卵は糖尿病を予防するのか

先日、卵は糖尿病に良いとことをご紹介しました。

週に4個の卵を食べれば糖尿病のリスクを下げる

ということでしたが、お読みになられたでしょうか?

今回さらに、

卵は糖尿病を予防するという研究成果がありましたのでご紹介します。

週4個の卵は糖尿病のリスクを下げる

先日お知らせしたのは、

1週間に約4個の卵を食べていた男性は、週に1個だけの男性より、2型糖尿病のリスクが38%低い

ということでしたね。

  詳しく見る ⇒ 卵は糖尿病のリスクを下げる

これは、東フィンランド大学の研究グループがおこなった研究ですが、

42~60歳の2,332人の男性について約20年間、食習慣について追跡調査したのですが、20年間に432人が2型糖尿病に罹患したのですが、糖尿病になった人と糖尿病にならなかった人の食習慣を比較したところ、

1週間に約4個の卵を食べていた男性は、週に1個だけしか食べなかった男性より、2型糖尿病になるリスクが38%低かったことから、卵を習慣的に食べることにより2型糖尿病のリスクを3分の1に減らせ、血糖値を下げることができると報告したのです。

卵4個は糖尿病のリスクを下げる

卵はインスリン抵抗性を下げる可能性がある

今回の報告は、

 メキシコの研究グループが、国際栄養学の雑誌であるNutrientsに発表したものです。

One Egg per Day Improves Inflammation when Compared to an Oatmeal-Based Breakfast without Increasing Other Cardiometabolic Risk Factors in Diabetic Patients.

  詳しく見る ⇒ 糖尿病に卵が良い

この研究では、2型糖尿病患者を対象に、

  • 朝食に卵1個を5週間食べる
  • オートミール1杯を5週間食べる

という2つのグループに分けて比較調査したのです。

その結果、

  1. 2群間で血糖値には差がなかった
  2. 2群間で脂質値に差がなかった
     総血症コレステロール、血症LDL(悪玉コレステロール)、トリグリセリドに差がない
  3. 卵を食べたグループでは炎症マーカーが低下した
     TNF-αとIL-6の値が低下した

ということが分かったのです。

興味深いのは、卵を食べたグループで見られた、「炎症マーカーの低下」なのです。

研究グループは、卵に含まれるカロテノイドと呼ばれる天然色素であるルテインとゼアキサンチンが体内の酸化ストレスと炎症から体を保護するように作用した結果であろうと述べています。

TNF-αはインスリン抵抗性を上昇させる

糖尿病の原因はまだ明確になっていないのですが、

  1. インスリン抵抗性が上昇 ( ← 脂肪細胞から分泌されるTNF-αによる)
  2. インスリンが効きにくくなる
  3. 膵臓はインスリンを沢山分泌
  4. 膵臓が疲弊してインスリンが出なくなる

ということであろうと考えられています。

インスリン抵抗性を上昇させるのが、脂肪細胞から分泌させるTNF-αという因子なのです。

そこで注目が、先程の、

卵を食べたグループでは炎症マーカー(TNF-α、IL-6)が低下した

という研究結果なのです。

  1. 卵を食べる
  2. TNF-αが下がる
  3. インスリン抵抗性が改善

卵を食べるとインスリン抵抗性が改善され、糖尿病の改善が期待出来るのです!

研究グループでは、「」今後、もっと大きな集団で、より長期間の測定と、1個よりたくさん卵を食べた時の影響を調査する」と述べていますので、早く結果を報告して欲しいものです。


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卵は血中コレステロールを上昇させない

卵を食べる、と聞くときになるのがコレステロールの上昇です。

卵は血中コレステロールを上昇させるのでしょうか?

先程の研究報告では、

  • 総血症コレステロール、血症LDL(悪玉コレステロール)、トリグリセリドに差がなかった

と報告していますが、

オーストラリアのシドニー大学では、2014年の第50回欧州糖尿病学会(EASD2014、9月16~19日、ウィーン開催)で、

糖尿病患者を、

  • 週に12個摂取するグループ
  • 週に2個未満とするグループ

に分け、3カ月後の脂質プロファイルを比較したところ、両群に有意な差は認められず

むしろ卵を多く摂取した群でHDL-コレステロール(HDL-C)値が改善したことが示された。

と、報告しているのです。

週に12個を食べても血中コレステロールを上げず、むしろ脂質プロファイルを改善したのです。

厚労省は卵の摂取基準を撤廃

卵を食べすぎると血中コレステロールを上昇されるとされていましたが、

2015年4月に、厚労省は「食事摂取基準」を改訂し、コレステロールの摂取基準を撤廃しました。

同時に、日本動脈硬化学会も、「食事で体内のコレステロール値は変わらない」との発表しています。

  詳しく見る ⇒ 日本動脈硬化学会:コレステロール摂取量に関する声明

卵1個には200mg以上のコレステロールが含まれるため、「卵は1日1個まで」とされていましたが、

厚労省は、コレステロールを多く含む食品をたくさん食べても血中コレステロール値が上がる事実はないと、「コレステロールを多く含む食品の食べ過ぎは厳禁」という考えを撤廃したのです。

コレステロールはホルモンの原料として重要な成分で、血中コレステロールの70~80%は体内で作られているのですが、食事でコレステロールを沢山摂取すれば体内で作る量が減少し、食事による摂取量が少なければ体内で沢山作られるという調節機構が備わっていることが明らかになったのです。

今まで、食事でコレステロールを沢山摂ると血中コレステロールが上昇するというデーターは、体内でコレステロールを産生できないウサギを使った実験に基づくものだったのです。

バランスの良い食事が重要

スウェーデンのルンド大学の研究グループは、45~74歳の2万6,930人を対象にした14年に亘る疫学調査を行い、

牛乳やヨーグルトなどの高脂肪の発酵乳製品を多く摂取していた群では2型糖尿病の発症リスクが23%低かった

と報告しています。

ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品には、カルシウム、ビタミンA、B、ラクトフェリンなどが豊富に含まれるが、それ以外にも糖尿病リスクを低下させる成分が含まれている可能性があると述べています。

しかし、発酵乳製品を過剰摂取は肥満につながり糖尿病になる可能性も有ります。

基本はバランスの良い食生活

体に良いからと言って偏った食事はいけません。

糖尿病を引き起こしているのは偏った食事内容なのです。

糖尿病を予防するのは、「バランスの良い食事」です。

 詳しく見る ⇒ 糖尿病の血糖値を下げる食事の摂り方

血糖値を上げるのは炭水化物だけ

糖尿病の予防や治療にはバランスの良い食事が大事なのですが、

血糖値を上げるのは炭水化物だけなのです

  肥満 = 糖尿病 

と考えてしまい、糖尿病を治すには食事の量の制限だ大事だと考えてしまうのですが、糖尿病で血糖値を上げているのは炭水化物だけなのです。

蛋白質や脂肪を摂りすぎても血糖値は上がらないのです。

あなたは炭水化物を摂りすぎているから血糖値が高いのです。

食事内容を見直せばあなたの血糖値は直ぐに下がるはずです

  詳しく見る ⇒ 糖尿病の食事療法は糖質制限がベスト


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