糖尿病のサプリならオメガ3脂肪酸がお薦め
オメガ3脂肪酸といわれるEPAやDHAなどの脂肪酸には、動脈硬化、がん、認知症、糖尿病などの予防効果があることが多くの研究で報告されています。
サプリメント大国であるアメリカにおける最近の調査では、オメガ3の摂取率が7倍に急上昇しているそうです。
栄養素は本来は食品から摂ることが望ましいのですが、多忙なあなたはどうしても栄養が偏ってしまうことは仕方が無いことです。
なかでも、アメリがでもサプリメントの摂取が急上昇しているオメガ3脂肪酸は糖尿病の予防に有効な脂肪酸なのです。
あなたは、オメガ3脂肪酸の摂取量は足りていますか?
アメリカではオメガ3のサプリ摂取が急上昇
アメリカのメモリアルスローンケタリングがんセンターの研究グループは、アメリカで1999~2012年におこなわれた健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES)を解析し、米国成人の栄養補助食品としてのサプリメントの摂取動向を明らかにした。
それによると、
成人の約50%がサプリメントを摂取しており、なかでもオメガ3脂肪酸の摂取率が約7倍に増大しているそうだ。
Trends in Dietary Supplement Use Among US Adults From 1999-2012.
Among adults in the United States, overall use of dietary supplements remained stable from 1999-2012, use of MVMM decreased, and trends in use of individual supplements varied and were heterogeneous by population subgroups.
研究グループは、1999~2012年の健康栄養調査を元に、
- 4,863~6,213例の成人について、
- 2年サイクルで7回にわたって
- サプリメントの摂取傾向を
調べた結果、
1999~2012年の13年間に、
- サプリメントの平均摂取率は52%
- 総合ビタミンのサプリメント摂取は有意に減少
- ビタミンDのサプリメント摂取は有意に増加
- フィッシュオイルとα-リノレン酸などを含むオメガ3脂肪酸の摂取が7倍に増加
が明らかになったと報告しているのです。
アメリカでは、フィッシュオイルとα-リノレン酸などを含むオメガ3脂肪酸の摂取がここ数年で7倍に増加しています。
DHE、EPAなどオメガ3脂肪酸の1日の推奨摂取量は、成人で約2g程度といわれています。
あなたのオメガ3脂肪酸の摂取量は充分ですか?
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糖尿病に良い脂肪はオメガ3脂肪酸
脂肪は動植物に含まれ、
- 脂肪
- 炭水化物(糖質)
- 蛋白質
とともに三大栄養素の一つですね。
しばしば、脂質という言葉も見聞きしますが、脂質は生体の構成成分の一つで、中性脂肪やコレステロールが含まれます。
国民の健康維持と現代病予防を目的として制定された健康増進法という法律における栄養成分の表示は脂質となっています。
脂肪と脂質とはやや違いがあるのですが、まあ、一緒のものと考えておいて間違いありません。
脂質にはいくつかの種類があります。
大きく分ければ、
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
です。
脂質を作っている炭素(C)と炭素の結びつきによって、二重結合と呼ばれる結びつきのないものが飽和脂肪酸、あるものが不飽和脂肪酸ですが、
飽和脂肪酸は動物の脂やココナツ油、ヤシ油など、常温で固まる脂質です。
一方、常温で常温で固まらない魚や植物の油が不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は、炭素の二重結合がある脂肪酸ですが、
二重結合の数によって、
- 一価脂肪酸
- 多価脂肪酸
に分けられます。
一価脂肪酸では、二重結合が一つだけですが、
多価脂肪酸では、複数あり、二重結合が3つオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)、二重結合が6つオメガ6脂肪酸(n-6系脂肪酸)などに分けられます。
特に、
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、体内では合成することができないため必須脂肪酸と呼ばれ、食事として摂取する必要があるのです。
オメガ3必須脂肪酸の代表は、α-リノレン酸、魚油に多いエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)なのです。
青魚に多く含まれるEPAやDHAは、動脈硬化抑制などの作用があることは良く知られていますが、
糖尿病に良い脂肪をたくさん摂れば糖尿病のリスクを50%も低下することが報告されているのです。
詳しく見る ⇒ 糖尿病に良い脂肪をご存じですか
DHE、EPAなどオメガ3脂肪酸の1日の推奨摂取量は、成人で約2g程度で、最低でも1日に1gの摂取が必要ですが、現状では全年齢層で摂取が不足しており、
2010年の厚労省による栄養調査では、
各年代におけるDHA、EPAの1日の摂取量の状況は、
- 30~49歳
男性 : 0.33g
女性 : 0.23g - 50~69歳
男性 : 0.73g
女性 : 0.59g - 70歳以上
男性 : 0.78g
女性 : 0.60g
30~40歳代の男性ではたったの0.3g程度しか摂取していないのが現状なのです。
若い年代層でDHA、EPAの1日の摂取量が少ないのは、
魚を食べない肉食中心の食生活の影響
ではないかといわれています。
しかし、
DHA、EPAはサバやアジなどの青魚に多いといわれているのですが、
意外にも、
オメガプロ3脂肪酸はクルミに多い
のです。
ハーバード大学の研究グループは、
クルミで糖尿病の発生リスクを下げることがでる
という論文を発表しています。
この研究では、
- クルミを食べることによってオメガ3の推奨摂取量が達成できる
- クルミを食べることによってLDL(悪玉)コレステロールを10%低減できた
と発表しています。
詳しく見る ⇒ クルミは糖尿病に良いことをご存じですか?
オメガ3といわれる飽和脂肪酸であるEPAやDHAは、動脈硬化抑制などの作用があることは良く知られていますが、
糖尿病を予防する効果も科学的に立証されています。
EPAやDHAは、青魚に多く含まれているのですが、クルミにもたくさん含まれ、
クルミで糖尿病の発生リスクを下げる
ことが明らかになっています。
あなたの、EPAやDHA摂取量は足りていますか?
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