週3~4回の飲酒は糖尿病のリスクが低い

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝へします。

 

はじめに

毎晩のビールやハイボールが楽しみな私としては、

飲酒と糖尿病の関係

が非常に気になるのです。

 

一応、医学博士でもあるので飲酒と健康についての知識は持っているつもりですから、

週に2回は休肝日

ということが大切なことも充分知っているつもりです。

 

しかし、

飲酒は糖尿病の原因

飲酒量は糖尿病のリスクを上げるのか?

にも書きましたように、

酒の飲み過ぎは糖尿病のリスクを上げるという報告が多いのです。

 

悪いというからには、必ず良いという反論もあるはず。

そして見つけました。

 

今日は、

週3~4回飲酒する人は糖尿病のリスクが低い

という酒飲みには嬉しい論文を見つけましたのでご紹介しましょう。

 

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週3~4回の飲酒は糖尿病のリスクが低い

週に3~4回飲酒をする人は、

全く飲まない人に比べて糖尿病のリスクが低い

という論文がデンマークの研究者によって糖尿病の専門誌に発表されたというのです。

 

週に3、4回の飲酒は糖尿病のリスクを高めない

 

Drinking a few times a week linked to lower diabetes risk

rinking three to four times a week has been linked to a lower risk of type 2 diabetes than never drinking, Danish researchers suggest.

 

詳しく読む ⇒ コチラ

 

デンマークの研究者は、

70,000人以上を対象に、飲酒の量や頻度と糖尿病について大規模疫学調査を行いました。

 

その結果、

 

  1. 週3~4回飲酒をする人は全く飲まない人に比べて糖尿病のリスクが低い
  2. お酒の種類はワインが良い

ということがわかったというのです。

 

研究では、

糖尿病ではない70,000の参加者を5年後に再び調査したところ、

  • 男性 859人
  • 女性 887人

が糖尿病を発症したのです(1型も含む)が、

 

適量を週3~4回飲酒していた人は週1度以下の人と比べて、

糖尿病のリスクが、

  • 男性では27%低い
  • 女性では32%低い

ということが明らかになったというのです。

 


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飲酒するなら赤ワインが良い

飲酒するアルコールの種類については、

ワインは特に有益だと思われると述べています。

赤ワインに含まれるポリフェノールには血糖値を抑えるのに役立つと考えられているからです。

 

ビールの場合には、

男性では、

週1~6杯飲む男性は週1杯以下の男性より糖尿病のリスクが21%低かった

としていますが、

女性では糖尿病のリスクに変化がなかったそうでう。

 

蒸留酒については、

男性では糖尿病のリスクに影響がなかったが、

 

女性では、

蒸留酒の飲酒量が多い女性では糖尿病のリスクが著しく高まる

としています。

 

ああ良かった!

と思ったのは私だけではないと思いますが、

実は安心してはいけないのです、、、、

 


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今回の研究では飲酒が糖尿病におよぼす悪影響は見つからなかったのですが、

研究代表者である南デンマーク大学のヤネ・トルストロプ教授は、

 

今回の参加者の中には大量飲酒をしていた人が少なかったからかもしれない

 

と述べているのです。

 

大量飲酒とは1回の飲酒で5杯以上を飲むこととされていますが、

アルコールの大量摂取では、がんや心臓病、肝臓病などの病気の一因になるとイギリスの公衆衛生局が警告していますし、

 

バーンズ博士も、

今回の結果はイギリスの国民保健サービスの指針を超えて飲酒して良いということではない

と釘をさしています。

 

糖尿病に限らず、

健康のためには飲酒量はホドホドにして休肝日を作る

のが良さそうです。

 

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