糖尿病患者が増えている、メタボ健診で早期診断と早期治療

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

厚生労働省の平成28年度の国民栄養調査の結果が明らかになり、

糖尿病の疑いが強い人は1,000万人にも上ることが明らかになりました。

成人では、

  • 男性 : 16.3%
  • 女性 :  9.3%

糖尿病が強く疑われるというのです。

メタボ健診を受けていますか?

 

メタボ健診は厚生労働省が平成20年度から、40~74歳を対象に健康保険組合などに実施を義務づけている特定検診です。

 

メタボ健診を受けると、糖尿病などの危険を未然に発見し、

「特定保健指導」で生活習慣の改善をサポートしてもらえるシステムなのです。

 

糖尿病では早期発見、早期治療が有効です。

 

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糖尿病患者が1,000万人を超えた

厚生労働省は9月21日に「平成28年国民健康・栄養調査」の結果を公表し、

糖尿病が強く疑われる人が1,000万人、糖尿病予備群が1,000万人もいることが明らかになりました。

厚生労働省の発表概要は、

糖尿病有病者と糖尿病予備群はいずれも約1,000万人と推計

・糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人と推計

・糖尿病予備群は平成9年以降増加していたが平成19年以降減少

というものです。

 詳しく読む ⇒ 平成28年「国民健康・栄養調査」の結果

 

厚生労働省は、2016年10月~11月に全国から無作為抽出した11,000人について血液検査を実施し、血糖値を測定しました。

 

その結果、

成人男女では、

糖尿病が強く疑われる人が、

  • 男性 : 16.3%
  • 女性 :  9.3%

と推定され、

 糖尿病が強く疑われる人は1,000万人

に上ることが分かったというのです。

また、

 糖尿病の可能性が否定できない人も1,000万人

に上ると推計されたのです。

 

国民栄養調査は5年毎におこなわれており、前回の平成24年の調査より50万人増加したそうです。

 

 

        詳しく読む ⇒ 平成28年「国民健康・栄養調査」の結果

 

糖尿病が強く疑われる」という表現は良く分かりにくいでしょうが、

  • HbA1C  が 6.1%以上

の人が相当し空腹時血糖値では126mg/dl以上です。

高血糖を治療しないで放置すると糖尿病合併症の危険が大きい

国際的にもHbA1Cは糖尿病の診断法としてはまだ認可されていないこと、国民栄養調査では医師の診断をおこなっていないことから「糖尿病だ」と断定できず「糖尿病が強く疑われる」という表現になっているのです。

また、「糖尿病が強く疑われる」というのは、
いわゆる糖尿病予備群で空腹時血糖値では110~125mg/dlの人が相当し、このまま放置すれば糖尿病になるという人です。

 


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糖尿病は早期治療が有効

糖尿病が強く疑われる人が1,000万人に達するのは調査開始以来初めてで、

厚生労働省は早期発見や予防につなげるためいわゆるメタボ健診などを積極的に受けて欲しいと呼びかけているのですが、

糖尿病が強く疑われる人のうち、現在糖尿病の治療を受けている人は76.6%に過ぎないことも明らかになっています。

 

糖尿病は放置すると確実に合併症を引き起こし、

  • 失明
  • 下肢切断
  • 人工透析

を余儀なくされるだけでなく、

  • 心筋梗塞
  • 脳卒中

によって死亡に至のです。

 


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糖尿病では早期に発見して早期に治療を開始することが重要とされています。

しかし、

糖尿病の初期では全く自覚症状がないため糖尿病だということに気付いていない人が多いのです。

 

厚生労働省が早期発見で受診を訴えている「メタボ健診」とは「特定健診」のことです。

 

「特定健診」は、厚生労働省が平成20年度から、40~74歳を対象に健康保険組合などの公的医療保険の運営者に実施を義務づけている検診で、

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診ですすから、自覚症状がなく進行する生活習慣病を見つけることができることから「メタボ健診」とも呼ばれています。

メタボ健診の受診者は年々増加しており平成27年度の受診者は2,700万人といわれています。

 

メタボ健診でメタボリックシンドローム危険性が高いとされた人には、

「特定保健指導」により食事や運動など生活習慣の改善をサポートするシステムになっています。

特定健診とは
日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診を行います。

特定保健指導とは
特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。

 

会社勤務の方は各事業所で実施する事業者健診を受ければOKですが、

自営業の人は各市区町村へ問い合わせれば実施時期などを知ることができます。

 

糖尿病の治療の基本は、

  1. 食事療法
  2. 運動療法

なのです。

薬物療法は食事療法や運動療法で血糖のコントロールができに時に実施されるのです。

糖尿病の食事療法は難しいものでは有りません、

血糖値を上げる糖質の摂取量を少しだけ少なくすれば良いのです。

 詳しく読む ⇒ スタンダード糖質制限食のやり方

 

糖質制限といっても「主食を食べない」、「炭水化物ゼロ」と行ったような無理をする必要はありません。

  • 朝食のパンを半分にする
  • 夕食のご飯を半分にする

このようなことで糖尿病から遠ざかることができるのです。

 

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