糖尿病は自覚症状がないから予防が大事
血糖値がやや高いあなた、
自覚症状がないからまだ大丈夫
だと思っていませんか?
自覚症状のないのが糖尿病です。
糖尿病で自覚症状が出たときには、
- 神経障害
- 網膜症
- 腎症
もう、これらの糖尿病合併症が発生しているということなのです。
糖尿病は自覚症状がないからこそ予防が大事なのです。
糖尿病には自覚症状がない
糖尿病では自覚症状がありません。
しいて自覚症状を上げれば、
- のどが渇き良く水をよく飲む
- 尿量が多く夜中何度もトイレに行く
- 疲れやすく体がだるい
- 食べても太らない
というのが糖尿病の自覚症状ですが、
このような自覚症状があるときには既に糖尿病はかなり進行しているのです。
症状がないので糖尿病でも軽症だから大丈夫、、
と思っていたらとんでもない間違いです。
糖尿病発見のきっかけは?
糖尿病だと分かったきっかけで一番多いのが次の3つです。
- 検診や人間ドックで注意された
症状は全くなく無症状だが、検診や人間ドックで「血糖値がやや高い」と注意される - 自覚症状に気づく
上に挙げたような症状があり受診して糖尿病だと診断される - 合併症がでた
腕や指先のしびれ感、目の違和感などで受診して糖尿病の合併症だと診断
一番多いのが、1の「血糖値がやや高い」と注意されて気づく人が最も多いのです。
2や3で糖尿病と診断されたら糖尿病がかなり進行している状況ですから直ぐに治療を開始する必要があります。
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糖尿病だと診断される前の予防が大事
糖尿病だと診断するには高血糖状態が持続していることの確認が必要です。
- 2回以上の検査で高血糖が確認された
1回目の血液検査で空腹時血糖が高く、2回目の再検査でも高血糖が確認されれば糖尿病と診断されます
空腹時血糖 126mg/dl以上
食後2時間値 200mg/dl以上 - 1回の検査でも糖尿病と診断
1回目の検査で高血糖が確認され、同時に下記の症状があれば即時に糖尿病と診断されます
典型的な症状がある
HbA1c 6.5%以上
糖尿病網膜症
基準値を著しく超える血糖値
前癌状態と糖尿病予備軍は同じ
糖尿病予備軍という言葉を良く聞きます。
この言葉は、血糖値がやや高いあなたを安心させます。
「私はまだ予備軍だから大丈夫!」
そう思っている人は貴方だけではなく、たくさんの高血糖値の方が思っているのですが、非常に危ない勘違いです。
前癌症状
あなたもこの言葉を聞いたことが有るかと思います。
第58・59・60代の内閣総理大臣を務めた池田勇人氏は1964年9月に、自分が作った国立がんセンターに喉頭癌の治療のため入院したのですが、癌は既に相当進行していたのですが、本人には癌が告知されることhなく、「前がん症状」と発表されたのです。
池田氏は10月10日の東京オリンピックの開会式には癌センターから出席したのですが声が出なくなると言うことから、オリンピックの閉会式の翌日に首相を退陣し、翌年の8月に亡くなっています。
病理学上からは,癌であるか、癌でないの二者しかなく中間状態は存在せず、池田氏に「前癌状態」と説明した癌がんセンターの久留勝院長は「天下をあざむく作戦だ」と述懐したといいます。
糖尿病予備軍も前癌状態と同じなのです。
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糖尿病予備軍といわれたら直ぐに糖尿病予防策を
「糖尿病予備軍」とは、糖尿病を発症する危険性が高い人のことを指し、「糖尿病予備軍」あるいは「境界型糖尿病」と呼びます。
健康診断の結果で、医者に「糖尿病のケがありますね」などと指摘される状態ですね。
具体的には、
- 空腹時血糖値が110mg/dl以上で、126mg/dl未満
- ブドウ糖負荷試験で60分値が180以上または120分値が140~200未満
という人が相当します。
厚生労働省の「平成24年国民健康・栄養調査の概要」によれば、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)は約950万人、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)は約2,050万人と推計されたそうです。
詳しく見る ⇒ 厚労省・平成24年国民健康・栄養調査の概要
ある調査によると、
糖負荷試験で、
「正常型」と判定され10年後に糖尿病になったのは 4.8%
「境界型」と判定され10年後に糖尿病になったのは20~60%
だったそうです。
「まだ糖尿病になったわけじゃないから大丈夫」なんて安心していてはいけませんよ。
「もう正常じゃないんだ」と危機感を持ってください。
糖尿病予備軍でも、糖尿病正規軍の人と同じくらいの頻度で心筋梗塞、脳梗塞は起きることがわかっています。
そしてその頻度は実に、健常者の3倍以上です!
糖尿病予備軍は、糖尿病に限りなく近いのです。
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