糖尿病の末路|足切断は防げる?初期症状と予防法
糖尿病で「足を切断することがある」と聞いて、不安に感じていませんか?実は、足切断の多くは早い段階で対策すれば防ぐことができます。
👉 糖尿病で足を切断する人な年間1万人もいます。
👉 しかし、多くは早い段階で対策すれば防ぐことができます。
👉 最も重要なのは「血糖値を上げすぎない食生活」です。
▶▶ 健康診断では分からない食後高血糖についてはこちら ⇒ 食後高血糖とは
※本記事は20年以上糖尿病の研究や治療薬開発に携わってきた医学博士けんぞうが科学的根拠に基づいた情報やフリースタイルリブレを用いた実証検証について解説しています。
【この記事で分かること】
・世界で糖尿病で足切断する人は年間100万人います
・国内でも糖尿病で足切断する人は年間1万人います
・足切断はフットケアと血糖管理で防ぐことが可能です
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糖尿病での足切断は年間1万人以上
糖尿病による足切断の患者は非常に多くさらにその後の寿命も短いのです
なんと、全世界では 30秒に1本の割合で糖尿病による足切断が行われており、年間1万人以上が足を失っているのです。
国内でも、厚労省の平成19年国民健康・栄養調査によると、
- 糖尿病により足切断する人は年間1万人以上
と報告されています。
足の切断部位は、原因となる潰瘍や壊疽が足のどこまで広がっているかによって決まりますが、切除範囲を最小限にする「小切断」から、命を守るための「大切断」までありますが、多い順に、
- 下腿(ひざ下)
- 趾(足の指)
- 中足骨(足の甲)
- 大腿(ひざ上)
の順となっています。
足切断しても予後が悪く寿命が短い
命を守るための足切断ですが、足切断後の予後は非常に悪いのです。
足切断後の、
- 3年生存率は 約50%
- 5年生存率は 約40%~55%
と、がんよりも生存率が低いといわれ、
切断術後30日以内に死亡する割合は、
- ヒザ下切断では 5~8%
- ヒザ上切断では 8~12%
と、10人に1人は術後30日以内に死亡していると報告されています。
さらには、腎透析患者が下肢切断した場合の1年生存率はわずか50%と報告され、足切断後1年以内に2人に1人が亡くなっているのです。
糖尿病による足肢切断は糖尿病患者の歩行機能を損なうだけでなく、生命予後までも損なうことになるのです。
【データが示すこと】
糖尿病により足切断に至る患者は想像以上に多いのです。
さらに、足肢切断は歩行機能を損なうだけでなく、生命予後までも損なうことになるのです。
糖尿病で足切断した日本の有名人
日本では、糖尿病により年間1万人以上が足切断に至っているのですが、国内の有名人でも糖尿病により足切断まで進んでしまった人がいます。
- 村田英雄さん
- グレート義太夫さん
- 谷津嘉章さん
足だけでなく、元プロ野球選手の佐野慈紀は、
- 2023年に右足の中指を切断
- 2024年に右腕を切断
しており、残念ながら足指と腕の両方の切断に至っているのです。
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糖尿病による足切断は合併症が原因
糖尿病の足切断は糖尿病による血管障害が原因
糖尿病の合併症では、
- 糖尿病性神経障害
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
の3つが糖尿病の三大合併症といわれますが、いずれも高血糖による血管壁の傷害が原因で起こる合併症で、(糖尿病の三大合併症について👉詳しく知る)
足切断も「糖尿病性神経障害」と同じように高血糖による血管障害から始まったものです。
高血糖により血管壁が硬くなり動脈硬化症が引き起こされ、やがて血管が詰まって閉塞性動脈硬化症へと進み、血液の流れが悪くなります。
そして同時に、高血糖により足の神経もダメージを受け、痛み・熱さ・冷たさなどが感じにくくなります。
また、靴擦れ、タコ、小さな傷などに気づかず放置されて重症化し「糖尿病性足潰瘍」となります。
糖尿病患者の約4人に1人が生涯に足の潰瘍を発症すると言われ、糖尿病性足潰瘍の7〜20%で下肢切断に至っていることが判明しています。
さらに、糖尿病による血流低下や免疫力低下が加わり、小さな傷が「壊疽」に進行し、足を切断するしか術がなくなってしまうのです。
#壊疽(えそ)とは足の傷などの細菌感染が深刻化して組織が死滅してしまう重篤な状態で放置すると全身性の敗血症を引き起こすし死に至ることも多い
足切断を防ぐにはフットケアと血糖管理
足切断を防ぐには小まめな足の観察と食後高血糖を防ぐこと
足切断を防ぐには、足の異常を早めに気づくことです。早めに気づいて適切な処置をすれば潰瘍や壊疽まで進行することはありません。
日本フットケア学会では、
- 足先がジンジン、ぴりぴり、チクチクする
- 火傷のような痛みがある
- シャワーやちょっと触れただけも痛い
- 足先の熱い、冷たい感覚が鈍くなった
- 足の裏に薄い膜を張ったような違和感がある
このような兆候は「糖尿病神経障害」の可能性があることから医師に相談するように勧めています。
【セルフチェック】あなたの足は大丈夫?
以下の項目で1つでも当てはまるものがあれば要注意です。早めに医師へ相談してください。
- 足先がジンジン・ぴりぴり・チクチクする
- 火傷のような痛みがある
- シャワーや少し触れただけでも痛い
- 足先の熱い・冷たいという感覚が鈍い
- 足の裏に薄い膜を張ったような違和感がある
※小さな傷やタコ、靴擦れも放置せず、すぐにかかりつけ医に診てもらいましょう。
食後高血糖を抑えることがなにより大切です
足切断の元々の原因は高血糖ですから血糖管理が大切ですが、糖尿病の血糖管理では食後高血糖を起こさないことが大事です。
グルコーススパイクとは食後に血糖値が急上昇し、食後2時間経過後も140mg/dl以上になることです。
この状態が続くと、「血管内壁が傷ついて」足切断の原因となる閉塞性動脈硬化症を引き起こすだけで無く、
- 膵臓が疲れてインスリン分泌が悪くなる
- インスリン抵抗性が悪化してインスリンの効きが悪くなる
という悪循環に陥り、糖尿病が悪化するのです。
▶▶ 食後高血糖(グルコーススパイク)について詳しく説明します
食後高血糖を抑えるには、
白米やパン、麺類などの炭水化物は血糖値を大きく上昇させます。特にGI値の高い食品を食べ過ぎると食後高血糖を起こしやすくなります。
野菜に含まれる食物繊維は糖の吸収を穏やかにします。同じ食事でも食べる順番を変えるだけで血糖値の上昇を抑えられることがあります。
食後10〜15分程度の軽いウォーキングでも血糖値の上昇を抑えることができます。筋肉はインスリンに頼らず糖を取り込むことができるためです。
などが効果的です。
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まとめ
糖尿病による足切断は他人事ではありません。
糖尿病であれば誰でも起こりうる可能性があるのです。
しかし、「フットケア」と「血糖管理」さえしっかりすれば怖いものではありません。
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最終更新日:2026年6月 初掲載日:2025年11月


























