製薬会社で20年以上、新薬の研究開発に携わった経験をもとに、科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えしています。
糖尿病治療では、日本糖尿病学会や厚生労働省も示しているように、食事療法と運動療法が基本です。

はじめに
昨年末、カルロス・ゴーン被告の娘は、父親は拘置所で過酷な扱いを受けて9kgも痩せたと言い、ニューヨーク・タイムズに声明文を掲載しました。
カルロス・ゴーン被告は1月8日に東京地裁における勾留理由開示請求手続きに50日振りに姿を現したようですが、その激痩せぶりに驚かされたと報道されています。
ホリエモンこと堀江貴文氏(以下敬称略)が、1年9ヵ月の刑務所生活で30kg減量したというのも有名な話です。
糖尿病の大きな原因の一つは肥満です。
痩せようとしてもなかなか痩せられないのに、カルロス・ゴーンや堀江貴文は拘置所や刑務所ではどうして簡単に痩せられたのでしょうか?
カルロス・ゴーンや堀江貴文は拘置所や刑務所で痩せた
堀江貴文が収監されたのは刑務所。ゴーン氏が拘束されているのは拘置所。
刑事事件の被疑者として逮捕されれば、最初は警察の管轄である留置場に拘束されるが、その後は法務省の管轄である拘置所に送還されるのです。
拘置所に移送されるのは、検察が起訴を決めて被疑者から被告人となった時で、拘置所に収容されるのは、
- 未決囚(刑事事件の被告人で刑が確定していない人)
- 死刑判決を受けて執行を待つ受刑者
なのです。
一方、堀江貴文が収監されたのは法務省の管轄である刑務所。モヒカン刈りの頭で出頭し、国家権力を挑発したとして、刑務所の中でも過酷(最悪)だといわれる長野刑務所に収監されたのです。
法務省が管轄する拘置所や刑務所では未決拘禁者や受刑者の食事や洗濯、掃除は自分たちで行わなければならないのです。
拘置所や刑務所での食事内容
堀江貴文は刑務所生活を「刑務所なう」という本として出版していますが、
- 6時50分起床、夜9時就寝という規則正しい生活
- 毎日工場で働いていたが、毎日出勤するような感覚
だったと述べています。
食事内容については、
- 最初は炭酸飲料が飲めなくて苦しかったが級が上がれば飲めるようになった
- 週1回くらいチョコレートやあんこ類などの甘いものが出た
そして、味付けが薄口なため出所後に食べたハンバーガーは味が濃く感じたと述べているのですが、具体的には、
- 刑務所の食事は副菜(おかず)が1,000kcalで全員一緒
- 作業量でご飯の量が異なり、
・1,200kcal
・1,400kcal
・1,600kcal
に分かれているそうなのです。
堀江貴文は「立ち仕事」だったので、1,600kcalだったそうですから、
- 副菜 : 1,000kcal
- ご飯 : 1,600kcal
ということで、1日2,600kcalだったそうです。
という食事内容で、1年9ヵ月で30kgの減量となったのです。
そして、
完食しないとお腹が減って大変ですよ!
でも、最初、納豆が食べられなかったんです。レバーも生は好きだったんですけど、焼きレバーはちょっと苦手だった。
そういう嫌いなものは全部克服しました。
食わないと腹が減ってしょうがないですからね。
毎日完食です
とコメントしていました。
カルロス・ゴーンや堀江貴文が痩せた理由
法務省矯正局総務課の公表によると、受刑者の1日の食費は533.17円
- 主食101.5円
- 副食431.67円
とされています。
食事時間は、
- 朝食 7時
- 昼食 11時50分
- 夕食 4時20分
と、なんと夕食から朝食まで15時間もの間隔があるのです!
痩せるためには「食べない時間」の長さが重要
早稲田大学の持続型食・農・バイオ研究所重点領域研究機構招聘研究員である古谷彰子氏は、カルロス・ゴーンが拘置所で、堀江貴文が刑務所で痩せた理由として、
- バランスの良い食事を適切な量だけ食べる
- バランスの良い食事で基礎代謝が上がる
- 規則正しい食事時間と絶食時間
だとしています。
特に、「夕食から朝食まで15時間の絶食時間」は重要で、食事の内容や量を変えずに絶食時間を長くすることで20kgの減量も可能だと述べています。
以前に、8時間ダイエットは肥満や糖尿病に良いのか?の記事を書きましたが読んでくださったでしょうか?
8.6秒バズーカーのはまやねんが、体重91.9kgから8時間ダイエットに挑戦し、
- 12日目:88.4kg
- 21日目:84.6kg
と、3週間で7.3kgの減少に成功しています。
8時間ダイエットというのは、アメリカのハリウッドやセレブの間で流行したダイエット法で、簡単にえば、
- 1日の決まった8時間だけ何をどれだけ食べても良く
- 残りの16時間は何も食べない(水分はOK)
という簡単な方法です。
The 8-Hour Dietの著者であるアメリカのDavid Zinczenkoは、
- 1週間で5kg
- 6週間で10kg
の減量が可能だと述べています。詳しく見る ⇒ ten pounds in a week and up to 20lbs in six weeks,
寝る前に食べると太ると言われていますが、夕食の後は寝るだけなので摂取したカロリーはほとんど使われず、体脂肪として蓄積しやすいためなのです。
まとめ
体重増加は食べ過ぎの証です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、30~49歳の1日の必要カロリー数は、
- 男性 : 2,250~2,650kcal
- 女性 : 1,700~2,000kcal
なのです(肉体労働者は除く)。
堀江貴文が刑務所内での仕事は立ち仕事の軽労働で、1日の摂取カロリーは2,600kcalで、厚生労働省の基準に沿っているのです。
肥満は食べ過ぎの証なのです。必要以上に食べすぎているのです。
そして、昨年末、カルロス・ゴーン被告の娘が訴えた「父親が9kgも痩せた」のは「拘置所で過酷な扱いを受けた」ことではなく、
- 適正なカロリー
- 絶食時間の長さ
だったようです。










