若い女性の間でグルテンフリーがダイエットが評判のようです。
- 驚くほどやせた
- むくみが取れて顔がり小さくなった
- 肌のガサガサがなくなりスベスベしてきた
などと口コミで広がっているようなのです。
- グルテンフリーダイエットとはどんなダイエット方法なのか?
- グルテンフリーのダイエット効果は本当なのか?
調べてみました。
グルテンフリーダイエットの方法
グルテンフリーダイエット、女性の間で広がっているようです。
ダイエット効果があれば糖尿病の予防にも改善にもつながりますから、
ダイエット自体は非常に好ましいものです。
糖尿病といえば糖質制限ですが、
>糖質制限とグルテンフリーは全く違います。
「糖質制限とグルテンフリーの違い」でも書きましたように、
- 糖質 : 炭水化物(糖質)
- グルテン: 小麦や大麦の蛋白質
であり、
糖質とグルテンは全く別物なのです。
グルテンとは、
小麦やライ麦などに含まれる蛋白質であるグルテニンとグリアジンが水を吸収して網目状につながったもので、麩質ともいわれる
ということで、麩はグルテンを焼いた食品なのです。
糖質制限とグルテンフリーを実際にやるには、
- 糖質制限 : 炭水化物を食べない
- グルテンフリー : 小麦などを食べない
ということなのです。
「糖尿病とうつ病の原因は小麦 」ともいわれますから、
小麦の食べ過ぎは糖尿病にも良くないようです。
グルテンフリーダイエットの方法
グルテンフリーダイエットは、グルテンが含まれる小麦やライ麦を食べないことです。
具体的には、
- パン、ライ麦パン、黒パン
- パスタ
- ピザ
- ウドンやラーメン
- お好み焼きやたこ焼き
- シリアル、スコーン、マフィン、クッキー
- ケーキ類、
などの、小麦製品を食べないことですが、
グルテンは、パンやウドンなどの食品のコシを出す成分でいろいろなものに含まれていますし、
醤油やソースには小麦が使われており、植物油や蒸留酒でも小麦を発酵させて作られているものもあり、グルテンが含まれているものは非常に多くあるのです。
グルテンフリー食品はまだ一般的でない
海外ではグルテンフリー食品も多く販売されていますが、国内では少ないようです。
グルテンフリーダイエットのサイトでは、
グルテンフリー食品で最も手軽なものは白米
だとすすめています。
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グルテンフリーダイエットの効果
グルテンフリーのダイエット効果はどうなのでしょうか?
グルテンフリーの食事法は元々は病気の療養食でした。
グルテンフリーの食事は、
- グルテン過敏症
- セリアック病
の治療のための療養食だったのです。
グルテン過敏症やセリアック病の人では、グルテンが含まれる小麦などを食べると、
- 慢性的な下痢
- 腹痛
- アレルギー
- 倦怠感
などが起きるためグルテンフリーの食品が供されたのです。
日本グルテンフリーライフ協会でも、
元来「グルテンフリー」は、グルテンアレルギーやグルテン過敏症患者向けの食事療法でしたが、
体調が優れない人が同様の食事療法を行ったところ、体調や肌状態の改善はもちろんのこと、
ダイエット効果もあることから、近年欧米諸国では広まってきました。
詳しく読む ⇒ 日本グルテンフリーライフ協会
あなたもご存じのように、
テニス選手のジョコビッチはセリアック病であたことがわかり、
グルテンフリー食に切り替えてから、
4大グランドスラムを制覇して世界ランキング1位になったことは有名ですが、
これはジョコビッチ選手がセリアック病だったからなのです。
アメリカ人の0.71%(141人に1人)がセリアック病だといわれていますが、
日本人ではセリアック病はほとんどいないといわれています。
「2週間で体が変わるグルテンフリー健康法」の著者である溝口徹医師は、
グルテンフリーにより腸の粘膜が安定するとともに、
血糖値を下げる作用のあるGLP-1
食欲抑制ホルモンのPYY
が正常に分泌されるようになるため、
血糖値が上がりにくくなるとともに、食欲が抑えられ痩せやすい体質になる。
と述べています書いています。
インターネットのサイトでは、
- 驚くほど体重が減った
- 若いころのスーツをまた着られるようになった
- むくみが取れて顔がひと回り小さくなった
などの書き込みも多いのですが、
- 何を食べたのか?
- どの位の期間続けたのか?
- その後はどうなったのか?
など、
あなたにおすすめするような効果に関するエビデンスは見つかりませんでした。
グルテンフリーダイエットには慎重な意見もあるようです。
「日本人の健康法」の著書があるある内科医の奥田昌子医師は、
グルテンにより小腸損傷が起こるセリアック病という病気の患者のための治療法で、
ダイエットなどを目的に健常者が行った場合の健康効果については、
最終的な結論が出ていないにもかかわらず過大評価されている
と警告をならしています。
海外の研究でも、
グルテンは心血管系の疾患を引き起こすといわれているが、
大規模疫学研究では調査ではグルテンと心血管系の疾患に因果関係は見つからず、
セリアック病でない人にはグルテンフリーは推奨されない
と述べています。
Long term gluten consumption in adults without celiac disease and risk of coronary heart disease: prospective cohort study
詳しく読む ⇒ 原著論文
上に紹介した、日本グルテンフリーライフ協会では、
最も手軽なグルテンフリー食としては、
日本の食卓に合った〈ズボラな人向け〉食事のコツを提案します。
それは、「和食中心」の食事にする、これだけです。
と述べています。
和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された私達の伝統食です。
私たちが古くから慣れ親しんできた和食がグルテンフリーに最も適した食事なのです。
しかし、
白米の食べ過ぎは血糖値を上げ糖尿病の原因にもなりますから、ホドホドに。
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