糖尿病ならどんなお酒をどの位飲んで良いのか?

糖尿病ならお酒を控えた方が良いのでしょうか?

でも、日本酒やワインは糖質が多いので糖尿病に良くないが、

ウイスキーや焼酎などの蒸留酒には糖質がないので糖尿病でも飲んで良いともいわれます。

糖尿病になりやすいのはどんなお酒をどの位飲んで良い?

厚生省の糖尿病サイトには、

  • 適度な飲酒は糖尿病の発症を抑制する
  • 多量飲酒は糖尿病の発症を促進する可能性がある

と書いてあります。

では、どの位ならばOKなのか?

週に何回くらい飲んでも良いのか、、、

気になるところです。

 

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糖尿病にお酒は良くないのか?

厚生労働省の「eヘルスネット」には、

アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与えます。適度な飲酒は糖尿病の発病に抑制的に働く可能性が推定されています。

しかし多量飲酒は発病の危険性を高め、特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病患者さんは多量飲酒は避けるべきです。

と記載されています。

 詳しく読む ⇒ 厚労省eヘルスネット

 

原因は明らかでないとしながら、

20の大規模なコホート研究のメタ解析で、

  • 適度な飲酒は糖尿病の発症を抑制する
  • 多量飲酒は糖尿病の発症を促進する可能性ある

という結果が得られているというのです。

 

糖尿病でお酒を飲むなら焼酎をどの位飲んで良いのか

 

日本酒やワインには糖質が多いからあまり良くないが、蒸留酒は糖質が少ないから糖尿病でも大丈夫

と良くいわれ、

お酒の種類で糖尿病のリスクが変わるのか?

ということが非常に気になるのですが、

 

お酒の種類と糖尿病の関係」でご紹介しましたように、

欧州と米国の大規模疫学調査では、

お酒の種類と糖尿病の発症率には関連がない

との結果が得られているのです。

 

一方、

鹿児島大学の研究グループは、

芋焼酎は食後の血糖値を下げる

という面白い研究成果を発表しています。

焼酎には糖質が含まれないので血糖値が高い人にはおすすめだと言われるのですが、

芋焼酎には食後高血糖を抑える作用がある

というのです。

 

しかし、

芋焼酎の消費量が最も多い鹿児島県は糖尿病による死亡率ワースト4位なのです、、、。

 

やはり飲みすぎが良くないのでしょうか?

 


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お酒は糖尿病のリスクを下げる

デンマークの研究者グループは、

アルコールの摂取頻度と糖尿病の関係について調査し、

常時、適量のアルコールを摂取は糖尿病のリスクを下げる

という研究論文を発表しました。

 

Alcohol drinking patterns and risk of diabetes: a cohort study of 70,551 men and women from the general Danish population

Conclusions/interpretation
Our findings suggest that alcohol drinking frequency is associated with risk of diabetes and that consumption of alcohol over 3–4 days per week is associated with the lowest risk of diabetes, even after taking average weekly alcohol consumption into account.

      詳しく読む ⇒ 原文

 

この研究では、

  • デンマーク人76,484人(男性28,704人、女性41,847人)

を対象に、

  1. 飲酒頻度
  2. アルコール消費量
  3. アルコールの種類(ビール、ワイン、スピリッツ)

から、各人の週飲酒量(weekly alcohol intake)を求め、

週飲酒量と糖尿病のリスク

を解析したのです。

 

 

その結果、

約5年の追跡期間中に、

  • 男性859人と女性887人が糖尿病を発症

たのですが、

糖尿病のリスクが最も少なかったのは、

  • 男性では : 14ドリンク/週
  • 女性では : 9ドリンク/週

ということで、

適量のアルコールを頻繁に摂取していた男性では糖尿病のリスクが27%低下

適量のアルコールを頻繁に摂取していた女性では糖尿病のリスクが32%低下

という結果だったのです。

一方、

週の飲酒頻度が1回だけであっても大量の飲酒は糖尿病のリスクが高い

ということが分かったのです。

研究グループは、

アルコールの摂取頻度が糖尿病のリスクと関連しており、週3~4回の適量のアルコール摂取が最も糖尿病のリスクが低い

としているのです。

 


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お酒の糖質量には気をつけてください

今回紹介した論文でも、

アルコールの中で最も血糖値に影響を与えるのはワイン

だとしています。

 

アルコールは、1g当たり7kcalと高カロリーなのですが、体内で燃焼されますから脂肪として蓄積されることはありません。

しかし、

アルコールは肝臓内のグリコーゲンをブドウ糖に分解する作用があるため、飲酒後は一過性に血糖値が上昇します。

さらに、アルコール飲料に含まれる糖質は血糖値を上げるのです。

 

お酒の種類によって含まれる糖質量は大きく異なります。

 

糖尿病でもお酒を飲んで良いのか?どんなお酒をどの位飲んで良いの

焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は糖質を全く含みません。

しかし、缶酎ハイなどには糖質が含まれますから注意が必要です。

 

そして問題は、

  • ポテトチップやフライポテトなどのつまみ
  • シメのラーメン

なのです。

 

適量の飲酒は糖尿病のリスクを下げることが明らかになりましたが、ほどほどにしてください。

 

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