大豆は糖尿病に良い食べ物

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

大豆は昔から「畑の肉」といわれて私達の健康維持に良い食べ物だといわれてきました。

そして、このサイトでも、

  • 大豆は血糖値を下げる
  • 大豆にはダイエット効果や糖尿病予防効果がある

という科学論文を紹介してきました。

 

さらに最近、スペインの研究グループは、

マメ科食品をよく食べる人は糖尿病のリスクが30%も低い

という研究報告を発表しました。

血糖値が気になるあなたは大豆をよく食べていますか?

 

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大豆は糖尿病のリスクを30%も下げる

大豆には糖尿病の予防効果があるということは古くからいわれてきましたが、

スペインのビルジリ大学の研究グループは、

豆科食品をよく食べると糖尿病のリスクが30%を低下させることができる

という研究成果を発表しました。

 

Eat legumes every day to reduce your risk of type 2 diabetes by more than a THIRD

1) Eating legumes daily can cut down on your risk of type 2 diabetes by 35 percent
2)And just having one serving per week can cut the risk by 33 percent
3)Legumes are considered a low-glycemic index food, meaning blood glucose levels increase only slowly after consumption

詳しく読む ⇒ 原著論文

 

研究グループは、

エンドウマメなどの豆科食品を恒常的に食べると心血管疾患にどのような影響があるか

を解析するため、

  • 糖尿病でないが心血管疾患のリスクが高い3,300人以上を対象に、
  • 4年にわたって追跡調査

したのです。

 

その結果、

マメ科食品を、

  1. 1週間に3.35人前以上食べる人は1.5人前以下の人より糖尿病の罹患率が35%低い

  2. 1週間に約1人前を食べる人は0.5人前の人より糖尿病の罹患率が33%低い

という結果が得られたというのです。

 

研究グループは、

パン、米、卵などの半分をマメ科食品に置き換えると糖尿病のリスクが低下する

ことも見いだしており、

マメ科食品は、良質な蛋白質を多く含み、カルシウム、マグネシウム、カリウムのようなミネラルも豊富に含まれ、食物繊維も多く低GI食品であることから、

マメ科食品を定期的に食べるべきだと主張しています。

 


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大豆は糖尿病によい食品

今回のスペインの研究グループは、ひよこ豆、レンズマメ、エンドウマメなど大豆以外のマメ科食品について調べたのですが、

日本でよく食べる、大豆(だいず)や小豆(あずき)についても糖尿病のリスクを下げることが報告されています。

 

1999年に、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)は、

1日に25gの大豆蛋白質を食べると心臓疾患を防ぐことができる

という食品表示を認めたことにより、大豆の健康効果が広く知られるようになったのですが、

 

東京大学の研究グループは、

大豆に含まれるβコングリシニンをマウスに与えたところ、

  1. 体重増加が抑制
  2. 脂肪量や血中脂質が減少
  3. 血糖値や血中インスリン濃度が低下

することが確認されたとして、

 

大豆のコングリニシンという物質が肥満や糖代謝改善に効果をおよぼしているとし、

大豆コングリシニンは肥満や糖尿病に良いことを科学的に立証しています。

 

そして、実際に、豆類ダイエットで糖尿病予防があることも明らかになっています。

 

納豆は大豆をつかった発酵食品ですが、

ミツカンの中央研究所は、

  1. 納豆は食後血糖値の上昇を抑制する
  2. 納豆の血糖低下作用は大豆よりも強い

として、納豆は血糖値を下げることを明らかにしています。

 


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大豆以外でも、

インゲン豆には血糖低下薬と同じα-グルコシダーゼを阻害する成分が含まれていることから、インゲン豆には血糖低下作用があることが明らかになっていますし、

さらに、

アメリカの農務省の研究者グループは、果物、野菜、木の実、スパイス、ハーブなど100種類の食材について、

抗酸化物質(ポリフェノール)の含有量

を調べた結果、

 

Small Red Beanといわれる、あずきに最も多く抗酸化物質が含まれていることを発表していますが、あずきには糖尿病の血糖を下げる効果があるといわれています。

 

日本食の基本として、「まごわやさしい」があげられ、大豆、小豆、インゲン豆などや、味噌、納豆などの豆製品の摂取が推奨されています。

大豆などの豆類が糖尿病に良いと言うことは科学的にも立証され多くの研究報告があるのです。

あなたも、毎日の食事に豆類をプラスしてみたらいかがでしょうか?

 

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