では食後血糖値の上昇が少ない
  • クルミ、ブロッコリー、緑茶のいずれかを食べていた群では肝臓脂肪の蓄積が少ない

ということがわかったというのです。

 

研究グループは、

クルミ緑茶を一緒に食べると糖代謝脂肪代謝改善する可能性が分かった

と結論しています。

 


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クルミは糖尿病に良い食べ物

クルミの健康効果についてはこのサイトでもお知らせしました。

 

クルミは糖尿病に良い食べ物です

 

クルミは糖尿病などの生活習慣病にとって非常に良い食べ物なのです。

その大きな理由は、

  1. クルミには不飽和脂肪酸が多く含まれる
  2. クルミには抗酸化作用がある

ということですが、

 

さらにはクルミには、

マンガンや銅、マグネシウムなどのミネラル類に加え、ビタミンB1、B2、B6、葉酸などのビタミン類も豊富に含まれているのです。

 

詳しく見る ⇒ クルミは糖尿病に良い食べ物

 

クルミにはオメガ3脂肪酸が多い

クルミに含まれる不飽和脂肪酸は、

α-リノレン酸などの多価不飽和脂肪酸が多く、

LDLコレステロールの低下や肥満の予防、心臓病・糖尿病など生活習慣病の予防、肝臓保護作用など、さまざまな健康効果があるのです。

 

特に注目されるのは、オメガ3脂肪酸といわれるn-3系脂肪酸で、クルミにはオメガ3脂肪酸がナッツ類では群を抜いて多く含まれているのです。

 

クルミの抗酸化作用

抗酸化作用というと、赤ワインのポリフェノールですが、

クルミには抗酸化作用があるのです。

 

アメリカのスクラントン大学の研究グループによれば、手のひら一杯(約28g)のクルミには、

赤ワイン1杯を上回るポリフェノールが含まれているそうなのです。

 

活性酸素は老化やがんの原因になるのですが活性酸素は糖尿病の原因でもあるのです。

クルミには活性酸素を除去する抗酸化作用があるのです。

 


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緑茶は糖尿病に良い

以前に、緑茶やコーヒーは糖尿病の血糖値を下げるということを書きましたが読んでくださったでしょうか。

 

緑茶は糖尿病に良い

緑茶には、

  • カフェイン
  • ポリフェノール(カテキン)

が豊富に含まれています。

 

緑茶のポリフェノールにはクルミと同じように抗酸化作用がありますし、

緑茶には、がん予防、高血圧予防、利尿効果、高血圧予防、虫歯予防などの多くの健康効果が明らかになっています。

 

さらに、

緑茶のカフェインには脂肪燃焼効果による肥満防止効果がありますし、

 

アメリカのペンシルヴァニア州立大学の研究チームは、

緑茶の成分を摂取すると糖尿病の検査値が低下する

ことを動物試験で確認しており、

伊藤園のトクホ製品「緑茶習慣」は食後高血糖が気になるヒトに人気のようです。

 

緑茶は日本人に最もなじみの深い飲み物の1つですすが、最近はコーヒーや清涼飲料水に取って代わられ、緑茶の消費量は減少傾向にあるのですが、

緑茶の健康効果を見直してもらいたいものです。

 

まとめ

クルミには不飽和脂肪酸や抗酸化物質が多く含まれ、

アメリカ糖尿病学会が地中海料理が糖尿病の食事療法に適していると推奨しており、

ナッツ類ではアーモンドが糖尿病に良いことが知られていますが、クルミは糖尿病の予防や糖尿病の食事療法に最適なのです。

 

日本古来の飲み物である緑茶には食後高血糖を抑える働きがあるようですし、

九州大学の平田教授らの研究グループは、

 

白米の糖尿病の危険は緑茶で予防できる

という研究報告をしています。

 

そして、今日ご紹介したように、

クルミと緑茶を一緒に摂れば糖尿病に相乗的な効果があるのです。

 

クルミはカロリーが高いので、食べ過ぎには要注意ですが、

3時のお茶やちょっとお腹が空いたときには緑茶とクルミはいかがでしょうか?

 

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