新型コロナの次はインフルエンザ感染に要注意
今日もご覧になっていただきありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、
糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。
今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えします。
はじめに
新型コロナウイルス感染の第5波もようやく収まりつつあります。
専門家は大小はあるものの、冬になれば第6波は必ず来るだろうと予測しています。
さらに心配されているのがインフルエンザ。
昨年は新型コロナウイルス感染で出控えたり、マスクやうがいの励行などの感染対策で、インフルエンザの大流行はありませんでしたが、
日本感染症学会は今冬に備えインフルエンザへの予防を呼びかけています。
糖尿病では新型コロナだけでなくインフルエンザにも感染しやすいのです。
この冬は新型コロナ感染だけでなくインフルエンザに注意
新型コロナ感染にばかり気を取られていますが、
10月からインフルエンザワクチンの接種が全国各地で始まっています。
毎年、1,500~2,000万人がインフルエンザに感染し、
2018年には国内で3,325人が、米国では約1万人が死亡しています。
国内の新型コロナ感染による国内の累計死亡者数は18,000人ですから、インフルエンザによる死亡者数は少ないのですが、
3,325人というのはインフルエンザによる直接死亡者数で、インフルエンザの感染し持病が悪化して死亡した人などを含めるた超過死亡者数は毎年約1万人程度と厚生労働省は発表しています。
厚生労働省は、秋~春に全国5,000の医療機関から報告のあったインフルエンザ患者数を計測していますが、
昨冬は新型コロナウイルス感染が起こったことから、
- 外出の自粛
- マスクの着用
- 手洗いやうがいによる消毒の励行
などが周知されたことにより、
2020~2021年のインフルエンザ感染者数はわずか14,000人に留まりました。
今年も9月6日に感染状況の調査が始まりましたが、
10月3日までの患者数は9人でまだインフルエンザ流行の兆しはまだ見られていません。
しかし、
日本感染症学会は今冬はインフルエンザの大流行の可能性もあるとして「ワクチンの接種」を薦めています。
詳しく見る ⇒ 日本感染症学会
今年の冬はインフルエンザが大流行か?
上にも書きましたが、昨冬はコロナ禍で、
マスクの着用やうがいや手洗いなどの対策が徹底されとこともあり、インフルエンザの感染者数は激減したのですが、
そのため社会全体のインフルエンザへの集団免疫が形成されておらず、
また、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスとの間にウイルス干渉が起こった可ことによりインフルエンザの流行が抑えられた能性もあるといわれています。
しかし、今冬はインフルエンザの大規模な流行が起こる可能性があるというのです。
そこで日本感染症学会は、
「インフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨します」とのべているのです。
新型コロナ・ワクチンの3回目の接種が計画されていますが、
感染症の専門家には新型コロナワクチンの3回目の接種よりもインフルエンザワクチン接種を急ぐべきだとの意見もあるようです。
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糖尿病ではインフルエンザに感染しやすい
糖尿病患者では新型コロナウイルスに感染しやすい、重症化しやすいということはご存じだと思いますが、糖尿病患者はインフルエンザにも感染しやすいのです。
さらに、
糖尿病や心血管疾患などの危険因子をもつ人は、インフルエンザに感染した場合には合併症のリスクが高いとされ、
糖尿病の人がインフルエンザにかかると、強い炎症が起こるためにインスリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇することがあるといわれています。
世界的に新型インフルエンザが流行した2009年に入院を要した患者の基礎疾患を調べた研究で、糖尿病が重症化リスクが高いことが分かっているのですた。
国内でも新型インフルエンザで入院した15歳以上の患者のうち、糖尿病の保有率は慢性呼吸器疾患に次ぎ2番目に多かったという調査結果も明らかになっています。
米国糖尿病学会(ADA)は、糖尿病患者にインフルエンザの予防接種を毎年受けることを勧めており、
日本感染症学会でも「インフルエンザワクチン接種が勧められる」として、
「糖尿病などの代謝性疾患」を挙げているのです。
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まとめ
新型コロナウイルス感染は終息に向かいつつありますが、この冬には第6波がくるのではないかと心配されています。
さらに、日本感染症学会では昨年は新型コロナに対する感染予防策もあってインフルエンザの流行が抑えられたことによって集団免疫が形成されておらず、
この冬はインフルエンザが流行するのではないかと警告しています。
糖尿病では新型コロナだけでなく、インフルエンザ感染のリスクも高いことから、インフルエンザワクチンの接種をすした方が良さそうです。
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