歯磨き回数が少ないと糖尿病になる

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

あなたは一日に何回、歯磨きをしていますか

歯磨き回数と糖尿病には関係があることをご存じですか?

歯磨き回数が少ないと糖尿病になりやすいのです。

 

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歯磨き回数は糖尿病の有病率と関連する

歯磨き回数と糖尿病とは無関係のように思われますよね。

虎の門病院の桑原医師らのグループは、

 歯磨き回数の低さは、糖尿病や脂質異常症の高い有病率と関連する

ことを明らかにしました。

 

歯磨きの習慣は、口腔衛生を保つだけでなくだけでなく、糖尿病や脂質代謝異常などの生活習慣病の予防にも有効なのです。

Association between toothbrushing and risk factors for cardiovascular disease: a large-scale, cross-sectional Japanese study.

BMJ open. 2016;6(1);e009870. doi: 10.1136/bmjopen-2015-009870.

 詳しく見る ⇒ http://pmc.carenet.com/?pmid=26769787

 

桑原氏らの研究グループは、

心血管疾患の原因となる、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、慢性腎臓病と歯磨きとの関連を明らかにすることを目的に、

聖路加国際病院予防医学センターで2004年1月から2010年6月までに健康診断を受けた人について調査したのです。

  • 対象 : 8万5,866人(平均年齢47.0±11.5歳)
  • 歯磨き回数 : 「毎食後」、「1日1回」、「1日1回未満」

 

その結果、

各疾患の有病率は下記の様で、

  毎食後 1日1回 1回未満
高血圧 13 18 31
糖尿病 3 5 17
脂質異常 29 42 60
高尿酸血 9 17 27
慢性腎症 4 3 8
  1.  1日1回未満群は毎食後群よりも糖尿病の有病率が高い
  2.  1日1回未満群は毎食後群よりも脂質異常の有病率が高い

という結果が得られたのです。

 

高血圧症、高尿酸血症、慢性腎臓病の有病率は、歯磨き回数による有意な差はなかったそうで、

歯磨き回数が少ないと糖尿病や脂質異常症になりやすいのです。

 


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糖尿病は歯磨きで治せる

歯磨きと糖尿病とは密接な関係にあることは様々な研究で明らかになっています。

このサイトでもご紹介しましたが、

慶応大学や東京女子医大の教授も務められた歯科医師である栗原毅氏は「糖尿病は歯ブラシで治せる」という本を出版されています。

 詳しく見る ⇒ 歯周病を治すと糖尿病が治る

糖尿病と歯周病、歯磨き回数の関係

意外だと思われるでしょうが、歯周病は糖尿病の原因でもあり、糖尿病の合併症でもあり、糖尿病を悪化させる原因でもあるのです。

 


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歯周病は糖尿病を悪化させる

糖尿病の人は歯周病になりやすいのです、その理由は、

  1. 口の中が乾燥している
  2. 唾液の糖分濃度が高い
  3. 免疫力が低下している

などの理由によるのですが、歯周病は糖尿病を悪化させるのです。

 

歯周病になると、歯根の炎症部位からTNF-αといわれる炎症を促進する物質が分泌されるのですが、

TNF-αは、組織のインスリン抵抗性を高める作用もあることから、インスリンの働きを減弱させ、糖尿病の病状を悪化させるのです。

 

歯周病は糖尿病の合併症で、歯磨き回数が多いと予防できます

 

食後に、歯磨きをきちんとすれば歯周病を予防し、糖尿病も予防できるのです。

 

あなたは食後にきちんと歯磨きをしていますか?

歯磨きをするだけで糖尿病の予防や悪化を防ぐことができるのです。

 

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