メタボや糖尿は食事で治せる

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

メタボや糖尿はあなた自身が引き起こした病気です。

メタボや糖尿はあなたの食生活を変えない限り治りません。

 

タボリックシンドロームってなに?

メタボやメタボリックシンドロームって良く耳にしますが、どういうことでしょう。

Wikipediaでは、

メタボリックシンドローム(英: metabolic syndrome)とは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態をいう。
日本語に訳すと代謝症候群、単にメタボとも言う。 以前よりシンドロームX、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群、マルチプルリスクファクター症候群、内臓脂肪症候群などと呼称されてきた病態を統合整理した概念である。 WHO、アメリカ合衆国、日本ではそれぞれ診断基準が異なる。             Wikipedia

 

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メタボリックシンドロームとは、

  • 内臓脂肪型肥満に加えて、
  • 高血糖
  • 高血圧
  • 脂質異常

のうちいずれか2つ以上を合わせもった状態のことだそうで、死の四重奏とは何とも不吉な言葉です。

カロリーの過剰摂取に加えて、運動不足、アルコールの飲酒、などによって内臓脂肪が過剰となり、

脂肪組織から出される一種の毒素によって組織のインスリン感受性が悪くなり、

高血糖状態の糖尿病、高血圧、高脂血症、非アルコール性脂肪肝炎、慢性腎臓病など多くの疾患が引き起こされる病態なのですね。

 

最終的には、糖尿病性合併症(下肢切断、失明、腎不全)や、致命的な心筋梗塞、脳卒中が発症することになります。

メタボの第一原因は肥満なのです



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肥満の種類とメタボの診断

肥満の種類

厚労省のホームページでは肥満を2つのタイプに分けています。

 

内蔵脂肪型肥満

中年以降の男性や、50代以降の閉経後の女性に多い肥満で、リンゴ型肥満とも呼ばれる肥満です。

腹部の中の内臓の周囲に脂肪が溜まるタイプの肥満です。特に上半身に多く脂肪がつき、丸い体型になることからリンゴ型といわれるのですね。

下の図の、赤:内臓脂肪、青:皮下脂肪、を比べると赤の内臓脂肪が圧倒的に多いですね。

 

内蔵脂肪型肥満

 

皮下脂肪型肥満

主に女性に多い肥満のタイプで、体系が洋ナシ型になることから、洋ナシ型肥満ともいわれる肥満です。

下の図のように、内臓脂肪よりも皮膚脂肪が多く、お尻や太ももなどの下半身に脂肪がつくため、洋ナシ型になるのですね。

皮下脂肪型肥満

 

肥満とメタボの診断

誰でも、「私はまだメタボじゃない」、「私はちょっと太っている程度」と考えたいものですが、あなたの肥満度をシビアに測ってみませんか?

厚生労働省では、メタボリックシンドロームの診断基準を決めています。

 

内臓脂肪の蓄積

腹囲(へそ周り) 男性 85cm以上
女性 90cm以上

腹囲で内臓脂肪の蓄積をチェックするのですが、上記の数字は、男女ともに腹部CT検査の内臓脂肪面積が100cm2以上に相当するそうです。

 

腹囲の正しい測り方は、

  1. 立った姿勢で
  2. 息を吐いて
  3. 臍の高さに巻き尺を水平に回して測定する

のが正しい測定法です。

 

内臓脂肪の蓄積に加えて、下記の2つ以上の項目があてはまるとメタボリックシンドロームです。

 

脂質異常

  1. 中性脂肪 150mg/dL以上
  2. HDLコレステロール 40mg/dL未満

のいずれかまたは両方
メタボリックシンドロームでは、過剰な中性脂肪の増加とHDLコレステロールの減少が問題です。

 

高血圧

  1. 最高(収縮期)血圧 130mmHg以上
  2. 最低(拡張期)血圧 85mmHg以上

のいずれかまたは両方
高血圧症の診断は、「最高(収縮期)血圧140mmHg以上/最低(拡張期)血圧90mmHg以上」ですが、メタボリックシンドロームの血圧の診断基準は高血圧に基準より低いのです。

 

高血糖

  1. 空腹時血糖値 110mg/dL以上

糖尿病と診断される「空腹時血糖値126mg/dL以上」より低い数値で、「境界型」に分類される糖尿病の少し手前がメタボリックシンドロームの診断基準です。

 


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メタボを予防するには

厚生労働省のホームページでは、メタボリックシンドロームの予防として、

  • 1に運動 (運動習慣を徹底する)
  • 2に食事 (食生活を改善する)
  • しっかり禁煙 (禁煙を実行する)
  • 最後に薬  (薬によるコントロールは適切に)

と、『運動』と『食事』を挙げています。

 

メタボリックシンドロームを解消するには、

内臓脂肪を減らすこと なのです。

内臓脂肪を減らすには、

  1. 運動で消費する
  2. 食べる量を減らす

この2つの方法しかないのです。

 

必要以上に食べたから脂肪が増えた

どうして脂肪が増えたのでしょう?

それは、あなたが必要以上に食べたからです。

 

必要エネルギーには2つあります

  1. 基礎エネルギー : 心臓拍動、体温維持などのために寝ていても必要なエネルギー
  2. 活動エネルギー : 会社に行ったり、運動したり、日常の活動で必要なエネルギー

この2つの必要エネルギーを上回るエネルギー(食事)を摂ったことから、余分なエネルギーは脂肪として蓄積したのです。

メタボから逃れるためには、自分の身体の必要エネルギーを知る必要があります。

詳しく見る  >>>  糖尿病の血糖値は必ず食事で下がります

 

メタボリックシンドローム

 

脂肪を減らすのは意外と簡単

脂肪を減らすのは難しいと思いますか?

脂肪、特に内臓脂肪は、蓄積しにくく減らしにくい皮下脂肪と異なり、蓄積しやすい反面、減らすことも比較的簡単なのです。

ですから、

  • 皮下脂肪 : 少しづつ溜まる『定期預金』
  • 内臓脂肪 : 出し入れ自由な『普通預金』

 

と例えられたりします。

今からでも間に合います。

糖尿病になってしまう前に、内臓脂肪を減らしてメタボから逃れましょう!

内臓脂肪を減らす方法は、

  1. 規則正しい食事を心がけ、食事の量に気をつける。緑黄色野菜を摂る。
  2. 運動不足を解消し、運動する(歩くなど)機会を増やす。
  3. アルコールはできるだけ控え、週2回の休肝日を設ける

 

糖尿病になってからの食事療法に比べれば、メタボ予防の食事療法ははるかに簡単なのです。

詳しく見る   >>>   糖尿病の血糖値を下げる食事のコツ

 

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