パンにはバターを塗った方が太らない?
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えします。
はじめに
先日の、
はいかがでしたか。
意外に思われた方も多かったのでは無いでしょうか。
では、
パンにはバターを塗った方が太らない
コレは本当でしょうか。
ダイエットに励んでいる人も多いのですが、
意外に間違えている人も多いのです。
パンにバターを塗ったほうが血糖値が上がらない
人はどうして太ってしまうのか。そして、なぜ痩せられないのか。それは私たちのせいではありません。
知らず知らずのうちに、脳内が糖質に侵されて「糖質中毒」になってしまったからです。
これは、
糖尿病専門医である牧田善二医師の著書である「 糖質中毒 痩せられない本当の理由 」の中の一文です。
では、
太らないため、糖尿病にならないためには、
- 糖質を食べて悪いのか?
- 糖質をどれだけ食べて良いのか?
という疑問が残りますが、
牧田善二医師は、
- 糖質の食べ方にある
といいます。
その一例として先日の文春オンラインでは、
パンにはバターを付けた方は太らない
として、
何もつけずにパンを食べた場合の血糖値の変化が衝撃
という記事を書いています。
パンを食べるときに、
- パンだけ
- パンにバターを塗る
- パンにオリーブオイルを塗る
- パンにコーンオイルを塗る
の4つを比較したところ、
パンにバターを塗ったほうが血糖値が上がらない
ことが分かったというのです。
これはEuropian Journal of Neutritionに掲載された論文です。
Differential effect of unsaturated oils and butter on blood glucose and insulin response to carbohydrate in normal volunteers.
詳しく見る ⇒ Eur J Nutr.
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太らないためには糖質の食べ方に工夫をする
肥満の原因は脂肪の蓄積ですが、
食後に血糖値が大きく上がると膵臓から大量のインスリンが分泌され、
エネルギー源として細胞に取り込まれますが、
余ったブドウ糖は中性脂肪に変えられて脂肪細胞に取り込まれるのです。
これが肥満のメカニズムなのです。
ですから、
血糖値を大きく上昇させないないよに、
- 食事の質を考える
- 糖質の食べ方を工夫する
ことが大事なのです。
ステーキ200gとおにぎり1個のどちらが太る?にも書きましたように、
血糖値を上げるのは炭水化物(糖質)だけですから、
炭水化物の量を減らすことも重要ですが、
などに書きましたように、
糖質は最後に食べる
ようにすることも肥満や糖尿病の予防効果があるのです。
また、今日ご紹介したように、以前もをつけると食後高血糖が下がる
でご紹介したように、
糖質と組み合わせる
ことも効果があるのです。
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まとめ
糖尿病の予防には肥満を防ぐことが大事ですが、それには血糖値を急上昇させないことが大事です。そのためには、
1)血糖値を上げない食べ方
2)血糖値を上げない食物
を知ることが大事なのです。
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