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    Categories: 食事で治す

コーヒーはアデポネクチンを増加させ糖尿病を予防する

今日もご覧になっていただきありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

糖尿病治療薬の開発を行っていた私が言うのも何ですが、

日本糖尿病学会厚生労働省も述べるように、

糖尿病の治療では食事療法と運動療法が基本なのです。

今日も科学的根拠に基づいた糖尿病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

先日はアディポネクチンについてお話ししました。

アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、

  • 肥満
  • 高血圧
  • 糖尿病

などの生活習慣病と密接に関係しているだけでなく、

長寿ホルモン

ともいわれ、

寿命やがんなどとも密接な関係にあるホルモンなのです。

  • 糖尿病にならない
  • 長生きしたい

ならアディポネクチンを増やせば良いのですが、非常に簡単に増やせるのです。

アディポネクチンを増やすならコーヒーを飲むめば良いのです。

 

 

アディポネクチンとは

アディポネクチンについては、先日の「アデポネクチンと糖尿病の関係」でご紹介しましたように、

脂肪細胞から分泌されるホルモン(生理活性物質)で、

1996年に大阪大学の松澤裕次教授によって発見されてからまだ20年くらいしか経っていないのですが、

さまざまな作用を持っていることが明らかになっているのです。

 

アディポネクチンには、

  1. 肥満や糖尿病などの生活習慣病の改善
  2. がんの予防

があることが分かっていますし、

長寿の人ではアディポネクチンが多いことから、

  • アディポネクチンは長寿ホルモン

とも呼ばれているのです。

 

生活習慣病に関してもう少し詳しく説明すると、

  1. 内臓脂肪が増えると血中アディポネクチン濃度が低下する
  2. 血中アディポネクチン濃度が低いと糖尿病のリスクが高い
  3. 血中アディポネクチン濃度が低いと高脂血症や心筋梗塞のリスクが高い

ということが分かっています。

 

女性に比べて男性の方がアディポネクチン濃度が低い傾向にあるのですが、

肥満や糖尿病は男性に多いことと関係があるのでしょうか、、、。

 

いずれにしても、

血中アディポネクチン濃度が高いほど糖尿病になりにくい

のですから、アディポネクチンを増やしたいものですね。

 

アディポネクチンは体内の脂肪細胞から分泌されるホルモンですから食べ物やサプリメントで増やすことはできません。

 

アメリカの研究グループは、

アディポネクチンを増やすには、

  • 日々の運動
  • 食生活の改善

が重要だと述べていますが、忙しいあなたにはなかなか困難なことです。

 


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コーヒーを飲むとアディポネクチンが増える

コーヒーはお好きですか?

最近の研究で、

コーヒー摂取量と血中アディポネクチン濃度に関連がある

ことが分かってきました。

簡単にいえば、

コーヒーを飲むとアディポネクチンが増える

というのです。

 

名古屋大学大学がおこなっている愛知職域コホート研究では、

コーヒーの生活習慣病予防効果はアディポネクチンやレプチンを介するのではないか

との仮説を立て、

 

  • 糖尿病や脂質異常でない健常者: 3,317名(男性:2,554名、女性:763名)

を対象に、

  1. 1日に1杯未満しかコーヒーを飲まない
  2. 1日に1杯のコーヒーを飲む
  3. 1日に2~3杯のコーヒーを飲む
  4. 1日に4杯以上のコーヒーを飲む

の4群に分けて、

血中アディポネクチン濃度などを調べたのです。

 

その結果、

  1. コーヒー摂取量に伴い血中アディポネクチン濃度が増加
  2. コーヒー摂取量に伴い血中レプチン濃度が低下
  3. 中性脂肪や肝機能はコーヒー摂取が増えるにつれ改善

などの結果が得られたのです。

 

研究グループは、

コーヒーの飲用はアディポネクチンを増やし、レプチンを低下させ、それらを介して中性脂肪と炎症反応の減少し、肝機能マーカーも低下した可能性がある

と述べています。

     詳しく読む ⇒ 名古屋大学・愛知職域コホート研究

 

このような、コーヒー摂取量とアディポネクチンに関する研究は海外でも多くの結果が得られています。

ハーバード大学の研究グループは、

肥満(BMI25以上)でだが健康な男性45人(平均年齢40歳で、)を対象に、

コーヒー摂取量とアディポネクチン分泌の関係

について研究をおこなっています。

  • コーヒーを飲んだ群では飲まない群より血中アディポネクチン濃度が有意に高い

という結果が得られ、

  • この効果はカフェインレスコーヒーでも認められた

と述べています。

 


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コーヒーは糖尿病のリスクを低下させる

ご紹介したように、

コーヒーを飲むとアディポネクチンが増えることが明らかになったのです。

アディポネクチンは、肥満や糖尿病などの生活習慣病を予防する働きがあるのですが、

では、コーヒーを飲むと糖尿病を予防できるのか?

という疑問が湧いてくるのです。

 

「コーヒーは糖尿病の予防に良い」を読んでくださった方は既にご存じでしょうが、

コーヒーを飲むと糖尿病を予防できることは科学的に明らかになっているのです。

 

コーヒーを飲む習慣がある人は糖尿病のリスクが54%低い

コーヒーをたくさん飲むほど糖尿病のリスクが減少する

ということなどが、ハーバード大学の研究グループなどによって明らかになっています。

  詳しく読む ⇒ コーヒーは糖尿病の予防に良い

 

そして、その理由がコーヒーを飲むとアディポネクチンが増えるからだということなのですね。

 

カフェインの入っていないデカフェでも効果があるのですが、

くれぐれも砂糖の入ったコーヒーの飲み過ぎにはご注意ください。

また、コーヒーが苦手なら食物繊維の入ったフィットライフコーヒーを飲んだらいかがでしょうか。

 

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