新型コロナウイルス感染で糖尿病では9割が肺炎

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

新型コロナウイルス感染が収まりません。

糖尿病の人は、

新型コロナの流行で糖尿病患者の血糖コントロールが悪化

新型コロナ感染での死亡者は80歳代で糖尿病が多い

糖尿病のコロナウイルス患者は10人に1人が入院後7日以内に死亡

など不安なことが多いのですが、

 

和歌山県の調べでは、

糖尿病患者では新型コロナウイルス感染で9割が肺炎になったことが明らかになりました。

 

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糖尿病患者では新型コロナ感染で肺炎になりやすい

和歌山県は、11月末までの和歌山県内における新型コロナウイルス感染者について分析し、

 

高齢者ほど重症化

糖尿病患者では90%が肺炎

 

ことが判明したと発表しました

 

  詳しく見る ⇒ 紀伊民報

 

 

和歌山県における新型コロナウイルス感染状況は、

第2波(6月23日~10月末)では、

  • 無症状・軽症 : 約70%
  • 肺炎以上   : 約30%

でしたが、

 

第3波では、

  • 無症状・軽症 : 約50%
  • 肺炎以上   : 約50%

と、第3波では重症者の割合が増えていることが明らかになりました。

 

第3波における肺炎以上の重症化の感染者を年代別で区分すると、

  • 20歳未満 : 0
  • 20歳代  : 16%
  • 30歳代  : 33%
  • 40歳代  : 60%
  • 50歳代  : 69%
  • 60歳代  : 76%
  • 70歳代  : 94%

と、高齢になるほど重症化の割合が増え、

酸素投与や集中治療室での治療が必要な重症化した感染者が増えているのです。

 


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糖尿病患者では9割が肺炎に

 

さらに、2月~11月の感染者について基礎疾患の有無と重症化を調べたところ、

肺炎に移行した感染者は、

  1. 糖尿病   : 89%(34人/38人)
  2. 脳血管疾患 : 80%(8人/10人)
  3. 高血圧   : 79%(47人/37人)

ということが分かり、

糖尿病患者では約90%が肺炎になっていることが明らかになりました。

 

さらにやっかいなことに、

第3波では感染しやすくなっている

ことが特徴だというのです。

 

「最初の感染者が何人に感染させたか」だを調べたところ、

  1. 第1波 1.06人
  2. 第2波 1.43人
  3. 第3波 1.81人

と、第3波では1.81人の濃厚接触者に感染させているのです。

 

「感染経路」については、

11月に感染した177人について、

  1. 家族から   : 48人
  2. 県外の人から : 33人
  3. 友人から   : 23人
  4. 職場から   : 19人
  5. 不明     : 24人

という順位でしたが、

 

感染経路不明は、

  • 4月 : 7.3%
  • 7月 : 8.1%
  • 8月 : 10.4%
  • 11月 : 13.6%

と増えてきているのです。

 

和歌山県内ではクラスターが16件発生していますが、

9件のクラスターは11月下旬以降に発生しているのです。

 


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まとめ

糖尿病患者では新型コロナウイルス感染で重症化しやすいといわれていますが、

新型コロナウイルス感染に限らず、インフルエンザなどでも重症化しやすく、気管支炎や肺炎などさまざまな感染症に罹患しやすいのです。

 

理由の1つとして、高血糖では白血球の機能が低下し、免疫力も低下するからなのです。

 

マスクを使用して感染を予防すると供に、きちんと治療をおこない血糖コントロールを保つことが重要です。

 

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