野菜の食物繊維は血糖値を下げるだけでなく食欲を抑制する

野菜は食後の血糖値を下げるから、

食事の時には野菜から食べろ

といわれます。

これは、野菜の食物繊維が糖の吸収を穏やかにするからです。

さらに、最近の研究で、

野菜の食物繊維は食欲を抑制する

ということが分かりました。

食物繊維は血糖値を下げ食欲も抑制するので積極的に野菜を摂ってください

野菜の食物繊維には、

  1. 食後の血糖値を下げる
  2. 食欲を抑制する

という、血糖値が高いヒトには非常に嬉しい話です。

あなたは、食物繊維をたくさん摂っていますか?

野菜の食物繊維は食欲を抑制する作用がある

糖尿病や肥満の人にだけでなく、

野菜の食物繊維はたくさんの健康効果があります。

  1. 便通をよくする
  2. 食後血糖値を上げない
  3. 腸内の善玉菌を増やす

などはあなたもご存じだと思います。

そしてさらに、最近の研究で、

野菜の食物繊維は腸からのGLP-1を増やし食欲を抑制する

ということが明らかになっています。

GLP-1 Alters How the Brain Responds to Food

Gut hormone-based medications used to treat diabetes, such as GLP-1 receptor agonists, have also been shown to reduce body weight. Researchers have been working to understand how. This study, presented today at the American Diabetes Association’s 75th Scientific Sessions, sheds light on how GLP-1 receptor agonists alter the brain’s response to food, possibly reducing cravings and increasing satisfaction while eating. 

くわしく読む ⇒ 原著論文

この研究は、アムステルダム自由大学医療センターの研究グループがおこなったものですが、

食物繊維が多い野菜を摂ると、

腸からインクレチンといわれるGLP-1が分泌され、

  1. インスリンの分泌を促して血糖値を下げる
  2. 脳の中枢神経に働きかけて食欲を抑える

という作用があることが分かったと発表しました。

さらに、

GLP-1の分泌は、

  • エイコサペンタエン酸(EPA)
  • ドコサヘキサエン酸(DHA)

などの脂肪酸によっても促進されるというのです。

EPAやDHAは青魚などに多く含まれますが、不飽和脂肪酸の一つで、オメガ3脂肪酸が多く、「糖尿病予防の脂質の量と質」のところでもお話ししましたように、クルミなどのオメガ3脂肪酸の多い食物は糖尿病予防に良いのです。

GLP-1は食欲を抑制する

GLP-1というのは、グルカゴン様ペプチド-1 (Glucagon-like peptide-1) といわれる、1983年に発見された消化管ホルモンに1つで、消化管に入った食物を認識して消化管粘膜上皮から分泌されるのです。

自治医科大学の矢田俊彦教授らの研究グループは、

GLP-1 の食欲抑制作用のメカニズムを明らかにしています

 

少し難しいのですが、、

GLP-1 は腸から分泌されますが、脳の神経細胞からも分泌されることが知られています。

  1. 食物繊維などで刺激されて分泌されたGLP-1は脳内のGLP-1分泌を促進
  2. 脳内で分泌されたGLP-1は視床下部に作用してオキシトニンなどを活性化
  3. 活性化されたオキシトニンなどは摂食を抑制する

ということが明らかになったのです。

くわしく見る ⇒ 自治医大地域医療オープンラボ

 

野菜の食物繊維が血糖値を下げるだけことは知られていますが食欲を抑制することも明らかになりました

研究グループは、今回発見されたGLP-1の作用機序は、新しい治療法開発につながるとしています。

 

アントニオ猪木さんが食事前に大量のキャベツを食べて糖尿病を克服したことは有名ですが、

食物繊維は血糖値を下げるだけでなく食欲も抑制するのでたくさん食べてください

キャベツなど食物繊維が多く含まれる野菜には、

  1. 食後の血糖値の上昇を抑える
  2. 食欲を抑える

という2つの効果があったのですね。


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インクレチン、GLP-1、DPP-4阻害薬とは?

さて、

インクレチン、GLP-1などやや難しい話になってしまいましたが、

糖尿病治療薬を飲んでいるあなたにも非常に関係が深いことなのです。

インクレチンとは?

上でお話ししたように、食事をすると腸からはGLP-1などの「消化管ホルモン」が分泌されます。

消化管ホルモンには、GLP-1などの他にもGIPなどがあり、

これらの消化管ホルモンは膵臓のインスリン分泌を促進する作用がある

のです。

このように、

 インスリン分泌を促進する消化管ホルモン ⇒ インクレチン

と呼ばれているのです。

 

食物繊維やEPA、DHAなどの刺激で分泌されたインクレチンは膵臓のインスリン分泌を促進するのですが、

インクレチンはDPP4という酵素によって活性を失ってしまう

のです。

せっかく、食物繊維やEPA、DHAなどの刺激で分泌されたインクレチンはDPP4によって作用を失ってしまうのです。

 

血糖値を下げるだけでなく食欲を抑制するには野菜の食物繊維が効果的です

 

そこで、糖尿病治療薬として開発されたのが、

DPP4阻害薬

なのです。

DPP4阻害薬には、

  • インクレチンの作用を失わせてしまうDPP-4を阻害する薬
  • GLP-1の受容体作といわれる部分を活性化してGLP-1の作用を強める薬

など、さまざまな薬があります。

DPP-4阻害薬

DPP-4阻害薬は、GLP-1を分解するDPP-4の働きを妨げ、インスリン分泌が増強して血糖値が下げる新しい機序による薬です。

DPP4阻害薬は、血糖低下薬の弱点である「低血糖になりやすい」ということがないといわれる薬で、食事の影響がないので食前・食後のどちらの服用でも良い、血糖コントロールの改善に伴う体重の増加のリスクが低いことなどの利点がある、膵臓の働きを強めて血糖値を下げる血糖低下薬です。

として挙げられています。

DPP-4阻害薬はさまざまな製薬が販売していますが、あなたの飲んでいるDPP4阻害薬はどれでしょうか?

一般名 商品名 販売会社
シタグリプチン グラクティブ錠 小野薬品
  ジャヌビア錠 MSD
ビルダグリプチン エクア錠 ノバルティス
アログリプチン ネシーナ錠 武田薬品
リナグリプチン トラゼンタ錠 イーライリリー
テネリグリプチン テネリア錠 第一三共
サキサグリプチン オングリザ錠 協和発酵
トレラグリプチン ザファテック錠 武田薬品
オマリグリプチン マリゼブ錠 MSD


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食物繊維の血糖低下や食欲抑制の効果を発揮させる

食物繊維には、

  1. 血糖低下作用
  2. 食欲抑制作用

のあることは分かっていただけたと思いますが、

食物繊維の血糖低下作用や食欲抑制作用をより効果的に発揮させるには方法があるのです。

 

それは、あなたも充分に知っていると思いますが、

野菜から先に食べる

ということです。

「食べる順番で糖尿病を予防できる」でもお話ししたように、

  • ご飯
  • サラダ
  • 唐揚げ

の同じ食事内容でも、野菜を先に食べると食後血糖値には差が出るのです。

野菜に含まれる食物繊維は食後血糖の上昇を抑えるとともに食欲も抑えることが証明されています

食後高血糖は、グルコーススパイクといわれ、

  1. 糖尿病の原因
  2. 糖尿病を悪化させる

だけでなく、心筋梗塞や認知症をも誘発するのです。

 

血糖値が気になるのであれば、積極的に野菜を摂ってみてください。

野菜が苦手であれば、シリアルは野菜よりも効果があるといわれています。

また、

外食が多いようなときには、

フィットライフコーヒー

サラシア

のような、食物繊維の多いサプリメントなどを有効に活用するのも1つの方法です。

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